腸活とファスティングで健康的な美をサポートするプロ福島壽美代

腸活とファスティングで健康的な美をサポートするプロ

福島壽美代

働きすぎの腸を「時間外労働」から解放するファスティングで内面から美しく

　「人は何歳からでも変われます。『自分史上最高のきれい』を毎日更新したい女性を応援します」と、明るい笑顔で話すのは、長崎県佐世保市でエステサロン「サロン　ジュ　ファミ」を営む福島壽美代さん。フェイシャルやボディーをケアする各種メニューを展開しています。

　「内面から美しさを引き出すためにご提案しているのが、美腸活ダイエットです。一定期間食事を控えるファスティングで、働き過ぎの腸を『時間外労働』から解放してあげましょう」

　まずは、国産植物を伝統製法で発酵させた酵素ドリンクを、一食分に置き換えるところからスタート。体が慣れてきたら、週末の1日だけ、2日間連続と、体調をチェックしながら無理なくステップアップしていきます。さらにエステも併用することで、体の内と外からすっきりと健やかな体づくりを目指します。

　「お客さまとの会話が多いのも私どもの特徴かもしれません。エステティシャンはモノを売るのではなく、知識を売るのが仕事だと考えています」

　一人一人の「こうなりたい」をかなえるため、持てるノウハウを提供する福島さんを頼って、10代から80代まで幅広い年代がサロンを訪れます。

　「あるご婦人は、施設に入っていた夫が戻ってくるので、きれいになった自分を見せたいとのことでした。最初の頃はシンプルな普段着でしたが、コースが終了する日にはピンクのワンピースで来店されました。『これでおじいちゃんに会える』と言ってくださった時は、とてもうれしくて。いくつになっても人は変われるということを、その方から教えていただきました」

42歳未経験からエステティシャンに。知識と技術を磨き、悩みの本質にアプローチ

　数々の女性の要望をくみ取り、実現をサポートしてきた福島さん。現職に就いたのは42歳の時でした。
　「保育士を10年間、専業主婦を10年間していて、美容には全く興味なし。強引な営業をされるのではと、エステにもいいイメージは持っていませんでした」

　ところが離婚することになり、子どもたちを養うべく職探しをしていたところ、サロンの受付として就職が決まります。しばらくして、オーナーから店を閉じたいと告げられたのを機に機材を買い取り、サロンを引き継ぐことを決意しました。

　代表として切り盛りしますが、当初は見よう見まねでエステっぽいことをしていただけだったと振り返ります。
　「サービスが不十分であれば、信用されるはずはありませんよね。お客さまに真摯（しんし）に向き合うには、美容や健康に関する知識と技術が必要と痛感しました」

　仕事が終わった後に福岡県まで学校に通い、エステティシャンの認定資格を取得。加えて、体の内側から整える内面美容に関する勉強を重ねて指導士に。専門性を高めることでコンディションの診断や施術が、中身を伴ったものに変わったと言います。

　「特に最初のカウンセリングには、じっくりと時間をかけています。例えば、フェイシャルが目的で来られた方の話を聞いていくと、実は、慢性的な便秘で肌の状態がよくないという本当の原因が見えてくることもあります。悩みの本質をひもとき、丁寧にアプローチすることで、結果につなげていきます」

質の高い施術で全国規模のコンテストで入賞し、ラグジュアリーホテルにも出店

　質の高い施術を追求し、顧客と信頼関係を築いてきた福島さんのサロンは、2023年に「エステティックグランプリ・顧客満足サロン部門」で、満点の“5つ星”に輝きました。

　「エステ業界の健全性や社会的地位の向上などに努める一般社団法人が主催するコンテストで、モニター調査によって評価されます。満点を獲得できたのは全国で8店舗のみということで、スタッフとともに大変喜びました」

　さらに同年、エステ製品などをプロデュースする会社の「ダイエットフォトコンテスト」でもグランプリを受賞しました。

　「コンテストに応募するのは、サロンのピーアールのためでもありますが、たとえ地方都市でも、スキルを磨いていける場があると、エステティシャンになりたい若い人たちに希望を持ってほしいからです」

　後進の育成にも力を入れる中、2024年3月に西海市内のラグジュアリーホテル内にサロンをオープンしました。
　「前年に再婚した夫をみとる経験をし、『寄り添う』『癒やす』ということに、改めて深く取り組んでいきたいと思ったんです」

　常に新たな課題に前向きにチャレンジする福島さんですが、変わらないものもあります。それは店名に込めた思い。
　「私の名前に入っている壽の音読み『じゅ』と、ファミリーを合わせたもので、お客さまもスタッフも、みんな私の家族として接しています。自宅のように『ただいま』と言ってくださる皆さまを温かくお迎えし、身も心も元気になれるスイッチを押していきたいですね」と語ります。

（取材年月：2024年2月）

何歳になっても人は変われる。「自分史上最高のきれい」をサポート

働きすぎの腸を「時間外労働」から解放するファスティングで内面から美しく

42歳未経験からエステティシャンに。知識と技術を磨き、悩みの本質にアプローチ

質の高い施術で全国規模のコンテストで入賞し、ラグジュアリーホテルにも出店

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