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警備業を通じて地域社会の安全を守り、顧客第一の姿勢で信頼関係を構築

顧客とその安全を第一に考え、円滑な警備を実現させるプロ

中田明夫

中田明夫 なかたあきお

#chapter1

イベントなどの雑踏警備や施設警備、工事現場などの交通誘導警備に従事

「地域社会に安全を提供するのが私どもの使命です」と語るのは、「ヴォークス」の代表・中田明夫さん。札幌市に本社を、旭川市に営業所を構え、雑踏、施設、交通誘導警備業などを展開しています。

 「雑踏警備では、コンサートや雪まつり、花火大会といったイベントで来場者を会場まで適切に導き、迷子や体調の悪い人がいないかを見回ります。また混雑している箇所は通路を開けてもらい、列を整理します」

 施設警備では、ショッピングセンターのような複合施設で従業員や納品業者の出入りをチェックし、館内を巡回。テナントの開店・閉店に伴う施錠・解錠などを行います。

 交通誘導警備では、建設現場などで工事車両や一般車両に通行を指示し、歩行者に進路を案内。商業施設の駐車場でも、来店者の車や人の往来を采配し、接触事故などを防ぎます。

「当方は、責任者が必ず現場に顔を出して状況を確認することでお客さまの安心感につなげ、継続的にご依頼をいただいております」

 顧客第一を掲げる中田さんはクライアントの目線に立ち、無駄がなく、効率的な警備計画の策定にも力を入れています。

 「不要な工数は削り、経費削減につなげることも大事にしています。一方で、経費がかかっても重点を置くべきポイントを説明しています。的確なプランニングと、納得がいく提案、詳細に認識をすり合わせることで、お客さまから信用を得てきました」

 創業1年目こそ各方面にアプローチしていましたが、今ではクライアントの紹介で新規顧客を獲得。「数多くご用命があり、当社には営業担当がいないんですよ」と胸を張ります。

#chapter2

業務以外の困りごとがあれば専門業者につなげ、サービス精神を発揮

 中田さんは新卒で飲食関係の会社に就職。その後、ビルメンテナンスの会社に約20年勤め、2015年に起業しました。

 「当社は6人のスタッフでスタートしました。私が会社を立ち上げると話したら集まってくれた人たちで、今でも働いてくれています。彼らのおかげで、こんにちまで事業を続けることができました」

 コロナ禍にはイベントが次々と中止されましたが、培ったノウハウをもとに施設や建設現場などの警備にシフト。業容を拡充し、従業員数も100人余りに増えました。

 中田さんは「お客さまと築いてきた信頼関係が会社の成長につながっている」と言います。

 「『館内の水回りを手入れしたい』『外構の植栽を剪定してほしい』など、当方の業務以外のことでご要望がある際は、内容に応じた専門業者をご案内することがあります。御用聞きのように用事を伺い、間を取り持つことで、お客さまも案件を紹介してくれることがあるんです。顧客に寄り添う姿勢は、前職の先輩の教えでもあります」

 職務を通じて構築したネットワークで、クライアントの困りごとなどを解決に導いている中田さん。飲食関係での経験も至るところで生きているそうです。

 「警備業はサービス業に似ていると思います。イベント警備では注意を促す際、コンサートなどを楽しみに来場されているお客さまを不快にさせないようにお声がけしたり、交通警備では丁寧な誘導や誠意のある対応をしたり。細やかに配慮する心構えを学びました」

#chapter3

給与や休暇など待遇を改善することで、警備業のイメージアップを目指す

 中田さんのもとでは、ビル、マンション、商業施設といった建物の清掃や営繕、管理業、工場などの設備機器の運転監視や修繕・交換する設備管理業も手掛けています。

 「お客さまの声(Voice)に耳を傾けてサービスの質(Quality)を高め、各種業務を融合させることで相乗効果(Synergy)を生む。これら三つの頭文字をとって『ヴォークス』と命名しました」

 従業員が活躍できる場を用意し、モチベーションをもって職務に励めるようにとの思いも込めて、事業を営んでいます。

 「仕事において平等は不平等と言いますか、従業員の評価は一律であってはならないと考えています。自らの勤めを果たせていない人にはしっかり指導する必要があり、本人のやる気や頑張りをきちんと認めることを大事にしています」

 中田さんは、警備業もビジネスパーソンと同じように給与や休暇が担保される職業にすることを目標に掲げています。

 「北海道は特に、雪の影響で冬季は仕事を保証できず時給や日給制が多いんです。当方では生活を安定できるように、正社員を採用して月給制を実現しています。大それたことは言えませんが、警備業は待遇が良くないというイメージを払しょくし、業界のロールモデルになればいいなと思っています」

 施設やイベントに訪れる人が、事故やけがなく過ごせるように安全を確保する警備業務に携わる人たちの処遇改善に努め、人材不足の解消にも貢献していきたいと力を込めます。

(取材年月:2024年11月)

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中田明夫

顧客とその安全を第一に考え、円滑な警備を実現させるプロ

中田明夫プロ

警備

株式会社ヴォークス

経験豊富な警備スタッフが、効果的で無駄のない警備サービスを提案。顧客との丁寧な打ち合わせを通じて、安心感を提供する警備計画を実現しています。

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