「丁寧な仕事」をモットーに掲げる解体工事のプロ
髙橋寿雄
Mybestpro Interview
「丁寧な仕事」をモットーに掲げる解体工事のプロ
髙橋寿雄
#chapter1
「私どもは地域密着で活動し、何か問題があればすぐに駆け付ける体制を整えています」と話すのは、「グリーン環境」の代表・髙橋寿雄さん。仙台市を中心に、木造住宅をはじめとする建物の解体事業を展開しています。
「当方は丁寧な仕事をモットーに、現地調査から打ち合わせ、施工まで自社で一貫しています。『費用の相場が分からず、高額請求されてだまされないか心配』といったお客さまも少なくないので、見積書には『一式』といった表記は使わず、何にどれだけの費用が掛かるのかを細かく明示し、各項目について詳しく説明しています」
顧客の疑問や質問に答えて不明点を解消し、着工する際は近隣への配慮を徹底。事前に一軒一軒訪問して工程表を渡し、あいさつしています。
「お客さまが気軽にご相談できる場所をつくりたいと考え、2024年6月には解体工事専門のショールーム『グリーン環境桜ヶ丘店』を青葉区にオープンしました。工事をするに当たって知っておくべきノウハウをまとめた、オリジナルのガイドブックを来店者さまへ配布しています」
アドバイザーが常駐し、家屋の取り壊しに伴う役所への手続きをサポートするほか、補助金も案内しています。「ご実家など、相続物件の扱いで悩んでいる方もお力になります。ハウスメーカーや工務店とも連携してアパートを新築したり、舗装して駐車場にしたり、ご要望を踏まえて土地の活用についてご提案いたします。ほとんどの方にとって、解体工事は人生に一度あるかないかの経験ですから、お客さまのために最大限できることをして力になりたいです」
#chapter2
髙橋さんは1978年、柴田郡川崎町で生まれました。高校卒業後、父が立ち上げた「髙橋林業」に入社。伐採職人として技能を磨くとともに、常に現場に立つ父親に代わって社外と調整するなど渉外業務に従事します。
「業容を広げるため建設業許可を取得し、東日本大震災が起きてからは災害復旧にも携わりました。当社に寄せられた依頼は主に河川工事関連です。がれきの処理から始まって、堤防の修復も担いました」
2016年、還暦を迎えた父親から事業承継して代表に就任。2023年には社名を「グリーン環境」と改め、解体業への参入を決意しました。
「伐採や造成工事、外構工事で各方面に赴くなかで、家屋の解体も頻繁に頼まれるようになっていたのです。空き家が増加し、手入れが行き届かず老朽化するといった問題が深刻化しているのを受け、当社としてもお役に立ちたいと考えました」
ホームページを刷新し、情報発信を開始して間もない2024年1月に最初の案件を請け負って以来、半年あまりで30件もの工事を受注。問い合わせの数は増え続け、毎月40件以上の見積もりを出していると言います。
「少子高齢化や過疎化が進み、宮城県も他県と同様に空き家が多く、田舎では売りに出しても需要がなかったり、買い手がついても安価だったりするケースが珍しくありません。代々受け継いできた大事な財産ですから、活用方法を一緒に考え、手放す際もきれいに整地して次の人にバトンタッチするお手伝いがしたいと思っています」
#chapter3
1982年に林業を営む会社として創業し、土木、解体業へと進出。個人・法人を問わず引き合いがあり、住宅のほか、物置や納屋、車庫、倉庫、牛舎、ビニールハウスなど、さまざまな建物を取り壊し、ブロック塀やフェンス、庭木・庭石といった外構を撤去してきました。
「木造はもとより、鉄骨造やRC(鉄筋コンクリート)造の解体にも力を入れ、これまで以上に地域の皆さまのニーズに応えていきたいと思っています。土地は暮らしの場となり、ビジネスの拠点となりますから、培った技術で美しく整えることで街づくりに貢献していきたいですね」
一人一人に寄り添いたいと、相談ごとに乗るショールームも開いた髙橋さん。新たな展望として、警備業を手掛けることも検討しているそうです。
「トラックや重機が出入りする現場で安全性を確保するべく、交通誘導などを警備会社にお願いしていますが、昨今の人手不足で希望のスケジュールが合わないケースもあります。お客さまやご近所の方に迷惑をかけないために、また当方と同じく困っている業者さんのためにも、自社の案件以外に外部からの依頼にも応えていくつもりです」
新規事業を軌道に乗せるためにも欠かせないのが人材で、採用にも取り組んでいきたいと意欲を見せます。「一緒に頑張ってくれる仲間と、質の高い工事を提供することでお客さまの満足度を高め、解体から土地の利活用までトータルフォローして地域の未来を創造していくことが、私たちの目標です」
(取材年月:2024年10月)
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髙橋寿雄プロ
解体工事業
株式会社グリーン環境
見積書には「一式」といった表記は使わず、何にどれだけの費用が掛かるのかを明示。疑問や質問には丁寧に応える。近隣への配慮も重視し、事前に工程表を渡した上でのあいさつを徹底。
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