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音楽文化発展への貢献を目標に掲げ、地元アーティストの出演をサポート

宮崎のアーティストとともに音楽文化発展への貢献を目指すプロ

今村さつき

今村さつき いまむらさつき
今村さつき いまむらさつき

#chapter1

プレーヤー兼プロデューサーとして音楽イベントを展開し、アーティストも手配

「私たちは宮崎の音楽文化の発展に貢献することを目標に、コンサートやライブを開いたり、企業の式典や学校の音楽鑑賞教室、結婚式、パーティー会場などで出張演奏したりと活動しています」

 そう語るのは、プロのピアニストとしてバンドやユニットに参加し、アルバムもリリースしている今村さつきさん。コロナ禍に、チェリストの浜砂なぎささん、シンガーの山元瞳さんとともに音楽団体「The Gift of Music」を立ち上げ、コロナ禍でも演奏ができる環境を、生演奏、演劇に触れる機会をと注力。現在も演奏会を開催する他、アーティストのコーディネート、演奏会場のコーディネートも手掛けます。

イベントの企画者からは「どんなアーティストが宮崎にいるのか、費用がどのくらいかかってしまうのか」といった声があがるのだとか。限られた予算の中で質の高いイベントを実現するため、今村さんが提案するのが地元宮崎のアーティストの起用です。

 「アーティストだからわかるクオリティ、当方ではクラシックをはじめとした多様な音楽を提案することができます。また演劇界にもつながりがあるので、新しい組み合わせで参加者を楽しませることができるのも強みです」

#chapter2

宮崎に音楽を絶やさぬようコロナ禍に一念発起し「The Gift of Music」を設立

 東京音楽大学ピアノ科を卒業し、クラシック、ジャズ、ボサノバ、ポップスと幅広くこなしていた代表の今村さん。東京は音楽の仕事が多く、プレーヤーとしての活動と同時に、小さい音楽事務所での営業、プレーヤー養成、ブライダル音響と多くの経験を積みます。

 30歳の時、母親の病気で宮崎へ帰省。会社員として働き、一度は音楽の仕事を断念。一年後、縁あって週に一度、レストランバーの演奏を勧められるように。ジャンルを問わず弾いてきた実績を認められます。
 「次々と新たな縁をいただき、シェラトンやバー、ライブハウスでの演奏や、他県からのミュージシャンサポート、ブライダルでの音響と演奏など、多忙を極める中でも経済的に大きな支えとなりました。両親が他界した後、娘の卒業を機に音楽活動に専念する決意を固め、これまで積み重ねてきたご縁が生き、他県での演奏活動やツアーサポート、イベントでの演奏など、音楽の仕事には事欠きませんでした」
 そんな状況が一変したのは新型コロナウイルスの流行だったと言います。

 「数多くのイベントが中止となり、ライブを主軸に活動していたアーティストたちは特に厳しい状況に直面しました。生演奏を楽しみや癒しにしていた方々の思いも感じ、何か貢献できないかと模索しました」

 目を付けたのは、コロナ禍における文化芸術活動の再興支援事業として打ち出された補助金。支給額が大きく有用ではあるものの、申請手続きが大変で、申請業務に不慣れな音楽仲間からは敬遠されていました。

 「補助金を使ってみんなが演奏できる機会を作りたい、仕事を作り出したい一心でした。申請は大変でしたが、法人営業としての勤務経験が大いに役立ちましたね。事務処理や企業向けプレゼンテーションのスキルを生かし、手続きが無事に完了したときは本当にほっとしました」

今村さつき いまむらさつき

#chapter3

生演奏は一期一会。学校や福祉施設での公演、指導にも注力し、音楽の可能性を追求

 今村さんらが主催し、プロのアーティストが出演する「ふらっと音楽祭」は、コロナ禍の制約を受けつつも多くの観客を集め、20回以上開催してきました。
 「音楽では『三世代で楽しめる』ことに重点をおきました。曲はアニメや映画音楽などお子さまにもなじみのあるものを選びつつ、アレンジを加えることで大人も楽しめ、広い世代で一緒に楽しめる音楽を堪能して欲しいです」

 同時に開催していった企画が朗読劇『ふたり』です。
 「『大人を本気で泣かせる』をテーマにしたオリジナルの脚本で、役者男女2人の会話だけで成り立つストーリーと、オリジナルの楽曲の生演奏による朗読劇です。観劇している人が号泣している様を見て、『よしっ!』って思いましたね。音楽界と演劇界のファンの方々が、違う業界のアーティストを知ってもらう良い機会にもなりました」

 より良い音楽やステージを提供するには、仕事として続けていける対価が必要と考える今村さん。モチベーションにつなげるためにも、プロのアーティストが登壇できる場を増やすことは目下の課題だと言います。

 「同時に力を入れているのが学校や福祉施設での公演や指導です。私自身、福祉施設で音楽講師を務めていますが、障害がある人が懐かしい音楽に身を揺らしたり、イントロクイズで盛り上がったり、障害のある身体でも出来る形で懸命に楽器を奏でたり歌ったりと、体の深層に宿る音楽の力を感じています」
 
 「生演奏は一期一会であり、私は今まで一つ一つのご縁に助けられて成り立って来ました。イベントの企画者はもちろん、活動に加わりたいアーティストからのお問い合わせもお待ちしておりますので、一緒に生の音楽を届けましょう」

(取材年月:2024年5月)

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今村さつき

宮崎のアーティストとともに音楽文化発展への貢献を目指すプロ

今村さつきプロ

ピアニスト

The Gift of Music

地元アーティストや県外で活躍中のアーティストとともに地域活性化に注力。多様な音楽ジャンルやオリジナル楽曲、県外のアーティストや演劇界との組み合わせも提案可能。活動の場を広げ、音楽の可能性を追求する。

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