遊びを通じて子どもの運動能力と自己肯定感を育む運動指導のプロ
齋藤久允
Mybestpro Interview
遊びを通じて子どもの運動能力と自己肯定感を育む運動指導のプロ
齋藤久允
#chapter1
「小さい頃から大学までサッカーに打ち込んだ経験を生かし、運動の楽しさや、仲間と力を合わせて目標を成し遂げる素晴らしさを、子どもたちと分かち合いたいですね」
そう話すのは、熊本県八代市で「+1カンパニー(プラスワンカンパニー)」を主宰する齋藤久允さん。運動教室の運営や講師派遣などを通じて、子どもの運動能力や体力の向上をサポートしています。
「運動に苦手意識を持つ年中から小学6年生を対象に、少人数制の『くまスポ体育スクール』を開いています。跳び箱やマット運動、鉄棒、縄跳び、ボール投げなど、学校の授業内容を中心にカリキュラムを組み、『できた!』を一つずつ積み重ね、自信を育みたいと考えています」
八代校と千丁校で週に1回開講し、幼児、小学1~2年、3~6年と3クラスを用意。「体育が好きになれない」「できないことが恥ずかしい」など、不安や戸惑いを抱える子どもが通っています。
「技術やコツを教えるとともに、それぞれのペースに寄り添い『信じて待つ』ことを心掛けています。子どもの潜在能力には驚くばかりで、最近も、1年かけて念願の逆上がりができるようになった子がいて、保護者の方と飛び上がって喜びました」
スクールには、発達障害などの特性がある子どもも通っています。和気あいあいとふれあい、コミュニケーション力を育んでいます。
「のびのびと取り組み、言葉を交わす中で心身がほぐれ、表情が硬かった子が少しずつ笑顔を見せてくれるようになるんです。お友だちを応援したり、励まされたり、思いやりも芽生え、子どもの心も成長できると実感しています」
#chapter2
サッカーの指導者だった父親の影響を受け、物心がつく前からボールを蹴っていたという齋藤さん。年長からクラブチームに所属し、練習に明け暮れる毎日を送っていたそうです。
「大学在学中から、母校の高校の部活で外部指導者を務め、卒業後はホテルに勤務しましたが、サッカーには常に携わっていました」
ホテルから社員登用の打診を受けたものの、サッカーの道を歩むべく、26歳で熊本県へ移住。指導者として数多くの子どもたちと出会ったことが、独立へと後押ししました。
「持久力や瞬発力、柔軟性やバランス感覚など、以前に比べて身体能力の低下が指摘されていることを実感しました。例えば、かけっこやドッジボールなどが得意でないと、ますます運動から遠ざかり、動きや身のこなしが不器用になります。走る、跳ぶ、投げるといった基礎的な能力は、幼児期に身に付けることが重要だと気づきました」
2021年、齋藤さんは「+1カンパニー」を設立。子どもたちの健やかな体づくりを支えるため、「ACP school uki」と「総合運動部 in 八代」も開催しています。「鬼ごっこ」や「だるまさんが転んだ」のような運動遊びを中心に、楽しみながら体を動かすプログラムで、年中から中学生まで一緒に汗を流します。
「グループで対抗することでチームワークも養われます。運動遊びには、さまざまなスポーツにつながる動作の要素が詰まっているので、球技や陸上など、各種競技に挑戦するきっかけになればと願っています」
#chapter3
齋藤さんは、組立式ジャングルジムや跳び箱などを活用し、地域のイベントやショッピングモールへ出店するプレイパーク事業「遊VIVA」も展開。会場では安全を見守りながら、子どもたちの「教えて!」という声に応え、遊び方や体の動かし方をアドバイスすることも。
「屋外の遊具は、夏場は高温になったり、雨の日には利用できなかったりします。屋内であれば天候に左右されることなく、思い切り遊べる環境として、子どもや保護者の皆さまから好評です」
また、教育・保育施設で行う研修や、PTAの行事へ講師を派遣。座学と実技を交え、子どもの発達段階に応じた運動遊びの取り入れ方や、運動能力を育むための効果的なアプローチ方法を伝えています。
「子どものやる気や元気を引き出すため、何よりも『楽しむ気持ち』を大切にしています。日頃から子どもと接している先生方に、具体的で実践的なノウハウを共有し、現場で役立ててもらえれば幸いです」
社名の「+1カンパニー」には、「人生に新たな価値をプラスしてほしい」という思いを込めている齋藤さん。運動が苦手だった子どもや、できなかったことを克服した子どもたちが見せるうれしそうな顔が、日々の活動の原動力になっていると言います。
「努力を重ねて物事ができるようになるプロセスは、自己肯定感を育み、大きな達成感にもつながります。子どもの成長にとって有意義な体験の機会を創出し、『やればできるんだよ』というメッセージを届けていきたいと思います」
(取材年月:2026年6月)
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Profile
遊びを通じて子どもの運動能力と自己肯定感を育む運動指導のプロ
齋藤久允プロ
スポーツ教室運営・指導者派遣など
+1カンパニー
熊本県八代市を拠点に、幼児から中学生向けの運動教室を展開。運動に苦手意識のある子どもに「体を動かす楽しさ」と「やればできる」という自信を育む指導を行っています。
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