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仏壇・仏具・お墓の販売から墓じまいまで。仏事の慣習、終活についてもアドバイス

終活・仏壇・仏具・お墓・仏事の相談に応えるプロ

岩木亮一

岩木亮一 いわきりょういち
岩木亮一 いわきりょういち

#chapter1

豊富な知識を持つ有資格者が、家族みんなが心穏やかになれる供養の形を提案

 「お仏壇やお墓は故人の居場所であり、『そこに行けば会える』と残された方々の“心のよりどころ”になります。手を合わせ、心静かに対話できる場を設けていただき、日々の支えにしていただきたいですね」

 そう話すのは、仏壇・仏具・墓石の専門店「清閑堂」の岩木亮一さん。1983年に創業し、群馬・埼玉県で6店舗を展開する同社の館林店で店長を務め、お墓の建立や自宅でのまつり方について相談に乗るほか、自分らしく最期を迎えるための終活もサポートしています。

 「仏具を選んだりお墓を建てたりする過程で故人をしのび、少しずつ気持ちの整理ができることもあります。また、お位牌などで数世代にもわたるご先祖さまの存在を感じ、連綿と命が紡がれてきたことの大切さを実感することもできます。お墓にお参りし、お仏壇に祈る姿をお子さまに見せることは“命の教育”にもつながるのではないでしょうか」

 ライフスタイルの多様化に伴い、従来の伝統的な様式だけでなく商品のラインアップが多彩に。岩木さんはじっくりと話を聞き、家族に合った供養の形を提案しています。
 「突然のご不幸で途方に暮れてしまう方もいらっしゃいます。お店から出る時、『故人が落ち着ける場所ができ、気持ちが楽になれた』などと少し明るい表情で言ってくださるとうれしいですね」

 スタッフの多くが、仏事コーディネーター、お墓ディレクター、終活カウンセラーといった資格を保持し、個々の要望や事情に寄り添います。
 「地域・宗派に応じた葬儀や法要をご案内いたします。お仏壇の処分、墓じまいもご用命ください」

#chapter2

故人の人柄をしのぶデザイン墓などにも応じ、それぞれのストーリーを形に

 岩木さんが、当時まだ40代だった父を病で亡くしたのは19歳の頃。自動車整備士として働いていましたが、背中を追うように父が身を置いていた不動産業界に転職。宅地建物取引士を取得し、30代半ばまで物件取引などの業務にまい進します。

 「四国での勤務を機にお遍路の文化に心をひかれ、退職後に88カ所の霊場を巡る旅に出掛けました。3週間かけて巡礼を終え、群馬に帰郷。私自身の経験も生かして、お弔いの一助になれればと清閑堂に入りました」

 2013年の入社以来、さまざまな声に耳を傾けてきた岩木さん。中でも印象深いのが、他界した一家のあるじのため、お墓の図面を自ら作成して来店した家族のこと。家名などを刻む石塔と墓前灯籠がマージャンパイの形で、敷石には対局の上がり手が描かれ、彫刻のモチーフは親決めなどに使うサイコロでした。

 「ご主人さまは、奥さまと2人のお子さまと卓を囲むのが大好きだったそうで、『夫に教え込まれているうちに私の方がマージャンにはまっちゃった』と奥さまが笑っていらっしゃいました。悲しみは癒えなくとも、いろいろとお話を伺ううちに楽しい思い出もよみがえってくる。ご本人、ご家族ごとにストーリーがあり、それを形にするのがお墓なのだと知りました。完成したとびきり個性的な墓石とともに、忘れられない仕事です」

 寺院ではデザインや彫刻が規定されているケースもあり、岩木さんらはそれぞれの思いをかなえるため、事前に菩提寺との打ち合わせにも参加してくれます。

#chapter3

過去・現在・未来をつなぐエンディングノートを活用し、自分らしい人生を

 子や孫へと歴史を重ねていく上で、岩木さんはエンディングノートを活用した終活にも注力。来店時の特典として配布し、書き方などをアドバイスしています。

 「『エンディングノート』と聞くと死後に関することを想像されるかもしれませんが、私としては自分の過去を振り返り、現在地を確認した上で未来へ踏み出すための“人生の設計図”だと思っています。小学生になり初めて体験したこと、20代でお世話になった人、30代で得た喜び、よく聴いていた音楽など、心が赴くままに書き進めると、これから先、何がしたいかも見えてきます」

 これまでの足跡を記したり、将来の展望をつづったり、生きてきた証しと今後の指標になるのが特長で、意思表示の役割も期待できると言います。

 「お葬式やお墓をどうしたいのか、資産はどこにどれくらいあるかといった情報を共有しないまま逝去され、ご遺族が相続などでご苦労されている例が残念ながらあります。ご自身がいなくなった後、大切なご家族が困ることがないよう、事前にご家庭内で話し合うきっかけを持っていただければ幸いです」

 「清閑堂」では2023年、店内に終活相談窓口や多目的で利用できるカルチャールームを備えた店舗を新設。「誰もが迎える人生のエンディングについて不安を解消し、前向きに充実した毎日を過ごせるよう、全社を挙げて支援体制を整えています。皆さまが“今”と“これから”を楽しむお手伝いをいたしますので、ぜひ足をお運びください」と呼び掛けます。

(取材年月:2024年3月)

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仏壇・仏具・お墓の専門店

株式会社清閑堂

終活から仏壇、仏具、お墓、日々の供養や節目の仏事まで幅広く対応します。経験豊富なスタッフが、ご家族の気持ちに寄り添った供養の形をご提案します。将来への不安を解消して今をより活き活きと過ごしましょう。

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