片付け・清掃から日々の草刈りまで快適な暮らしを支えるプロ永禮司

片付け・清掃から日々の草刈りまで快適な暮らしを支えるプロ

永禮司

家具や家電の回収、遺品・生前整理、片付け、草刈り、家屋解体サービスを用意

　「古い家財を処分してほしい」といった声に、「不用品一つからでもうかがいます」と応えるのは、香川県高松市の「CSK」の代表、永禮司さん。買い替えや引っ越し時に家具や家電、食器、衣類などを回収するほか、遺品・生前整理、片付け、草刈り、樹木の伐採、家屋の解体工事と、幅広く手掛けます。

　「便利屋として、ご自宅の内と外を整えるサービスを総合的にご提供できる点が私どもの強みです。一度ご利用いただいたお客さまが、『あれもできない？　これもできない？』と続けて頼りにしてくださるケースも珍しくありません」

　快適な暮らしをサポートするため、永禮さんのもとではフットワーク軽く柔軟に対応することを心掛けています。「できる限りお客さまのご都合に合わせてお見積もりや作業を進めていきます。日中は仕事で難しいという方には、早朝や夜間プランも用意しています」

　時には、個人や自治体から、足の踏み場もない、いわゆる“ゴミ屋敷”の片付けを頼まれる機会も。「忙しくて時間がない、モノが捨てられないという方はたくさんいらっしゃいます。誰にも相談できず、どうすればいいか分からず途方に暮れている方は遠慮なくお声掛けください。当方がきれいにしてみせます」

　ゴミの中には、依頼主が大切にしていた品物が埋もれている可能性もあります。永禮さんは残すべきもの、探してほしいものを事前に聞き取り、丁寧に仕分けます。「作業後に、お客さまが『家の中がすっきりしました。ありがとう』と喜んでくださることが、私たちにとって何よりのご褒美で、励みになります」

警察犬の訓練士を約20年務めた後、資源のリサイクル業として新たにスタート

　1967年に岡山県津山市で生まれた永禮さん。幼い頃から犬が大好きで、地元の学校を卒業後は兵庫県にある警察犬訓練所に入所。5年間修業して資格を取得した後、津山市に「岡山県北部警察犬訓練所」を開所しました。

　以来、約20年にわたって訓練士として活躍。捜査・捜索活動に携わるためのトレーニングを行うほか、犬のしつけや後進の指導にも当たってきました。

　2009年には新規事業を視野に入れ、訓練所を閉鎖。ペットボトルやアルミ缶、プラスチック、段ボールなど、再利用できる素材を扱うリサイクル業を始めるべく「CSK」を立ち上げます。

　「『CSK』とはチャレンジ総合企画の略です。40歳を過ぎたタイミングで、新しい挑戦をしてみたいという気持ちが膨らんできました。当時、資源価格が高騰し、リサイクル関連の法整備も進んでいましたので、ゴミとして処理せず活用していく業界が伸びていくだろうと予想したのです。」

　これまでのキャリアとは異なる分野に参入した永禮さんは、業務を通じて知識を吸収していきます。「何も分からないまっさらな状態からスタートしたおかげで、業界の常識にとらわれず、お客さまが喜んでくださることだけを考え、商売ができたと思います」

　順調に業績を伸ばしますが、環境に配慮する機運が高まるに伴い市場が拡大し、同業者が増加。事業を維持していくため、家庭や事業所から出る廃棄物へと回収の範囲を広げ、日々の困りごとに応じる便利屋業へと業容を拡充してきました。

オフィスの不用品、不動産物件の残置物を回収し、空き家の片付け、解体にも注力

　1人で始めた事業も現在はスタッフを率い、高松市と岡山県津山市、島根県出雲市の3カ所に拠点を構えるまでに成長しました。パソコンやコピー機、デスク、椅子、書棚、ロッカーなど、オフィスから出る不用品を引き取り、不動産業者からの要請で、生活用品や自転車、バイクといった残置物にも対処しています。

　「個人・法人を問わず多くのご用命をいただいており、ありがたい限りです」と感謝を述べる永禮さん。昨今、全国的に増加している空き家問題にも目を向け、助けを求める声を受け止めていきたいと言います。

　「例えば、ご両親が亡くなり、お子さんは県外にいらっしゃる。家の中には荷物が残っているため、『売却も貸し出しも解体もできない』と悩む方は多いですし、今後も増えてくるでしょう。当方では、遺品の片付けや庭木の伐採を一貫して請け負えるので、業者を探す手間を省け、費用も抑えることができます。ご実家を更地にしたい場合もお任せください」

　継承者がおらず、建物を取り壊す需要が高まることも見据え、永禮さんは「大型の重機を充実させていきたい」と話します。「今はまだ規模が小さいですが、建設業のごとく設備を充実させ、いずれはビルの解体まで担える会社を目指しています。地域の皆さまのお役に立てるよう、体制を強化していきたいですね」

　便利屋として数多くのニーズに応えてきた永禮さんは、「住まいや職場といった人が集う場所を整え、気持ちよく過ごしてほしい」と思いを語ります。

（取材年月：2024年7月）

個人・法人を問わず不用品一つから回収し、空間をきれいに整えることで快適な毎日を

家具や家電の回収、遺品・生前整理、片付け、草刈り、家屋解体サービスを用意

警察犬の訓練士を約20年務めた後、資源のリサイクル業として新たにスタート

オフィスの不用品、不動産物件の残置物を回収し、空き家の片付け、解体にも注力

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