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修理・設置・撤去から稼働率アップまで、たばこ自動販売機のことならおまかせ

所有者もエンドユーザーも笑顔にする「たばこ自販機」のプロ

矢野祐一郎

矢野祐一郎 やのゆういちろう
矢野祐一郎 やのゆういちろう

#chapter1

自販機管理に携わり30年。新札対応・年齢識別装置切り替えも迅速・丁寧に

 たばこ自動販売機の保守・管理と、運用に関するコンサルティングを手掛ける「ワイズベンディングサービス51」の代表、矢野祐一郎さん。修理、設置、撤去のほか、商品の入れ替えやポップ制作といった販売促進の施策も講じます。丸亀市飯山町に拠点を置き、香川県を中心に四国一円を営業エリアとしています。

 「たばこ自販機は減少しているものの、商店空白地帯や飲食店、商業施設など、必要とされるシーンは確実にあります。所有者の方や自販機を利用されるエンドユーザーのニーズに応えるべく、事業を展開しています」

 国家資格の第二種電気工事士を持ち、通算約30年間、たばこ自販機のメンテナンスに関わっている矢野さんのもとには、販売店やユーザーから多様な相談が寄せられます。

 「『お金を入れても商品や釣り銭が出ない』という不具合一つ取っても、電気系統のトラブルや硬貨選別ユニットの故障など原因はさまざま。販売できない時間を極力短縮できるよう、また再発を防ぐため、原因特定から工事まで迅速かつ丁寧な仕事を心掛けています。スピーディーに対処するため、工具や部品は、常にあらゆる可能性を想定して用意します」

 時代の変化に応じた部品交換も重要な業務。新札・新硬貨が発行される際は、顧客に早めに案内し、対応を進めてきました。

 「2026年3月31日に成人識別カードのtaspo(タスポ)が終了するため、運転免許証やマイナンバーカードを使った新たな年齢識別装置への切り替えについても順次ご説明と施工を行っています。防犯対策やキャッシュレス決済の器具設置も承っております」

#chapter2

取引先に親身に向き合い、エンドユーザーを意識した商品選びで販売に貢献

 矢野さんのもとでは、年間保守契約を結ぶ顧客がほとんど。一定額で、清掃・修理・商品入れ替えなどの訪問サービスを回数無制限で提供しています。年に最低3~4回、顧客によっては10回以上赴く場合があり、家族・親族から依頼を受けるケースもあると言います。

 「所有者さまはご高齢の方が多く、ご自身の生きがいや地域の利便性のために自販機を維持したいと考える方も多いのです。『おじいちゃん、おばあちゃんの意思を尊重したいけれど、何かあったらと思うと心配。代わりに様子を見守ってほしい』と、遠方にお住まいのお子さま方からご用命いただくことも少なくないですね」

 約20年、たばこ自販機のメンテナンスを行う会社に勤務し、廃業する会社の事業を引き継ぐ形で2013年に独立創業した矢野さん。親身な応対で信頼関係を築き、20年以上続く取引先も多く抱えます。
 「親戚か友人のように接してくださり、世間話をして、ご家庭の電気工事など生活の困りごとを伺うこともありますよ」

 自販機の売り上げアップについても真摯(しんし)に取り組み、成果につなげます。
 「売れている自販機に共通するのは、まず清潔であること。訪問先では、清掃は必ず行います。次に商品に動きがあること。所有者さまに自販機を利用するユーザーの層をお聞きし、地域の売れ筋などを考慮して商品をラインアップします。当方の提案で良い結果が出て喜んでいただけたときが、この仕事をしていて一番うれしい瞬間です」

矢野祐一郎 やのゆういちろう

#chapter3

ネット上の“たばこ自販機の相談窓口”として部品を扱うWEBショップを運営

 矢野さんはインターネットのショッピングモールに出店。部品販売にも乗り出しています。
 「部品を購入できる場所と修理業者が少ないことが業界の課題です。ネットショップには、実務の中で培った経験値をもとに使用頻度が高いアイテムを出品しています。ショップを通じてお問い合わせをいただければ、修理業者がお近くにいない場合でも、考えられる不調の原因や交換部品のご案内ができます」

 毎日、全国の所有者の相談に乗る中で、新たな思いも生まれてきました。
 「予想以上に多くの方が自販機のメンテナンスでお困りだという印象です。今後は全国の仲間とつながることで、より多くの所有者さまをお助けできたらと考えています。すでに四国のほか関東・関西・東海・九州に仲間がいるので、東北や北海道エリアなどの同業者にも協力を呼び掛けて、ネットワーク作りに努めています」

 一服してリラックスするなど自身も愛煙家。数年前に入社した20代の息子に、いつも伝えていることがあります。

 「たばこは健康への影響も指摘されていますし、喫煙マナーを守るのは当然。一方で、たばこ税の税収が国税・地方税を合わせて年間2兆円にのぼり、教育や福祉施設の建設、道路や下水などインフラ整備に使われている事実もあります。たばこ自販機を預かることは、税金を預かる側面もあると自覚し、責任を持って所有者さまをサポートすることが私たちの役割です」

 矢野さんは細やかな配慮と志をもって今日も顧客のもとへ向かいます。

(取材年月:2024年10月)

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矢野祐一郎

所有者もエンドユーザーも笑顔にする「たばこ自販機」のプロ

矢野祐一郎プロ

自動販売機活用アドバイザー

ワイズベンディングサービス51

エンドユーザー目線に立った商品ラインアップと、筐体の清掃をはじめ細やかな保守・管理、迅速な修理で、利用したくなる「たばこ自動販売機」に。自販機部品販売サイトを運営し四国外の自販機所有者の相談にも対応。

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