顧客目線で住宅の美観を整える塗装工事のプロ
石井大輔
Mybestpro Interview
顧客目線で住宅の美観を整える塗装工事のプロ
石井大輔
#chapter1
「わが家をきれいで丈夫に保つには、お手入れが欠かせません。創業50年以上の歴史を持ち、数々の現場を通じて得たノウハウをもとに住まいの外装を整えます」
そう話すのは、長野市に拠点を構える「霜鳥」の石井大輔さん。「しろくまペイント」の屋号を掲げ、東信・北信エリアで塗装・防水工事を展開。個人宅やアパートなどの集合住宅、学校、役所といった公共施設も数多く請け負い、外壁や屋根の色あせ、ひび割れ、はがれ、雨漏りや水漏れのような急を要する依頼まで幅広く対応しています。
「建物の状態やお客さまの希望に合わせて、耐候性や防カビ性、遮熱性などを備えた塗料をご案内します。優れた製品を採用しても、作業する職人によって仕上がりは変わってきます。性能を発揮できるよう、お客さま以上に厳しい目で施工品質を確認します」
雨漏り調査では、赤外線カメラで建物内部の温度が低く、ぬれた箇所を突き止めたり、厳しい社内研修と試験に合格したスタッフが、散水により雨を再現して雨水の浸入口を見つけたり。原因を特定して修繕し、再発を防ぎます。
「お客さまも気づいていない問題点を明らかにするため、ヒアリングを大切にしています。例えば『夏場、室内が熱い』という場合、冷房の利きが悪いなど付随する困りごとを伺います。断熱塗料による消費電力の削減など、効果を数値で表した資料をご用意し、専門用語を避けて分かりやすく説明することを心掛けています」
また、雪で雨どいが変形するなど地域の気候風土にも配慮。寒冷地特有の劣化リスクを踏まえ、施工プランを提案しています。
#chapter2
石井さんは1980年に東京都品川区で生まれました。高校を出てビジネス系の専門学校へ進学し、卒業後はシロアリ駆除を手掛ける会社に就職。5年間にわたって営業と現場の両方を経験したのち、高校時代の同級生が経営する建築会社に転職して現場仕事に従事。2012年、32歳で「霜鳥」へ入社しました。
塗装事業部の「しろくまペイント」で、まずは現場作業からスタートし、2016年に営業へ転身。現在は、打ち合わせから現地調査、見積もり、引き渡しまで一貫して担っています。
「外壁や屋根の塗装には1件たりとも同じ現場がありません。建物の大きさや構造、立地、お客さまの要望は千差万別で、毎回条件が異なるため、1軒1軒コンディションを見極め、適切な塗料を選定して美観や耐久性を高めています」
時には、顧客の中でどんな色にするか決まっていないケースも。カラーシミュレーターを用いて細やかに調整します。
「サンプルでは実際に塗った際の色見が分かりにくいので、お住まいの画像データに色を乗せ、陰影も含めて完成形をリアルにイメージしてもらえます。塗り替えにあたり相応の費用がかかりますので、後悔することがないよう、じっくり時間をかけて決めてくださいとお伝えしています」
着工後は、「どんな工事をしているのか分からない」といった不安を和らげるため進捗状況を共有。今後のメンテナンスについてもアドバイスし、アフターフォローも充実。不具合などがあれば駆け付け、対処しています。
#chapter3
「当方では内装リフォームも承っています。傷みやくすみが生じたクロスやフローリングを塗り替え、かつての輝きを取り戻します。サンゴを原料とする自然素材で、調湿性がある漆喰を壁に塗布したり、お絵描きができる黒板やホワイトボード仕様にしたりすることも可能で、小さいお子さんがいるご家庭におすすめです」
窓ガラスは断熱コートや遮熱フィルムを施すことで熱の出入りを抑え、夏の暑さや冬の寒さを軽減。タイル張りで冷たく、滑りやすい浴室の床もリニューアル。水はけがよく暖かい肌ざわりで、防滑性やクッション性も兼ね備えたシートを上から張り、転倒による事故を予防し、住宅のほか、医療・福祉施設や宿泊施設でも取り入れられています。
「階段や建具などの木部も塗り替え、外壁材の継ぎ目やサッシまわりの隙間を埋めるシーリング工事も行います。近年は、扇型や均一にラインを引く櫛引といったデザイン性と、カラーバリエーションに富んだモルタルの塗り壁も人気があります。おしゃれで、オリジナリティーあふれる外観をかなえたい方はお声がけください」
これまで1000件以上の案件に携わってきた石井さんは、知識や技術を伝えるため定期的に塗装セミナーを開催。今も現場に赴くたびに新しい発見があり、常に勉強の日々で飽きることがないと言います。
「1971年の創業以来、質の高い仕事でお客さまとの信頼関係を築いてきました。地域密着でお客さまのニーズに応え、皆さまの快適な暮らしを守ることが私どもの目標です」
(取材年月:2025年11月)
リンクをコピーしました
Profile
顧客目線で住宅の美観を整える塗装工事のプロ
石井大輔プロ
塗装工事業・防水工事業
しろくまペイント(株式会社 霜鳥 塗装事業部)
創業から50年以上にわたり、個人宅や公共工事などさまざまな現場に携わってきた経験を生かして施工。細かな要望を把握するため、着工前のヒアリングを丁寧に実施し、納得いただける仕上がりを目指す
\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /
掲載専門家について
マイベストプロ信州に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または信濃毎日新聞が取材しています。[→審査基準]