理想の暮らし方をかなえるログハウス,タイニーハウスのプロ
田山祐智
Mybestpro Interview
理想の暮らし方をかなえるログハウス,タイニーハウスのプロ
田山祐智
#chapter1
「木のぬくもりに満ちた空間で、ゆらゆらと燃えるストーブの炎を眺めながら過ごす心豊かな暮らしをお届けします」
そう話すのは、岩手県盛岡市の「ヤマミチ企画室」の代表・田山祐智さん。県木の南部アカマツを使ったログハウスや木造住宅を新築・リフォームするほか、オリジナルブランドとしてタイニーハウスの「LebenHütte(レーベンヒュッテ)」、薪ストーブの「ARCRAY(アークレイ)」を展開しています。
「社名の『ヤマミチ』は代々実家に伝わる屋号に由来し、この地に居を構え、家と地域を守り受け継いでいく意思を込めました。夫婦ともに二級建築士で、妻は宅建士とインテリアコーディネーターの資格も持ち、それぞれの強みを生かしてお客さまの希望を形にします」
耐震性や省エネ性といった家の性能に精通する田山さんと、内装のデザインやレイアウトが得意な妻の悠子さんが知恵を合わせてプランニング。近年、特に力を入れているのがタイニーハウスです。
「タイニーハウスとは、必要最低限のスペースと設備機能を備えた小さな家のことです。自分が大切にするものだけに囲まれたミニマムな暮らし方を実現できる家として、子どもが独立したご夫婦や単身世帯の方などから多く依頼をいただいています」
理想の住まいを作るにあたり、田山さんは顧客のどんな要望に対しても基本的に「ノー」と言わないようにしているそうです。
「お客さまの描くイメージを擦り合わせるため、一回の打ち合わせで10時間かけたこともありました。難しい場合は代替案も提案し、メリットなどもご説明しますので、家へのこだわりやビジョンをお聞かせください」
#chapter2
田山さんの心に残る原風景は、当時通った小学校の木造校舎です。年季の入った自然素材ならではの優しさに包まれた学び舎で育ち、高校は地元の工業高校の建築科へ進み、卒業後は埼玉県の住宅会社に入社します。
勤め先が職業訓練校を有していたことから、平日は仕事の大工をこなしながら週末は座学に勤しみ、5年間腕を磨いた後、異動したのが会社の研究所でした。
「研究所では商品開発を兼ねて研究開発をしていました。実物大の壁を揺らして柱と土台をつなぐ金物の強度を測るなど、主に構造の耐震性を研究するグループに所属しました。この時に研究と開発業務に携わったことで、家の性能や物事の見方などの知見が深まりました」
その後地元に戻った後は、自然素材を扱う住宅会社で現場監督に従事し、住宅建築現場の一から十までを経験。「究極の木の家=ログハウスを作りたい」という思いから、2013年に独立・開業しました。
「小規模でやるからには、参入者が少ないニッチな市場を狙うしかないと考えました。その点でログハウスは常に一定のニーズがありながら特殊なジャンルなので手掛ける業者は少ない。これまで木に携わる仕事をしてきた自分の強みを生かせると思いました」
妻の悠子さんは宅地建物取引士の資格も保有し、土地・建物といった不動産を扱っているのも特長。「中古住宅をリノベーションしたい」という方には、現地で立ち会ってリフォーム提案までその場でサポート。夫婦二人三脚で、構造の補強、断熱改修、間取り変更、照明やカーテンのアレンジまでトータルに請け負っています。
#chapter3
「若い頃からログハウスを夢見てきた」「夫婦ふたりの家を建てたい」など、田山さんの元にはさまざまな声が寄せられます。タイニーハウスのノウハウを頼りに、ホームページやSNSを見た人からの問い合わせも増えました。
「満たすべき要素をふまえながら無駄をなくしていくのがタイニーハウスの醍醐味です。お客様の思い描く暮らしをイメージして一からプランしますので、きっとご期待以上のお家づくりができると思います」
建物自体をコンパクトにすることで予算に余裕ができ、その分内装や外装などをこだわることで見た目も性能もグレードアップし、満足度の高い家づくりになるのだそう。
「内装に木を使うのは心地よい空間づくりのためでもあり、後々カスタマイズしやすいように下地として利用できるから。一方で外壁材には木を張るのもかっこいいですが、逆に一生メンテナンス(塗り直し)のいらない外壁という選択肢も提案しています。メンテナンスコストはかからないに越したことはないですからね」
SNSで告知をするタイニーハウスの見学会は、毎回すべての枠が予約で埋まるとのこと。田山さんは、限られたスペースでシンプルかつ快適に過ごせるように創意工夫を重ねています。
(取材年月:2025年1月)
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Profile
理想の暮らし方をかなえるログハウス,タイニーハウスのプロ
田山祐智プロ
建築士
合同会社ヤマミチ企画室
ログハウスや、タイニーハウスに関する豊富なノウハウを有する。家の構造と性能に詳しい代表の田山さんと、間取り提案が得意な妻の悠子さんがそれぞれの強みを生かし、二人三脚で顧客の希望に寄り添います。
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