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さまざまな分野、媒体に対応し、素材の魅力を引き出す広告写真・動画を撮影

ヒト・モノの魅力を引き出す広告写真・動画のプロ

中村祐弘

中村祐弘 なかむらまさひろ
中村祐弘 なかむらまさひろ

#chapter1

製品や建築物、風景、人物のほか、料理や食材の撮影で豊富な実績

 札幌市東区にスタジオを構える「中村写真事務所」の代表取締役でカメラマンの中村祐弘さん。2012年に独立し、広告写真を手掛けて三十余年を数えます。
 クライアントは、広告代理店、食品メーカー、ゼネコン、設計事務所、個人事業主など、規模も分野も多岐にわたります。

 「被写体は製品や建築物、風景、人物など多様です。最近は、写真とセットで動画を撮影する機会が増えました。チラシやWEBサイト、デジタルサイネージ(電子看板)など、各種媒体にご活用いただいております」

 以前は映像に強い制作会社に勤めていたこともあり、スチール(静止画)のみならず、早くから動画にも取り組んできた中村さん。中でも豊富な実績を持つのが、料理や食材の「シズル撮影」。水滴で爽やかな清涼感や新鮮みふれるみずみずしさを、湯気で熱々の臨場感やほくほくとしたぬくもりを写し出し、見る人の五感に訴えかけます。

 「フードスタイリストさんと協力して撮影しますが、時には早朝から夜遅くまで続くこともあります。ハードですが、お客さまの納得がいくまで何度でも撮り直ししています」

 広告写真は、依頼主が望むものを提供することが最も重要と考え、現場での感覚も大切にしていると話します。
 「凝り固まらないで柔軟にとらえ、撮影しているうちに『こっちの角度の方がいいんじゃないか』と思えば、ご提案することもあります。お客さまの商品や事業を魅力的に伝えられるよう妥協せずに向き合っています」

 実直な姿勢と確かな技術が評価され、10年以上取引が続くクライアントも少なくないとか。

#chapter2

タイムラプス、ドローンなどを導入し、WEBムービーも総合プロデュース

 中村さんがカメラマンとして歩み始めた頃は、フィルムの全盛期。デジタルカメラを用いる現代のように現場で画像の確認はできず、現像後に大幅な修正もできませんでした。
 今では、画像編集ソフトのPhotoshop(フォトショップ)も駆使して仕上げますが、フィルム時代の経験も生かされていると言います。

 「例えばホテルやマンションの室内は、ライティングによって明るいところと暗いところの差ができてしまう場合があります。一つの部屋の中で照明を変えてさまざまなカットを撮影し、後から1枚に合成することもあります。ただ、やり過ぎるとCGのようになってしまうので、お客さまも気づかない程度の加工です」

 テクノロジーの進化で便利なツールが増えましたが、「かつてはアナログでやっていたからこそ自然な画(え)がつくれるし、大事にしたい」と力を込める中村さん。リアリティーを描き出すノウハウをもとに、WEBサイトに掲載する動画の企画・制作も請け負っています。

 「企業さまのPRムービーなどを総合的にプロデュースし、撮影場所の選定や選曲、編集まで担当して、完全パッケージで納品しています。テレビCMのような絵コンテなどはなく、現場でアイデアを出しながら良いと思う画をどんどん撮り、ストーリーを展開していきます」

 高速のコマ送り動画で時間の流れを表すタイムラプスや、空中撮影のドローンといった手法も採用。クライアントからは「想像以上の完成度で驚きました」という声が届いているそう。

中村祐弘 なかむらまさひろ

#chapter3

求められるものをかなえながらも、少しの見せ場を盛り込んで120%で応えたい

 中村さんは、東京の専門学校で写真を学び、卒業後は大手のスタジオに就職。しかし、寝る時間もほとんどないような忙しい生活に悲鳴をあげて半年で退職し、生まれ育った北海道に戻りました。
 トラック運転手をするなど一時はカメラから遠ざかりましたが、「白黒写真の現像スタッフ」の求人を見つけ、広告制作会社に入社。アルバイトから再スタートを切りました。

 「応募当時、面接官をしていた方が恩人です。私を拾ってくれて、ネガを現像する暗室で作業しながらいろんなことを教わり、『せっかくだからもう一度頑張ってみたら』と背中を押してもらいました」

 正社員になってからも先輩たちに恵まれ、実務を通じてスキルを習得。「かっこいい広告の仕事をたくさん見て修行し、20代の頃に見て聞いて体験したことが今の土台になっています」と振り返ります。

 長く培ったキャリアと多彩な表現力で、クライアントの要望に寄り添ってきた中村さん。「私はアーティストではなく、職人のような存在。我を通さずに求められているものをかなえながらも、少しの見せ場やプラスアルファの感性を盛り込んで、100%ではなく120%で期待に応えるよう心掛けています」と謙虚に語ります。

 「今後も、新たな技術や機材を取り入れながら、お客さまのニーズを満たしていきたいですね。ヒト、モノ、シーンなど広い守備範囲で撮影に対応します。予算や企画のご相談にものりますので、ぜひお声がけください」と呼び掛けます。

(取材年月:2023年10月)

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中村祐弘

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中村祐弘プロ

中村写真事務所

分野問わずさまざまな広告写真・動画の撮影に対応。食品、建築、人物など素材の魅力を引き出す洗練された画づくりが好評。撮影プランを一から企画し、選曲・編集までパッケージで制作するWEBムービーなども可能。

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