顧客のニーズに合わせた食品包装パッケージ提案のプロ
竹中博樹
Mybestpro Interview
顧客のニーズに合わせた食品包装パッケージ提案のプロ
竹中博樹
#chapter1
「食の安全を守り、おいしくいただくための機能性と、売り場で手に取ってもらえる訴求力を備えたパッケージづくりをお手伝いします」と話すのは、札幌市の「ラインパック」代表取締役・竹中博樹さん。
1977年の創業当時から鮮度を重視する納豆・お豆腐・蒟蒻・もやしなどの日配製品の包装資材を中心に手掛け、さまざまな食品工場向けの包材を企画・デザインから受託。食品加工・製造工場をはじめ、近年では外食産業にも顧客を持ちます。
「飲食店向けには、ナイフ、フォークといったカトラリーやお箸、ストロー、さらに店舗でご使用いただくオリジナルコースター・紙ナプキンなどの印刷物なども幅広く提供しています。コロナ禍以降はテイクアウトの需要拡大に伴い、持ち帰り容器などの取り扱いも増加。またイベント・催事関連での採用事例も増え、大手ブランドのポップアップイベントで使用するオリジナルのコップやワンウェイ容器などを注文いただきました。ありがたいことに関東圏からの依頼も増えています」
特に高い評価を得ているのが企業理念として掲げている「信頼」と「スピード」。創業当時からの強みである納豆や豆腐といった供給量が多く、毎日製造・販売される食品の資材を扱っているノウハウを生かし、品切れすることなく安定的に且つ、顧客の販売スケジュールに対応できるよう、商品をスピーディーに提供できるよう管理を徹底しています。
「飲食店の開業や企業のイベントは、スケジュールがタイトなケースが多いので、短い期間で精度の高い提案ができるよう日々商品知識を深め、アップデートをするよう心がけております」
袋詰めの作業を効率化するため、竹中さんは機械事業部も設け自動包装機械の販売・メンテナンスも行っています。
「不具合が生じた際、メーカーを本州から呼びよせて修理するのは時間がかかります。当方は自社にシステムエンジニアを抱えているので、迅速に対応できるのも強みです」
#chapter2
竹中さんが現職のおもしろさを感じたのは、名古屋の同業企業で営業として働いているときでした。
「多種多様な資材を扱えるので、自分の仕事の組み立て次第で売りたいものが選べ、どんな業界にも参入できることに魅力を感じました」
「ラインパック」は父が立ち上げた会社で、当初は家業に入るつもりはなかったそうですが、多くの顧客と出会いを重ねるうちに「商品の顔」となるパッケージの可能性を実感。会社を継ぎたいという思いが芽生えます。
「名古屋時代の経験や学びは、自分自身で事業をやっていく自信にもつながりました。北海道に戻って弊社で販路拡大などに従事し、2019年、35歳のときに社長に就任しました」
竹中さんが社長になってからは、飲食店やイベント関連企業との取引も始まり、新規顧客も年々増加しています。
「お客さまが手塩にかけた商品を包むものですから、要望に添うのはもとより、期待値を超えるため創意工夫し、一つ一つの案件に真摯(しんし)に向き合ってきました。その姿勢が実を結び、紹介による顧客も増えています」
企画提案においては、ニーズをしっかりとヒアリングし、柔軟な発想力で顧客のイメージを具現化することを従業員とともに目指していると言います。
「営業はお客さまとの架け橋になる存在ですから、市場をリサーチして時代のトレンドを敏感に取り入れ、プランに適した商材の仕入れ先も開拓するよう伝えています。常に探求心を持ち、自己研さんしてくれるとうれしいですね」
#chapter3
2代目として組織を率いる竹中さん。人材育成ややりがいを持って働ける職場作りにも力を入れています。
「業務にまつわることだけでなく、『将来どうなりたいか』といったキャリアプランも相談できる面談の場を設けています。自分の未来に希望を持つことでモチベーションを上げ、職務に励んでほしいと願っています」
事業においては、各種容器以外にもギフトボックスや包装紙、さらには食品工場などで使用する手袋、マスク、白衣といった衛生用品も展開。今後は食品の加工や保存に用いる添加物や原料の提供も検討しているそうです。
「食につながることであれば果敢に挑戦していきたいですね。お客さまの成長を後押しするため、SNSの活用や宣伝・広告に関するサービスも構想しています」
業容を拡大していく上で、夢や志を持った人材の採用にも積極的です。
「みずみずしい感性で新しいチャレンジができる仲間に加わってほしいですね。若い人が活躍できる体制を整えることで、弊社はもちろん業界全体を盛り上げていければと考えています」
また次世代を担う若手の独立をサポートしていくことも、今後の目標だと語ります。
「私には父の会社がありましたが、地盤がなければ起業するハードルは高くなるでしょう。自分でビジネスを始めたいと情熱を燃やす人が、ビジョンを実現できる環境を作っていきたいですね」
(取材年月:2024年11月)
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Profile
顧客のニーズに合わせた食品包装パッケージ提案のプロ
竹中博樹プロ
パッケージ関連
ラインパック株式会社
食品向けの包装パッケージ全般から食品工場で使用する資材・備品・包装機械まで幅広くトータルコーディネート。飲食店向けの資材(店舗で使用する包材やテイクアウト包材など)・備品まで幅広く取り揃えています。
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