即日対応で道内全域へ荷物を届ける運送のプロ土屋渉

即日対応で道内全域へ荷物を届ける運送のプロ

土屋渉

個人宅に配達する宅配便、24時間365日稼働するチャーター便を提供

　「道内のルートや交通事情に精通したスタッフが、大切な品を迅速かつ丁寧にお届けします」と呼び掛けるのは、軽貨物運送業を営む「R＆C」代表の土屋渉さん。拠点を置く千歳市を中心に、北海道全域から全国まで配送サービスを展開しています。

　「業務は、通信販売会社や運送業者から請け負う宅配がメインで、個人宅へ商品などを配達しています。十数人のスタッフが稼働しており、1人あたり1日平均100件ほどの受注量で、年間に換算すると数十万個の品物を扱っています」

　土屋さんのもとでは、一定のスケジュールで運行する定期便のほか、車両を貸し切るチャーター便も提供。広大な面積を誇る北海道では、走行距離が長くなる、積雪により行く手を阻まれるといった地域特有の課題も。所定の日時に遅れることなく運ぶには、ドライバーの経験値が欠かせないと強調します。

　「例えばニセコの山奥などは、ナビゲーションが役に立たない場合があります。目的地までの道順を頭に入れ、どういった経路で回るか計画を立てなければなりません。当方は全道へ赴き、エリアの特徴や無駄のない順路を把握しているので、遅延のリスクを減らすことができます」

　チャーター便は24時間365日の体制で、即日の要請にも対応。「早朝、深夜に」「急ぎで納品したい」といった荷主に好評とのこと。特に得意とするのは、新千歳空港を経由した航空便の受け渡しです。

　「自宅が空港から車で約15分の距離にあるため、スピード感には自信があります。依頼があればすぐ現地に向かい、荷物を受け取って配達することが可能です」

遠い町に足を運ぶなど変化があり、毎日飽きることがない配送業は天職

　土屋さんは起業するまでに、塗装業や自衛隊、ゴルフ場など、多岐にわたる業種に携わりました。

　「ゴルフ場ではキャディーマスターを務め、プレーヤーに随行するキャディーを統括していました。8年ぐらいたった頃、ヘルニアを発症して手術したのをきっかけに、事務職など他の職種にも興味が湧いてきました」

　腰が治るまでの間、リハビリを兼ねて働ける場所を探していたところ運送会社の求人を目にし、チャレンジすることに。土屋さんはドライバーとして1年間ハンドルを握り、積み荷の要領や、効率よく運行するコツを獲得。自分でビジネスを始めたいと考えるようになります。

　「勤め先の社長に辞職を検討していると話したら、『独立して1人でやってみなよ』と言ってもらえたことが背中を押しましたね」

　近年はオンラインショッピングの普及もあって配送の需要が増加。個人事業主として独立後は順調に売り上げが伸び、2020年に法人化。取引先は年々増えていると言います。

　多方面から寄せられる要望に応えるため、メンバーを増員したり、業容を拡充したりする中で、いろんな業界に身を置いてきたことが大いに生きているとか。

　「自衛隊では素早く機動するための体力づくりを学び、ゴルフ場ではマネジメント職を通じて、スタッフのシフトや給料の管理、予算案の作成といったスキルも身に付きました。現職は毎日のように配達先が変わり、遠い町へ足を運ぶなど変化があって飽きることがないのが醍醐味で、天職だと感じています」

荷物が少ない人のセルフ引っ越しや、高齢者らに向けた除雪サービスも用意

　事業にまい進し、日々エネルギッシュに活動する土屋さん。高いモチベーションを保てる理由を、「待っている人がいるから」と語ります。

　「例えばネットで購入された商品などを心待ちにしている皆さまのもとへ、早く届けたいという気持ちが原動力になっています。楽しみにしていた品を手にして見せてくださる笑顔や、『ありがとう』と感謝の言葉をいただくことも、やりがいになっています」

　起業から現在に至るまで事業を拡大し続けてきた土屋さんは、さらなる飛躍を目指し目標を二つ掲げています。
　「一つは『働きたい』と言ってくれるスタッフを積極的に採用することです。意欲は仕事の質にも関わってくるので、やる気のある人をどんどん増やしていきたいですね」

　もう一つは全国進出。現在も道外への配送を受け付けていますが、従業員を常駐させることを展望しています。
　「コミュニケーションが好きなので人の輪を広げることも目的です。さまざまな地域の方と交流を持てたらと思っています」

　今後は、個人に向けたセルフ引っ越しや除雪サービスにも力を入れ、地元の人たちに貢献したいと話します。

　「単身者や荷物が少ない方の引っ越しをサポートするにあたり、お客さまご自身で梱包や積み込みをしてもらうことで、費用面の負担を軽減しています。また、千歳市周辺エリアにお住まいで、自分で雪かきするのが難しい高齢の方や、集合住宅のオーナーさまは私どもがお手伝いに伺いますので、ぜひお問い合わせください」

（取材年月：2025年2月）

大切な荷物を迅速かつ丁寧に届け、受け取る人が笑顔になれる配送サービスを展開

個人宅に配達する宅配便、24時間365日稼働するチャーター便を提供

遠い町に足を運ぶなど変化があり、毎日飽きることがない配送業は天職

荷物が少ない人のセルフ引っ越しや、高齢者らに向けた除雪サービスも用意

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