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理念やパーパスを明確にし、経営者の視点から中小企業のDXをサポート

中小企業のデジタル戦略を進めるDXのプロ

吉村好広

吉村好広 よしむらよしひろ
吉村好広 よしむらよしひろ

#chapter1

システム開発会社での経験を生かし、課題を洗い出してデジタル戦略を推進

 「グローバル化による競争の激化など企業を取り巻く環境が変化するいま、新たな価値の創出やビジネスモデルの変革が求められています」と話すのは、兵庫県姫路市の「オフィスイーグレイション」代表でDXコンサルタントの吉村好広さん。中小企業や小規模事業者のデジタルトランスフォーメーション(DX)を地域密着で支援しています。

 2023年版中小企業白書では、デジタル化に向けてビジョン・目標を定めた企業は、そうでない企業よりもデジタル化の効果を実感できているとの報告が出ています。吉村さんも「DXの推進にはビジョンが必要」と強調します。

 「デジタル技術を事業で活用するには、企業の理念やパーパス(存在意義)を明確にすることが大切です。よく『どんなITツールを導入すれば自社の課題を解決できますか』と質問をいただくのですが、ITツールはあくまで手段。経営力を強化し、他社との差別化を図るには、将来のあるべき姿を具体的に描くことが重要です」

 吉村さんはシステム開発会社で30年以上勤務し、設計開発やソリューション営業に従事。役員として会社のマネジメントにも参画した経験を持ち、システムとビジネスの両面を熟知しているのが強みです。

 「ご自身の思いをうまく言語化できず、DXを実行できない経営者も少なくありません。当方は同じ経営者の視点でお客さまの構想を可視化し、課題を洗い出して効果的なデジタル戦略をともに進めていきます。DXは業務の効率化や生産性の向上をかなえるだけでなく、新しいビジネスを発見するチャンスにもなりますので、成長の可能性を一緒に探りましょう」

#chapter2

収益アップにつながる改善をアドバイスするなど、希望が形になるまで伴走支援

 兵庫県西部の播磨圏域を中心に兵庫全域と、岡山、鳥取、香川など近県からも引き合いがあるという吉村さん。IT人材がいない企業も珍しくないことから、専門用語を避け、分かりやすくDXを説明しています。

 「依頼を受けると、まずはお客さまの元に訪問してお話を伺い、現場の状況も確認して戦略を立てます。コンサルタントと聞くと、助言・提案のみというイメージがあるかもしれませんが、当方は自走していただくことを念頭に、お客さまの希望が形になるまで伴走します」

 吉村さんのサポートを受けてDXに取り組んだ企業からは「業務効率化のために会社がするべきことが明らかになった」「DXの重要性が社内に周知され、業務改革の大きな原動力になった」などの声が寄せられているとか。

 「国が進める『DX認定制度』を目指していたお客さまに対しては、認定をゴールにせず、収益アップにつながる経営改善計画を立てることをアドバイスしました。結果、ご要望通り取得でき『経営トップだけでなく社員においても将来のビジョンを共有することができた』と満足いただけました」

 吉村さんは、地元の商工会議所や商工会をはじめとした県内外の支援機関にDXの専門家として登録。経済産業省推奨資格であるITコーディネータであり、また一般社団法人AI・IoT普及推進協会の認定コンサルタントとして、ITベンダーと中小企業の架け橋役としても活動しています。

吉村好広 よしむらよしひろ

#chapter3

「ソサエティー5.0」の社会に向け、ITのかかりつけ医として企業の力になる

 姫路市出身の吉村さんは、専門学校を卒業後、関西(大阪)のシステム開発会社に入社しました。折しもオフィスでパソコンの導入が急速に進み、家庭にも普及しようとしている時期。「これからはコンピューターが不可欠な時代」と感じ、実践的なスキルを身に付けるべくまい進してきました。

 「仕事を通じて中小企業の経営者と接する中で、『ITに関心があるもののどうすればいいか分からない』『知識を持った人材がいない』といった声を耳にしました。ビジネスにおける潜在能力を開花させ、飛躍させるためにお力になりたいと考え独立を決意しました」

 「ITのかかりつけ医」として、2018年にオフィスイーグレイションを設立。ふるさとが誇る姫路城(別名・白鷺城)にちなみ、白鷺を示す英語「Egret」と、発展(Growth)、創造力(Creativity)、つながり(Communication)、行動(Action)から屋号を付けました。

 吉村さんは、各地の企業や団体から講師として招かれ、DXに関する講演や研修を実施。テレワーク、IoTの活用、情報セキュリティ対策、IT導入補助金など、さまざまなテーマで知見を還元しています。

 「日本が目指す未来の姿として、IoTやAI、ビッグデータ解析やロボットといった最先端のテクノロジーによって社会課題の解決と経済発展を両立する『ソサエティー5.0』が提唱されています。中小企業が先進的な技術を使って世の中に役立つ商品やサービスを打ち出していけるよう、デジタル戦略パートナーとしてお手伝いしていきたいですね」

(取材年月:2024年9月)

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DXコンサルタント

オフィスイーグレイション

企業の理念やパーパス(存在意義)を明確にし、将来のあるべき姿を描いた上でデジタル技術の活用をアドバイス。システム開発会社で経営に携わった経験を生かし、顧客の希望が形になるまで伴走支援します。

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