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手入れ不要で美しさ長もち。大切な瞬間を閉じ込めたプリザーブ、ドライフラワーをあなたに

美しくお手入れ不要のフラワーアレンジで暮らしを彩るプロ

木村景子

木村景子 きむらけいこ
木村景子 きむらけいこ

#chapter1

オーダーメードを中心に、気品漂うクラシカルなアレンジメントが人気

 「お花は、誕生日や記念日、進学・卒業など人生の節目を彩ってくれます。また、お部屋に飾るとパッと華やいだ印象になります。『しおれることなく咲き姿をめでることができたら』と願う皆さまに、いつまでも手元に置けるフラワーアイテムをお届けします」

 そう語るのは、プリザーブドフラワー、ドライフラワーの専門店「ortensia(オルテンシア)」の店主・木村景子さん。神戸市垂水区の店舗とWEBサイトで、オーダーメードを中心に多彩なアレンジメントを販売しています。

 「プリザーブドフラワーは新鮮な切り花を脱水・脱色し、着色料を含んだ溶液を浸透させて乾燥したものです。花の組織を保ったまま加工するので、みずみずしさや繊細なおもむきはそのまま。染料を用いるので、カラーバリエーションも豊富です」

 さらに、木村さんのもとで扱うドライフラワーは、専用の溶液や乾燥剤を使い、素材本来の色・形がしっかり残るのが特長だと言います。
 「生花やプリザーブドフラワーと比べて優しい色合いで、アンティークな雰囲気に変わるのも魅力です。いずれも水やりの必要がなく、美しい状態で長期保存ができるので、お祝いなど、さまざまな場面で選んでいただきたいですね」

 一生の思い出にしたいブライダルシーンには、花嫁のブーケやヘッドドレス、ウエルカムボードのほか、両親に贈るフォトフレーム、花束などを作成。ギフトや自宅用には、リースやスワッグといったインテリア雑貨や仏壇に供える仏花と、幅広い商品をラインアップ。手掛けるアレンジは、クラシカルで気品漂う作風が好評だとか。

#chapter2

プリザーブドフラワーとドライフラワーを組み合わせ、独特の表現と手の届く価格を実現

 日本庭園を愛する祖父のもとで育ち、幼い頃から植物が大好きだった木村さん。高校で造園を学んでいた頃、たまたま入った店でプリザーブドフラワーに出会いました。
 「生花そのものなのに枯れない!」と驚き、好奇心を持って眺めた花々を仕事にしようと決意したのは、自身の結婚式での経験がきっかけです。

 「ブーケに使いたかったのですが高額で断念しました。幸せの証しでもある花束を挙式後も取り置く方法があるのに、私と同じように諦める人が他にもいるのではと思うと、もったいないと感じました。お花の選択肢を広げたいと考え、まずは知識や技術を身に付けることにしました」

 会社勤めのかたわら、FEJ(フラワーエデュケーションジャパン)のコースを受講し、2015年にプリザーブドフラワー資格を取得します。翌年には母となり、子育てと両立しながらハンドメイドのオンラインマーケットに出店。2019年には実店舗も構えました。

 「ドライフラワーを取り入れることでコストを抑え、たくさんの方に手に取っていただける価格を実現しています。2種の花材を組み合わせることで、色味やあしらう草花の幅が広がり、独特の風合いを醸し出せるのもメリットですね」

 起業の原点となったウエディングブーケをはじめ、生花にプリザーブドまたはドライ加工を施す「アフターブーケ」のサービスも人気。花の鮮度が重要なため郵送では受け付けていませんが、「大切な瞬間のお花を残す文化として発信していきたい」と話します。

木村景子 きむらけいこ

#chapter3

季節感も表現できるアレンジメントで“花のある暮らし”を店舗やオフィスにも

 木村さんは、FEJ認定のライセンススクールとして、店舗でレッスンも開いています。

 「お子さんを連れて受講していただくことも可能です。初心者向けの体験レッスンや、好きな作品を作れる単発レッスンのほか、両親への贈呈品やブーケ、新郎が身に着けるブートニアなど各種ブライダルアイテムも制作できます。教室開講や販売を目指す方には資格取得コースも用意しています」

 プリザーブドフラワーやドライフラワーを巧みに使い、かれんに、ゴージャスに、依頼者の要望に合わせて創作してきた木村さん。今後は、店舗やオフィスの装飾にも力を入れていきたいとのこと。
 社員の出入りが激しく、訪れる人も多い物流会社で受付にフラワーアレンジメントを飾ったところ「来社されたお客さまだけでなく、社員の表情も柔らかくなりました」との声が寄せられているそうです。

 「お手入れ不要で長持ちする一方で、自然の花を加工するので四季折々で花材が変わりますし、生花と同じように季節感も表現できるんですよ。“花のある暮らし”を多方面で展開していきたいですね」

 例えば、リースやスワッグなどの一部を定期的に差し替え、色調を変化させることで春夏秋冬を演出。エントランスなどにシーズンに応じた花を置くことで空間が豊かになり、多くの人の目を楽しませてくれます。

 「飲食店さまではお料理を引き立てたり、ビジネスシーンでは緊張感を和らげたり。幅広いシーンで花が持つ力をご活用いただけたらうれしいです」

(取材年月:2024年5月)

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美しくお手入れ不要のフラワーアレンジで暮らしを彩るプロ

木村景子プロ

プリザーブド/ドライフラワー専門店

ortensia

大切な人への贈り物や特別な時を彩るアイテムとして、お手入れ不要で美しいまま残せるプリザーブド/ドライフラワーを販売。品格あるクラシカルなアレンジが特長です。オーダーメード作品販売のほかレッスンも実施。

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