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技術系中小企業の「英語翻訳・英語通訳」に関する悩みを解決します

工業系・技術系企業の海外向け事業を支える英語翻訳者

芝原晶子

工業系・技術系企業の海外向け事業を支える英語翻訳者 芝原晶子さん
工業系・技術系企業の海外向け事業を支える英語翻訳者 芝原晶子さん

#chapter1

「英語資料!海外視察!」慌てなくても大丈夫。専門英語の翻訳、承ります

 日本の産業を支えている製造・技術系の中小企業。そうした技術者集団にとって、弱くなりがちな分野が、海外対応に必須の「技術英語・ビジネス英語」です。技術英語、ビジネス英語に強い英語翻訳者の芝原晶子さんは、日本の技術を下支えする中小企業の翻訳者・通訳者として活躍しています。

 芝原さんは専門知識を要する、機械装置のマニュアル、部品やソフト開発資料、輸出用のプレゼン資料、ホームページ、仕様書など様々なビジネス文書を翻訳しています。中には、議事録や実験結果報告書、図面、出張報告書などの依頼もあるそうです。また、来日する海外企業の通訳もしています。技術英語の翻訳は、専門用語の知識に加え、製品機能、実際の使われ方などを把握しないと求められる翻訳ができません。その特殊性が一般的なビジネス英語との違いです。

 大手企業の場合、翻訳者を抱えたり英語堪能者も多いようですが、中小企業の場合は異なります。なぜなら、英語が必須の業務が少なかったり、海外企業が来場する展示会への出展が数年に一度であったり、海外からの工場視察も忘れた頃にやってくる、など日常的に英語を使わない環境だからです。内部に抱えるほどの頻度はないのに、とても重要な翻訳・通訳。そこで芝原さんのような翻訳者が必要とされます。

 芝原さんは仕事で常に心がけていることがあります。
「正確なこと、英語の品質、伝わりやすさです。技術マニュアルなどは翻訳文章を読んで、実際に機械を操作します。ですから翻訳も正確さが必要です。そして、分かりやすい日本語や、ネイティブに違和感なく通じる英語にすることも大切ですので、総合的な品質を心がけています。場合によっては、翻訳チェックを私とネイティブのダブルで行います」

#chapter2

英語とともに歩んできた過去の全てが、英語翻訳・通訳に活かされて

 芝原さんが英語に出会ったのは、小学校3年生の春です。外国人の先生からもマンツーマンで習ったそうです。「私の記憶では母親に勧められたと思っていましたが、実際は私がやりたい!と言ったそうです」とにこやかに芝原さんは話します。

 初めて触れた英語、外国人の優しい先生と会話ができたことがとても嬉しかったと言います。「英語を好きになる人は、いろいろなきっかけがあると思いますが、私の場合はその先生に『私の英語が通じた!』という感動だと思います。それから英語が好きになりました」

 高校卒業後アメリカに留学、帰国後、英語を活かした仕事を地元では得られずに就職。それでも英語に携わることを諦めませんでした。3年後、海外赴任者を募集する企業に採用され、香港に渡ります。異国で初めて味わう苦労。「学生で海外に行くことと、海外で仕事をすることの違いを実感しました。香港では、海外で仕事をする厳しさを体験しました」

 帰国後、今度は東京で英語を活かした仕事と巡りあいます。外国人が経営する会社の秘書として。その時に、海外リーダーのビジネスの流儀やモノの考え方、生活習慣などを間近に感じ吸収したそうです。「秘書と言っても仕事とプライベートの境がないような業務でした。夜自宅にいると電話があり、店員さんが英語話せないから代わるね、とか(笑)。社有車の下見に同行し、店員の方との間に入り、通訳をすることも多かったですね。そのおかげで翻訳や通訳を実践で身につけられました」

AST Translation Serviceの芝原晶子さん

#chapter3

「社会に役立つと実感できる喜びのある仕事」それが翻訳・通訳

 会社が東京の事務所を閉鎖することになり、他拠点に一緒に来て欲しいと請われたそうです。しかし、東京そして故郷の高崎から離れることはどうしても嫌だったそうで、惜しまれつつ高崎に戻り、英文事務として工業英語に携わることになりました。

 芝原さんは6年ほど前、進むべき道について自分と真剣に向き合いました。一般的なビジネス英語に進むか、ビジネス英語でも専門性が高く難しい技術英語に進むか。下した決断は技術英語。「女性としては珍しいと思いますが、私の生きる道は技術英語だ、と決めました」と語る瞳は意志の強さを感じさせます。

 英文事務をしながら、二足の草鞋を履くように翻訳の仕事を続けて来た芝原さん。紹介につぐ紹介で依頼が増え、独立、今でも口コミで取引企業が増え続けています。これまでの道のりを振り返り、「いただいた仕事を一つひとつ丁寧にこなし評価していただければ、仕事をいただけると実感しています」と話します。

 社会貢献意識の高い芝原さんは、仕事の醍醐味をこう語ります。「社会の役に立っていたい、という想いがあります。秘書や企業内の英文事務は、社会に役立っているのに、私の仕事を手にする人たちの顔が見えないジレンマがありました。現在、私に直接ご依頼いただき、納品時に言っていただく『ありがとう』は私にはとても大きいのです。自分の仕事が直接的に役立っていると実感できます。それが何よりの喜びです」

(取材年月:2016年10月)

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専門家プロフィール

芝原晶子

工業系・技術系企業の海外向け事業を支える英語翻訳者

芝原晶子プロ

通訳・翻訳

AST Translation Service

専門分野は技術英語。建築プロジェクト、ビジネス会議、医療通訳、観光ガイド、海外用プレゼン資料・技術マニュアル・ビジネス文書翻訳、外資系企業の秘書及び海外赴任の経験があり、海外ビジネスの常識を熟知。

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