工場やビル、官公庁などの電気工事のプロ
山西寛範
Mybestpro Interview
工場やビル、官公庁などの電気工事のプロ
山西寛範
#chapter1
「電気工事を通じ、生産性の向上や製造ラインの安定稼働を陰で支えるのが私どもの役割。設計、調達、施工、メンテナンスまで一貫し、お客さまの電気設備を守ります」
こう話すのは、北海道苫小牧市の「山西電気」代表の山西寛範さん。空調・給排水系統をコントロールする自動制御システムや、電圧を変換して供給する受変電設備を整備し、工場やビル、官公庁など工事実績は多数。電気インフラの保守管理を一手に担うことで点検業務における人材不足を補い、効率的な調整機器により省エネ化を図り原価圧縮をサポートしています。
「当社の強みは、丁寧・迅速な工事。お客さまの生産活動に影響が出ないよう、着工前の準備は入念にいたします。ご要望に添って施工計画を作成し、安全対策も徹底させます。綿密なタイムテーブルの下、速やかに工程を進めてまいります」
地域密着型の事業展開に徹することで、きめ細やかなアフターフォローも実現。日常点検を通じて計器の部品交換などオーバーホールを行い、適切な設備環境を維持します。
また質の高いサービスを提供するため、社員研修制度を充実させるなど“人づくり”にも注力。電気工事施工管理技士や電気工事士の資格取得を支援する制度を設け、第一線で活躍する担当者のスキルアップを後押ししています。
「確かな仕事は、何よりの営業行為だと考えています。質の高い工事をすることで、お客さまの信頼を得ることができ、紹介やリピートにつながるからです。完工後、『次も山西さんにお願いしますね』と言われるとやりがいや達成感に満ちあふれますね」
#chapter2
毎日のように大量の電力を消費する工場やビル。発電所から送られてきた電力を用途に合わせて変圧する変電設備は欠かすことができません。山西さんのもとでは、各方面からの要請に応えてきました。
「これまでに大手自動車メーカーの生産現場や化学工場、宿泊施設などの受電設備を入れ替えてきました。商業ビルや福祉施設などの空調自動制御システムの更新もお任せください」
公共工事の元請け業者として、官公庁や組合の事務所などの電気工事も数多く実施。同業他社が多い中で顧客に選ばれる理由について、山西さんは「対応力」と分析しています。
「比較的小規模な案件や、配電線路だけなどお客さまの細かいニーズにも柔軟に応じてきたことがご用命につながっていると感じています。電気は使えて当然なので、作業が予定通り終わっても熱烈に感謝されることはそれほどありませんが、当たり前のものだからこそ、仕事に手を抜くことはできないと思っています」
近年増えているのは、電気自動車(EV)の充電設備の設置。かねてより家庭用の専用コンセントの増設は多く手掛けていましたが、2024年からは道の駅やホテル、公共施設など、パブリックスペースでも引き受けるようになりました。
「一般の電気工事と異なり、土木工事のノウハウも求められます。必要な社会インフラとして今後さらに施工実績を増やしていきたいですね」
#chapter3
山西電気は1981年に山西さんの父親が創業。当初は木造建築の電気工事を請け負っていましたが、工業都市・苫小牧の発展とともに業容を拡大してきました。
「幼い頃から父の背中を見て育ちましたが、会社を継ぐ気はあまりなかったんです。しかし私が19歳のとき、父親が体を悪くして倒れてしまいました。当時進学していた学校をやめ、自分の判断で入社することに。小さい会社なので父親の代わりがおらず、事業を継続する難しさを身をもって感じましたね」
その後、母親が経営を引き継ぎ、山西さんは現場の職人として技術を磨いてきました。
「2015年に代表になってからは、特定の顧客に依存しないよう大小問わずさまざまな依頼を受けることを心掛けました。また父親が病に伏したこともあり、従業員の健康管理にも人一倍気を遣っています」
業界の地位向上にも尽力し、2023年5月まで苫小牧電気工事業協同組合の青年部長に就任。小学生を対象に工作教室を開催するほか、就業体験のインターンシップとして地元の工業高校の生徒を受け入れてきました。
「ほとんどの生徒たちは道外に就職してしまうのですが、故郷にも働く場所があるということを伝えていければと思っています」
今後は、太陽光をはじめとした再生可能エネルギーによる発電施設の操業に力を入れたいという山西さん。「温室効果ガスを削減するカーボンニュートラルが世界的な目標となる中、持続可能な社会に貢献していきたい」と将来を見据えます。
(取材年月:2024年12月)
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山西寛範プロ
電気工事業
株式会社山西電気
顧客の要望に添って施工計画を作成し、安全対策も徹底。綿密なタイムテーブルの下、速やかに作業を進めます。社員の資格取得を支援する社内制度を設けて技術の底上げを図り、顧客の信頼につなげています。
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