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クリニックや中小企業の経営課題を解決に導き、地域に貢献

中小企業や医療業界での経営をサポートするプロ

上杉嘉邦

上杉嘉邦 うえすぎよしくに
上杉嘉邦 うえすぎよしくに

#chapter1

医療業界での経験をもとに、医療業界での経営コンサルティングに注力

 「以前は待っているだけで患者さんが来ていたのに、最近、来院が少ない」。そんな悩みを抱えるクリニック経営者は多いでしょう。長岡京市に拠点を置く「よしくに中小企業診断士事務所」代表の上杉嘉邦さんは、中小企業診断士として、医療関連事業者に向けた経営コンサルティングに力を入れています。

 「集患に頭を悩ませているクリニックは多いですが、経営の右腕となる人材が在籍していることはまれです。〝経営に関するプロ〟として、収益の安定・改善につながる施策を提案します」と上杉さん。

 施策の一つに、効果的な広告・宣伝を挙げます。
 「財務状況に応じて、適切なコストで戦略を立てます。例えば、診療内容の専門性を強調する、生活習慣の指導など予防医療をアピールする、など独自の強みを把握してブランディングを確立。設備や立地、調剤薬局との協力体制もポイントになります。また、医療広告は規定も多いので、専門知識も必要です」

 上杉さんは、コンサルタントとして独立する以前に、20年以上医療業界に身を置いていました。業界特有の財務や人員配置など、内情を理解したアドバイスが強みです。これまで医療機関の広告戦略や、調剤薬局の業務改善などをサポートしました。

 コンサルティングにおいて、上杉さんは経営者の夢を大事にしています。
 「多くの医療機関が、利益だけでなく〝地域医療に貢献したい〟〝患者さんに寄り添いたい〟など、思いを持って診療に携わっています。そんな思いや理念を尊重しながら、より良い経営を実現したいと考えています」

#chapter2

自然災害などに備えた事業継続力強化計画策定や、健康経営をアドバイス

 医療関連にとどまらず、幅広い業種の相談に応じる上杉さん。製造業や建設業などから依頼が増えているのが、事業継続力強化計画の策定支援です。事業継続力強化計画とは、中小企業・小規模企業向けの防災・減災の事前対策計画で、自然災害や感染症などの状況下でも事業を継続できる策を講じます。

 「企業規模にかかわらず、リスクマネジメントへの意識は高まっています。災害などにより廃業を余儀なくされると、社会的な損失だけでなく、従業員やその家族にも影響を及ぼします。平時からきちんと取り組み、全社で方向性を共有しておくことで、いざというときに適切な初動対応ができ、事業が続けられます」と上杉さん。

 緊急事態発生時には、資源や人員も限られるため、優先的に守る商品やサービスを決めておくことも重要です。
 「同じ業種であっても、企業によって守るべき事業は異なるので、経営リスクや需要などを分析した上で中核事業を見極めます。さらに、計画は一度作ったら終わりではなく、時代や環境の変化にあわせて更新することも大切です」

 また、従業員の健康管理を経営的な視点でとらえる「健康経営」の推進にも取り組み、健診の受診を促す、ストレスチェックを行うなど、具体的な施策を提案します。
 「定年の引き上げなど、従業員の高齢化が進む中、心身ともに健康で長く働いてもらえるかは、事業の発展を左右します。今いる従業員がパフォーマンスを最大限に発揮し続けることはと、生産性の向上につながります」

上杉嘉邦 うえすぎよしくに

#chapter3

MRや医薬品開発業務の支援を経て、経営コンサルタントに転身

 上杉さんは、人事評価制度構築を支援するクラウドツールの販売も手掛けます。目標設定や評価基準などを入力するだけで自動的に評価制度が構築できます。
 「自社に合った人事評価制度をどう作ればいいかわからないという声に応えます。簡単なステップで完了でき、企業ごとに機能のカスタマイズも可能。IT導入補助金の対象なので、補助金の申請サポートもできるので気軽にご相談ください」

 もともと外資系医薬品メーカーのMR(医療情報担当者)として、医療業界でキャリアをスタートさせた上杉さん。多くの病院やクリニックを回る中で、医療現場の知識を身に付けました。その後、医薬品開発業務受託機関2社へ。病院で臨床データを集めたり、新薬の治験で被験者とやりとりを行ったり、製薬会社などの支援業務に従事しました。
 「医薬品開発の支援では、公立病院や自治体などと連携する機会も多く、地域貢献を意識するように。自分ができることでお役に立ちたいという思いで、中小企業診断士の資格を取得しました」

 コンサルティングにやりがいを感じるのは、経営者に〝新たな気付き〟を提供できたときだとか。
 「あるとき、販路開拓の相談で、既存客の掘り起こしを提案したところ、新しい販売先につながり、『今後も取り組みたい』と評価いただきました。気付いていなかった視点を提供することで、事業の発展につなげたいですね」。自身の経営理念に掲げる「よいくに作りに貢献し、明るい未来を創造する」ことを目指し、地域の医療機関や中小企業の経営者に伴走します。

(取材年月:2024年6月)

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上杉嘉邦

中小企業や医療業界での経営をサポートするプロ

上杉嘉邦プロ

中小企業診断士

よしくに中小企業診断士事務所

医療業界での20年以上の経験を生かし、医療業界の経営コンサルティングに力を入れています。また、災害などに備える事業継続力強化計画の策定や、健康経営推進を支援し、中小企業の発展を導きます。

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