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飛躍をテーマにした、フェザーアクセサリーのオリジナルブランド「buff」を展開

想いを形に、飛躍を贈る。釧路から世界へ。手彫りフェザーのプロ

大谷弘樹

大谷弘樹 おおたにひろき
大谷弘樹 おおたにひろき

#chapter1

大鷲の羽に「飛躍」の願いを込めて。釧路の工房から届ける手彫りの輝き

 「フェザーには自分の能力を伸ばし、長所を高め、飛躍する意味があります。心身にエネルギーが満ちるジュエリーで自らを奮い立たせ、『夢を成し遂げたい』と願う皆さまの挑戦を後押ししたいですね」

 そう話すのは、北海道釧路市でオリジナルブランド「buff(バフ)」の名を冠したフェザーアクセサリーショップを営む、デザイナーの大谷弘樹さん。上昇力や推進力を生み出す、大鷲の風切り羽をモチーフにしたペンダントやリング、ピアス、イヤーカフ、バングルなどを手掛けています。

 大谷さんの作品は、成功を象徴するターコイズやオニキスといったストーンをあしらったり、太陽を表すパーツと組み合わせたり。「大空へと羽ばたく翼を持つことで、自分に自信を持ってほしい」という思いを込め、一つひとつ手作りしています。

 「釧路は大鷲が生息する地域です。羽根をプレゼントすると、贈り主と受け取った側の両方に幸運がもたらされると言い伝えられています。魂がこもった唯一無二の品で、多くの人に幸せを運ぶことができればうれしい限りです」

 力強い男性向けから繊細でエレガントな女性向けも展開。フェザーアイテムはカジュアルな装いと合わせることが多いですが、きれいめのファッションにも合う「モダンネイティブ」という独自のジャンルを確立。身に着ける人の魅力を存分に引き出すシンプルでスタイリッシュなデザインは、幅広い世代に支持されています。

 「お客さまに末永く寄り添いたいので、アフターケアにも力を入れています。購入後の磨き直しや修理・調整などのメンテナンスもお任せください」

#chapter2

アレンジした品を喜んでくれる友人の姿を見て製作の道を志し、独立

室蘭出身の大谷さんは、札幌の建築専門学校へ進学。卒業後は会社勤めをしますが、「大好きなジュエリーに携わりたい」と退職を決意します。

 「きっかけは学生時代、路上で購入した安価なフェザーを自分なりにアレンジしたことでした。革ひもとアンティークビーズのホワイトハーツを使ったペンダントで、友人から『自分もほしい』と頼まれ作ってあげたんです。肌身離さず着けてくれる姿を見て、『こんなに喜んでもらえるのか』と驚き、生涯の仕事に決めました」

 製作の道を志しますが、未経験者ゆえに門戸は狭く、ショップで販売員を始めます。接客が得意ではなく、指導を受ける日々が続きますが、心が折れそうになる大谷さんを支えたのは「5年後に独立する」という明確なビジョンでした。

 「2〜3年たった頃から、地金を磨いたり石を留めたりできるようになりました。見よう見まねでしたが、ジュエリーに触れることが楽しかったですね」

 店長を任され、技術も習得したことから後継者を育て、2007年に独立。店を構えたのはあえて地縁のない釧路でした。

 「追い込まれないとやらない性格なので、知人がいない土地を選びました。釧路は人口減少が進み、盛り上げたい気持ちもありました」

 オープン当初は店の床に新聞紙を敷いて寝て、食事も節約する毎日。開店資金の借金もありました。

 「つらかったですが、不思議と不安はありませんでした。好きなことで身を立てるには、10年はかかると腹をくくっていました」

大谷弘樹 おおたにひろき

#chapter3

緻密な手彫りが生む躍動感。丹精込めて仕上げる品を釧路から世界へ

 製作工程は極めて緻密です。シルバーの板に糸ノコギリで切れ目を入れてフェザーの形に切り出し、ヤスリで外形を整え、中心線を溶接し、タガネで浮き上がるように羽毛の流れを両面に彫り、動きを出す。指を真っ黒にしながら、躍動感あふれる美しさと、滑らかな着け心地を追求しています。

 作品は、月1回の店舗営業と期間限定で開設するポップアップ、オンラインストアで販売し、オーダーメードは1年待ちになるほどの人気ぶり。手塩にかけて仕上げた一翼を手にした顧客が次々と目標を達成し、SNSで「縁起が良い」と話題になる好循環も生まれています。

 「十余年にわたりコツコツと発信し続けてきた姿を、ファンの皆さんが応援してくれました。温かい心づかいに感謝するばかりです」

 大谷さんは、お守りのように愛されてきた品で欧米進出を構想。新たなステージへと踏み出します。

 「歴史ある市場に打って出るのは容易ではありませんが、困難があるほどスイッチが入るんです。飛躍をテーマにしている自分が、チャレンジしないわけにはいきません」

 2025年には、全国の催事で知り合った顧客を釧路に招くツアーを開催。釧路湿原でカヌーに乗り、店舗を案内し、夕食をともにして親交を深めました。

 「buffのジュエリーを通じて、釧路の豊かな自然やバラエティーに富む食を知ってもらい、人がつながる場所を作りたい」と語る大谷さん。一人でも多くの人の人生を切り開けるよう、今日も一筋ずつ心を込めて羽を削り出しています。

(取材年月:2026年1月)

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大谷弘樹

想いを形に、飛躍を贈る。釧路から世界へ。手彫りフェザーのプロ

大谷弘樹プロ

ジュエリー製作

buff

デザインから切り出し、彫り、仕上げまで全工程を担う手彫りのフェザージュエリー。釧路の工房で銀板から一枚ずつ形を作り、「飛躍」の意味を持つ羽に思いを込めて、身に着ける人の挑戦を後押ししています。

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