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直読直解のトレーニングで“使える”英語を教え、高校生の英語力向上と志望校合格を目指す

直読直解の訓練を通じて高校生の総合的な英語力を伸ばすプロ

鬼塚博

鬼塚博 おにつかひろし
鬼塚博 おにつかひろし

#chapter1

留学して思い知った、英語を語順通りに理解する「直読直解」の重要性

 ネイティブスピーカーが読んだり聞いたりするのと同じように英語を理解できたら、長文を読むスピードは速くなり、リスニングでも役立つだろうことは想像に難くありません。

 英文を英語のまま、文頭から語順通りに理解する。ネイティブスピーカーがするような「直読直解」の方法を教えているのが、鬼塚博さんが講師を務める高校生のための英語塾「あずさ」です。

 鬼塚さんが直読直解の重要性に気付いたのは高校生の頃。アメリカに留学したときでした。
「英語は得意でしたが、現地でまったく通用しませんでした。わかったことは、『ネイティブは語順で英語を理解している』ということ。対等にわたり合うためには、英語のまま、語順通りに正確に理解しなければならないと感じました」

 直読直解のトレーニングを通じて鬼塚さんが目指しているのは、生徒の総合的な英語力を伸ばすこと。大学受験を利用して“使える”英語を学んでほしいという思いもあります。

 「仕事に生かす、友達と話すなど、実際に使うことを想定して勉強すると上達しやすく、試験もいい結果につながります。生徒には、受験を機に使える英語を学べば、将来の投資になるとも伝えています」

 生徒からは「英語そのものを学べたので、問題形式にかかわらず得点源にすることができた」という声が。そんな鬼塚さんの授業は、どのように進められるのでしょうか。

#chapter2

長文を使って直読直解を徹底的にトレーニング。その中で発音と英文法を指導

 鬼塚さんの授業では、英語の一文を“音読しては前から訳す”訓練を重点的に行います。使用するのは長文課題。生徒が予習できるよう事前に提示し、当日は一人一文ずつ、音読と訳を繰り返していきます。

 「最初に主語を見つけ、次に主語が『どうしたのか』、動詞を探しながら読む感覚をつかみます。英語は初めに要点を言い、後ろで説明を加えていくほか、語順(単語を置く場所)によって、その単語の機能を特定できる言語です。根本原理を教え、『どのように頭を働かせながら理解していくのか』も詳しく解説しています」

 長文読解とともに重要視しているのが、発音と文法、和訳と英作です。
 発音は、一文を読むときのアクセントや抑揚の付け方のほか、英語は「発声」自体が日本語と根本的に異なるため、声の出し方についてもレクチャー。「自分が発音できる音は聞き取りやすい」と生徒の音読チェックを丁寧に行い、リスニング力の向上を図ります。
 文法は、「長文を読むとき、覚えたことを使っている楽しさを感じられるように」と、文章の骨格を捉えるのに重要なものをまず取り上げ、徐々に細かな知識へ。どんな原理になっているのか、どんな感覚で使われるのかを教えています。
 直読直解でベースを作ったら、和訳と英作。英語と日本語を正確に行き来できるように細かく添削します。

 授業は1クラス3~5人のゼミ形式。教材には大学入試の過去問や、鬼塚さんが興味深いと感じた新聞記事、自作のプリントのほか、洋画のワンシーンを取り上げることも。「リスニングの練習のため、そして勉強した英文法が実際に使われていることを知ってもらうために利用しています」

 高校3年生の1学期頃までは、長文の直読直解をベースにトータルな英語力を強化。以降は過去問など各大学の入試対策に取り組み、志望校合格を目指します。

鬼塚博 おにつかひろし

#chapter3

“生きた”英語を教えることで、地域の子どもたちの英語力向上に寄与したい

 直読直解ができるようになり、「長文読解が得意になった」という生徒は少なくないそう。「長文はもちろん、それ以外の問題を解く効率も上がった」という声も寄せられています。

 鬼塚さん自身は英語について、「好きでも嫌いでもなく、あこがれることもなかった」とのこと。しかし大学・大学院ともにアメリカ人の指導教官のもとで学び、博士号取得後はダートマス大学へ。数年後にはハーバード大学へ留学するなど、英語を使う環境に長く身を置いてきました。過去には、書籍「昭和天皇」(講談社学術文庫)で2001年にピュリッツァー賞を受賞したハーバート・ビックスさんの翻訳依頼を請け負ったことがあるほか、英語での学会発表も経験しています。

 そんな自分に「できること」を考えたどり着いたのが、使える英語を教えること。院生時代に予備校で英語講師をしていたことも後押しになりました。
アメリカに住む友人のアドバイスを参考に、「あずさ」の名前で2019年に開塾。「地域の子どもたちの英語力向上に貢献できれば」との思いで指導にあたっています。
 
 英語での実務経験や海外の友人との会話と、公私の各場面で使える“生きた”英語を知っている鬼塚さん。「あずさ」は生徒にとって、英語で広がる世界、英語を使いこなせる人生の楽しさに触れる場所なのかもしれません。

(取材年月:2021年6月)

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専門家プロフィール

鬼塚博

直読直解の訓練を通じて高校生の総合的な英語力を伸ばすプロ

鬼塚博プロ

英語塾講師

英語塾あずさ

帰国後も交流の続く外国人の友人がいるほか、英語での学会発表や翻訳、英語論文執筆など実務経験も豊富。英語を文頭から理解する「直読直解」を通じて生きた英語を教え、高校生を志望校合格へと導く。

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