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夢を追い子どもや若者に未来を示すヒーロー。戦う相手は“無知・無関心・無視”

子どもや若者に未来を示す、イベント・映像プロデュースのプロ

二階堂真悟

二階堂真悟 にかいどうしんご
二階堂真悟 にかいどうしんご

#chapter1

図書館イベントに非日常性を演出し、読書習慣のきっかけづくりや来館者数の増加に貢献

 「大人の遊びゴコロで、子どもたちの未来をつくろう!」をミッションに、主にイベント事業で人々を楽しませる「HEROES'LABO・シン」の二階堂真悟さん。時に「本と挑戦のヒーロー・輝望閃詩(きぼうせんし)ダクシオン」に変身し、図書館を舞台に“無知・無関心・無視”と戦います。

 「絵本の読み聞かせやキャラクターショーを組み合わせて読書の魅力を伝えるとともに、家族や友だち、世の中に興味を持つことの大切さも熱く語ります。また、終了後には撮影会や本の貸し出しと返却を受け付けるカウンター業務の“お手伝い”を通じて図書の利用を呼びかけます。『初来館のきっかけになった』『子どもが自発的に本を選んだ』『その後の来館者数が増えた』などうれしい声が届いています」

 東京都内をはじめ、北海道から沖縄まで10館以上で実績があり、開催告知の翌日には定員に達するほど人気とか。加えて小学校の図書室に訪問して、読書推進の他、自己表現やコミュニケーション能力を育む「学校図書館ひみつ基地化プロジェクト」も行っています。

 「地域のお祭りやPTA行事といったショーの後、握手会でヒーローがマスクを脱ぐと実は〇〇君のお父さんだった、という演出が可能な『お父さんがヒーローショー』というサービスもあります。私の息子も体験しましたが、友人の前でとても誇らしげでした」

 二階堂さんは、ヒーローベルトを作るワークショップも開催。思考力、判断力、表現力を育んでいます。
 「商業施設や住宅展示場でも可能なのでぜひお問い合わせください。さらに、ご当地ヒーローのプロデュースも引き受けます。コスチュームのデザインから必殺技の演技指導、資金調達の方法まで幅広く支援します」

#chapter2

幼い頃からの憧れを持ち続け、導いた信念は「誰もがヒーローになれる」

 幼少期は病気がちだった二階堂さん。布団で横たわっている時に元気づけてくれたのが特撮テレビドラマシリーズでした。

 「憧れは続き、高校に入っても誰にも見つからないよう隣町まで出掛けて変身ベルトを買いました。家族や友人にも秘密で、こっそり装着して鏡の前でポーズをとるのが至福のひとときでした」

 一時は声優を志すも、就職先に選んだのは郵便局。社会人として働きながら地域活性化を目的とした若者団体に所属。仲間の「地元・栗原市の子どもたちを笑顔にしたい、まちに元気を届けたい」という思いに賛同し、ご当地ヒーロー『光源(こうげん)クリハライザー』の構想を温めていました。
 ところが、2011年3月の東日本大震災で製作は一時中断。栗原市では最大震度6強と7を記録し、多くの人が不安な日々を送る中で、「今だからこそ、子どもたちに希望を届けたい」との思いが一層強まり、同年5月にクリハライザーとしてデビューを果たします。初めて見るヒーローに、子どもたちは目を輝かせました。

 「最初は悪役が怖くて泣いていた子が、次第に笑顔を見せてくれるようになるんです。『率先しておもちゃを片付けるようになった』という声もあり、クリハライザーが頑張れば世界は少しずつ変えられると実感しました」

 活動が注目され、2014年には古巣である郵便局グループの新聞広告や、著名マーケター・神田昌典氏の著書でも取り上げられます。社会貢献に関するビジネス書を読みあさる中で、「幼い頃から読書習慣を育てたい」という思いが芽生え、2015年には「HEROES’LABO・シン」を開業。新たなヒーロー「ダクシオン」も誕生しました。

 「“○○になりたい”という子どもたちの夢を応援したい。“誰もがヒーローになれる”という信条を胸に、これからも活動を続けていきます」

二階堂真悟 にかいどうしんご

#chapter3

映像制作でマーケティング活動も支援。候補者の思いや公約を動画で配信し、投票率向上を目指す

 子どもたちから送られる感謝の手紙やイラストを宝物にしている二階堂さん。普段は正義の味方の姿を隠し、映像プロデューサーとして過ごしています。企業や店舗の紹介ムービーやノウハウ動画をはじめ、企画から撮影、編集、運用に至るまでワンストップで引き受けます。

 「例えば葬祭場を営むお客さまに御霊前と御仏前の違いを説明してもらい、YouTubeにアップしたところ再生回数は約5万回を超えました。『誰にも聞けない、でも知っておきたい情報』はニーズがあり、閲覧した方が救われます。また、近年は候補者の政策や熱意をより深く伝えるための有効な手段として、選挙に向けた動画の重要性にも着目しています」

 マニフェストの説明や支援者との討論に加え、有権者が知らない地域活動なども映像化してネットで公開すれば、よりリアルに周知できると話す二階堂さん。ポスターやチラシだけでは伝わりにくい人柄までもオープンにし、特に若者の政治への関心を高めて投票率の向上につなげてほしいと続けます。

 「今後は地方の人口減少や人材流出といった社会課題も積極的に解決していくつもりです。私自身も栗原に住み続けながら全国で活動しています。子どもたちも含め、どこにいても自分らしく輝けることを背中で示していきたいですね」

(取材年月:2025年5月)

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二階堂真悟

子どもや若者に未来を示す、イベント・映像プロデュースのプロ

二階堂真悟プロ

イベント・映像プロデューサー

HEROES'LABO・シン

全国の図書館で読み聞かせやヒーローショーを開き、子どもの読書習慣を定着させつつ人や社会への興味をかき立てる。映像プロデューサーとしても活動し、企業や店舗のマーケティング支援の他、地域貢献にも尽力する。

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