光熱費削減のアドバイスまで対応する住宅リフォームのプロ鈴木雄大

光熱費削減のアドバイスまで対応する住宅リフォームのプロ

鈴木雄大

水回りなどのリフォーム、屋根・外壁塗装、太陽光発電の導入など幅広く対応

　「住まいで気になることがあれば、当方にお声掛けください」と呼び掛けるのは、仙台市に本店を構える「Re House」の代表取締役・鈴木雄大さん。

　水回りの交換や壁紙の張り替えといった住宅リフォームを中心に、屋根・外壁の塗装、庭など家の外回りを整える外構工事、太陽光発電や蓄電池の導入、調理・給湯器のオール電化にも対応。宮城県内をはじめ、山形、福島、岩手県と広いエリアをカバーしています。

　「雨漏りがするし、古いキッチンを新しくしたいし、自然エネルギーを活用して光熱費も抑えたいという複数の希望がある場合、お客さまはどこに連絡していいか分からないでしょう。弊社は外装だけ、内装だけと何か一つに特化することなく、家に関することはなんでも相談できる『かかりつけ医』のような役割を担いたいと考えています」

　長く住んでいると建物の内外に傷みや故障が生じてくるため、全ての相談をトータルで引き受けることでスムーズに解消に導くことが目標。不具合はいくつもの要因が重なって発生することもあり、症状が出ている箇所だけでなく、総合的に処置を施せるのが強みだと言います。

　「例えば、ベランダの劣化で階下に水が漏れていると思っていても、調査すると実は外壁に亀裂が入り、室内に浸水している事例もありました。根本から問題を取り除かなければ、また同じことが起こってしまいます。健康診断のように全体を見て、トラブルを引き起こす本当の原因を探し出し、適切に対処します」

　さらにマイホーム購入にあたり無理のない資金計画を立てられるよう、住宅ローンに関するコンサルティングもしています。

売り込むのではなく、顧客ニーズに徹した提案でメリットとデメリットも説明

　2023年の7月に「Re House」を立ち上げた鈴木さん。顧客のニーズをくみ取り一人一人に合った提案をするため、自ら商談に立ち会い、納得を得た上で直接依頼を受けることをモットーにしています。

　「『そろそろ外壁を塗り直しましょう』『バリアフリーにしましょう』と、こちらから無理にプランを勧めることはありません。あくまでお客さまの要望が優先です」

　創業前は、現場で作業にあたるほか、計画通りに工程が進んでいるか、施工の品質は保たれているかなどをチェックする管理業務にも従事。現在も現場に出向いて手を動かすことがあり、状況を判断して今後の方針を職人に説明しています。

　「必要ないものはやらなくていいとはっきり伝えています。また、提案をするときはメリットだけでなくデメリットも必ず伝えるようにしています。中には、私たち業者にとって都合が悪い内容もあるのですが、黙っていることができないんです」

　実直に顧客と向き合いますが、事業を始めた当初は利益を上げるため、積極的な営業をしていた時期もあったといいます。

　「目先の数字だけを見ていると新規案件を取ることに追われ、工事が終わればそこで関係も終わっていたこともありました。でも、お客さまにとって家は生涯にわたり過ごす大切な場所。建物も年月を経るとあちこち不調が現れますから、かかりつけ医のように何かあったときに頼ってもらえる良き理解者になるべきだと、考え方を改めました」

困ったときに顔を思い浮かべてもらい、求められる会社で顧客も従業員も幸せに

　仕事に対する姿勢や考え方が評価されていった鈴木さんは顧客からの紹介や口コミでも顧客を獲得。法人化を果たし、富谷市に支店も構え、順調に業容を拡大してきました。

　「おかげさまで多方面からお問い合わせをいただきますが、現状は従業員を増やすよりも、会社を支えてくれる今の仲間を幸せにしたいんです。現場の仲間たちとともに成長していくことで、お客さまにより良いサービスを提供できると考えています。」

　自身も職人の経験があるため「現場の人たちの気持ちがよく分かる」と語り、建築業界において働き方の改革を目指しています。

　「業界では休みが日曜だけ、お給料は1カ月固定ではなく、1日単位で計算し月に1度まとめて支払う日給月給制という文化が浸透しています。プライベートを充実できるように週休2日で有給休暇を設けたり、頑張った分に対して報酬を出すインセンティブ制度を取り入れたり、働きやすい環境を整えていくつもりです」

　従業員が満たされることで、顧客にも喜ばれる仕組みづくりをビジョンに掲げる鈴木さん。「お客さまと同様、従業員も口コミで集まったメンバーばかり。自分から探すのではなく、相手からあなたにお願いしたい、ここで働きたいと思われるような、皆さまに求められる人、会社でありたい」と力を込めます。

　「サービスを売るというよりは、私たち自身を売っている感覚です。気軽に相談していただくことで、まずは私たちのことを知ってもらいたい。その後の誠実な対応を実感していただき、困ったときにパッと顔を思い浮かべてもらえる存在を目指します」

（取材年月：2024年7月）

家のことで困ったら気軽に相談できる、「かかりつけ医」のような存在を目指して活動

水回りなどのリフォーム、屋根・外壁塗装、太陽光発電の導入など幅広く対応

売り込むのではなく、顧客ニーズに徹した提案でメリットとデメリットも説明

困ったときに顔を思い浮かべてもらい、求められる会社で顧客も従業員も幸せに

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