中小企業や自治体をPRする販促サポートのプロ大橋正史

中小企業や自治体をPRする販促サポートのプロ

大橋正史

ポスターやチラシ、パンフレット、看板やノベルティグッズなどをトータルで制作

　「当方では、商品やサービスの魅力、事業の強みなどを伝える販促ツールをトータルで引き受けております。地域密着で寄り添い、お客さまの思いやメッセージを形にするお手伝いをいたします」

　そう語るのは「キカク」の代表・大橋正史さん。夕張郡由仁町でポスターやチラシ、パンフレット、カタログといった印刷物やキャラクターのデザイン、看板、動画制作などを手掛けています。

　「会社やお店を立ち上げたばかりの方は、やることが多くお忙しいでしょう。例えば飲食店であれば、フライヤーやポイントカード、のぼり、WEBサイトなどをまとめて準備します」

　自ら足を運んでクライアントと打ち合わせをし、細やかに要望をくみ取る大橋さん。Tシャツやジャンパー、キャップ、トートバッグなど、顧客や取引先に配るノベルティとして、スタッフのユニホームとして使えるオリジナルアイテムも作製。ロゴや品質表示を入れたシールやステッカーも受託しています。

　「お客さまは由仁町・長沼町・南幌町・栗山町など、南空知の自治体や企業が9割です。2023年にプロ野球『北海道日本ハムファイターズ』の本拠地が札幌から北広島へ移転し、新規出店する方から問い合わせもあります」

　他には近隣の農場オーナーから、農作物の加工品をPRしたいと声が掛かることもあるそうです。

　「南空知では世代交代している企業が多いです。特に若い方はチャレンジ精神が旺盛で、新しいことを始めるにあたりご依頼いただくこともあります。都会のにぎやかさからは離れた場所ですが、経営者の方は意欲的ですね」

父の印刷会社を引き継いで創業。芸術家を志し、創作活動の一環として絵本も出版

　幼い頃から芸術が好きだった大橋さんは、アーティストを志したことも。道のりは険しく札幌で建設業を開業しますが、構造計算書を偽造したとして業界を揺るがした姉歯事件や、世界的な不況を招いたリーマンショックの影響もあり、廃業して由仁町へUターン。父が経営していた会社「企画印刷」の顧客を引き継いで起業します。

　「地元で長く事業を営んできた父には人脈がありました。仕事の基盤はありましたが、自分はしばらく札幌にいて久しぶりに故郷へ帰ってきたので、新参の経営者として地域の方々に顔を売り込むのが大変でしたね」

　前職の建設業では苦境もありましたが、対応力や技術力を身につけるなど得るものも多かったと言います。
　「以前は父が外注していた看板の取り付け作業が、内製化できるようになりました。あとは散々つまずいてきたから、何か問題があっても『なんとかなる』と、多少のことは気にしなくなりましたね」

　芸術の道は諦めたものの、趣味で描いたイラストをインターネット上で発表して創作活動を続けていた大橋さん。2020年には絵本を出版しました。

　「私には子どもが3人いまして、絵本を読み聞かせているうちに1冊の芸術作品だと気付き、自分も出してみたいと思いました。かねてより自分の作品を形にしたいと考えていましたが、きっかけがなく、札幌での失敗や地元での創業、子育てなど、さまざまな経験を経てようやく実現できました。やりたかったことをかなえ、今では充実した生活を送っています」

YouTuberとしての経験を生かし、企業のCM用の動画制作にも注力

　今後の展望として、大橋さんは需要が高まっている動画づくりにも力を入れていきたいと話します。

　「イラストに動きをつけるアニメーションや、表現力に富んだ動画には興味がありました。短い時間で多くの情報を届けることができますので、YouTubeなどで流す企業のCMを請け負っていきたいと考えています」

　現在、個人で釣り系のYouTuberとして発信中で、趣味で開設したYouTubeチャンネルは再生回数が1万回を超えるなど好調です。試しに自社のCMを入れてみたところ、今までに取引したことがない若年層からオファーが舞い込むようになったそう。

　「視聴者の数が膨大で、拡散力もあるのが動画の特長です。コツコツと配信してファンを作れば、集客や購買につなげることができます。中小企業さんがプロモーションする上で有用なツールだと思います」

　各種印刷物で地元の人にアピールし、ネット上で動画を展開して多方面にアプローチ。自身も絵本を出版したことで子どものいる保護者に知ってもらい、釣り動画を通じて若い年代の目に留まったとメリットを説きます。

　「北広島市は新球場ができたことで、飲食店の進出が増えました。同時に、南空知エリアに目を向けてもらえる機会も増えたと感じます。由仁町は小さな町ですが、若い経営者が多く活気があります。ビジネスの伸展を目指し私どもがサポートしますので、新規事業を検討中の方はぜひご相談ください。地方の町が注目を集め、盛り上がるよう一緒に頑張りましょう」

（取材年月：2024年9月）

印刷物から動画まで販促ツールを手掛け、地域の企業や店舗、自治体などのPRをサポート

ポスターやチラシ、パンフレット、看板やノベルティグッズなどをトータルで制作

父の印刷会社を引き継いで創業。芸術家を志し、創作活動の一環として絵本も出版

YouTuberとしての経験を生かし、企業のCM用の動画制作にも注力

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