PROFESSIONAL
STORIES

Mybestpro Interview

仙台を中心に屋根・雨どいの修理・リフォームに30年余

あの仙台青葉城も手掛けた屋根のプロ

萩原秀行

萩原秀行 はぎわらひでゆき
萩原秀行 はぎわらひでゆき

#chapter1

責任ある現場で積み重ねてきた屋根職人の実績

 ご自宅の屋根の修理を最後にしたのはいつか覚えていますか? 家は大事な財産。あらかじめメンテナンスが必要です。突然雨漏りが起きてから慌てて工事をして後悔するより、時間に余裕がある時に業者を選びじっくり相談してからメンテナンスを行ったほうが、大切な家の寿命を延ばすことにつながります。

 ここでご紹介する「屋根のプロ」は、昭和39(1964)年設立の屋根の専門工事会社「株式会社ハギワラ」の萩原秀行さんです。萩原さんは「多くの皆さまにとって家は一生に一度の大きな買い物。その大切な家の性能を維持するためにとても重要なのが、柱、床、梁(はり)、壁、そして屋根です。屋根はその雨水の侵入を防ぐ機能だけでなく家の美観を保つためにも大事なデザイン性もありますので、修理、リフォームは本当に信頼できる職人に任せてほしい」と訴えかけます。

 萩原さんが父の跡をついで屋根職人になることを決意したのは18歳の時です。京都の施工会社で修業をしながら京都屋根専門学校へ通い、寺社仏閣の多い地で瓦葺きの技術についても専門的な技術を習得。その後仙台に戻って会社を継ぎ、2000件を超える屋根・雨樋・屋根塗装工事の現場実績を積み上げてきました。

携わった現場の多くは一般の戸建て住宅、集合住宅ですが、中には修業時代の縁で手伝った京都の春日神社や三十三間堂、京都御所といった名所・名跡、仙台では宮城県知事公館の屋根工事、仙台青葉城の屋根復元工事、愛宕神社本殿屋根復元工事等々、重要な公共工事も手掛けてきました。

#chapter2

多様な工法を熟知しているからできるベストな提案

 屋根工事の中でも難易度の高い資格とされる国家資格「1級かわらぶき技能士(1級屋根技能士)」を持つ萩原さん。でも屋根工事には、瓦屋根の葺(ふ)き替えだけでなくさまざまな種類があるといいます。

「屋根の葺き替えリフォームひとつにしても、瓦屋根をスレート屋根にする場合、スレート屋根をまた新しいスレートで葺き替える場合、瓦、スレートから金属屋根にする場合等々多様なパターンがあります。また葺き替えリフォーム以外にも、屋根塗装によるメンテナンス工事や現在の屋根の上に新しい屋根を乗せて覆う『カバー工法』もあり、その家の状態で適合性が変わりメリットデメリットが異なります」

 たとえば、瓦屋根は耐久性、耐火性に優れ耐用年数が長く見た目も美しいですが、重量があって経年劣化した建物では大きな地震に弱く価格が比較的高価という面もあります。基礎や柱などの建物の躯体(くたい)が新しく頑丈なら地震にも十分耐えます。近年主流のスレート屋根は比較的軽量で耐震性に優れ、瓦と比べて安価な反面、コケなどが生えると美観を損ねるだけでなくヒビから基材に水分が入り割れるという劣化の症状があります。屋根材自体の耐久年は長いとは言えません。最も軽量な金属屋根は耐震性・耐火性にも優れ素材の進化が進んでいますが、遮音性、断熱性については若干劣ります(※近年はこうしたデメリットを解消した新ハイブリッド屋根材もあります)。

これまで多くの現場を経験してきて精通している萩原さんだからこそ、お客さまの住宅の屋根の状態、ご要望、ご予算等に応じてベスト、またはベターな選択肢を提案できるのです。

萩原秀行 はぎわらひでゆき

#chapter3

お客さまの声をじっくり聞いて一軒一軒の工事を大切に

 東日本大震災から12年がたった2022年3月にも最大震度6の大きな地震に見舞われた宮城県。建物の下から見て屋根に異常が無いと見えても、目につかない場所でひずみが生じ徐々に広がっていることもあると萩原さんは話します。

「建物内部に雨漏りがあればすぐに気付きますが、自宅の屋根を上から見る機会は滅多にないですし、安易に屋根に上るのは危険です」と萩原さん。

ハギワラでは近年のDX(デジタルトランスフォーメーション)の発達のおかげで新しいICT高所遠隔カメラを導入しており、無料で行う見積もりでは足場を組む前に屋根を撮影。屋根材のゆがみ、ひび割れ、変色、釘の浮き等の異常の有無を点検し、屋根下にいながら屋根上の状態を安全に把握できるようになりました。また家の中からのチェックも重要。多くの物件を見てきた萩原さんは、外側と内側の両方から見ることでも柱や壁への負担のかかり具合を判断するそうです。そこが長年養われた職人の経験と技術です。

 「屋根工事には一軒として同じものはありません。元々の建築構造の状況、経年による家の現状を確実にチェックして、今後住まわれるご家族の予定、ご予算など、お客さまの声をしっかり聞いて総合的に判断、ご提案するのが私たちのやり方です」と萩原さん。

「新築から15年経過したけれど、まだ一度もしたことがない」「前の修理から10年。最近少し気になっている」そんな方はぜひ、屋根のプロ、萩原さんに相談して高所カメラで「お家の屋根の見える化」を試してみませんか。

(取材年月 2022年11月)

リンクをコピーしました

Profile

専門家プロフィール

萩原秀行

あの仙台青葉城も手掛けた屋根のプロ

萩原秀行プロ

屋根職人

株式会社ハギワラ

手掛けた工事数は京都の修行時代から数えて2000件以上。住宅の屋根のみならず京都では三十三間堂や京都御所、宮城では仙台青葉城、宮城県知事公館、わくや天平ろまん館等数多く名所旧跡を手掛けてきた。

\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /

掲載専門家について

マイベストプロ宮城に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または河北新報社が取材しています。[→審査基準

MYBESTPRO