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仕上がりの質にこだわり、丁寧な施工をモットーに地域密着で活動

細部にまでこだわって施工する水回りリフォームのプロ

佐久間光治

佐久間光治 さくまこうじ
佐久間光治 さくまこうじ

#chapter1

田村市を拠点にキッチン、バス、トイレなど水回りのリフォームに対応

 「ガスコンロやシンクが古くなったしキッチンを一新したい」「床のタイルが冷たいので浴室を保温性のあるユニットバスにしたい」「汚れが目立ってきたので洗面台やトイレを新品に交換したい」

 これらの要望に応え、住まいの水回りをリフォームするのは「幸和」の代表、佐久間光治さん。拠点を構える福島県田村市を中心に、須賀川市、石川郡、双葉郡などにも足を運びます。

 「食事を作って家族で食卓を囲んだり、温かい湯船につかってリラックスしたり、台所やお風呂がきれいになると気持ちがいいですよね。皆さまに快適な住空間をお届けできるように、できるだけ費用負担を減らしたいと思っています」

 佐久間さんは、工務店などによる全国規模のネットワーク「水周りリフォーム館」に加盟。業者同士が共同で住設機器を仕入れることによって、一流メーカーの製品を安く提供できると言います。

 導入設備の値段を抑える一方で施工の質にこだわり、顧客の予算があまりにも少ないときは断ることもあるそうです。「心苦しいですが、不備なく仕上げるには相応の工数が必要で、お客さまに満足していただくためにも適正な工賃はかかります。強引な契約はトラブルのもとですから、難しい場合はお互いのためにも手を引くようにしています。価格について最大限譲歩しますが、工事面でいい加減なことはできません」

 佐久間さんの真摯(しんし)な姿勢が評判を呼び、毎月コンスタントに4~5件が舞い込むそう。「既存のお客さまが新しいお客さまを紹介してくださるケースが多く、ありがたいですね」

#chapter2

表具店で技能を身に付け、内装工事やインテリア販売で独立・創業へ

 1955年、田村市の農家に生まれた佐久間さん。地元の中学校を卒業後は農業を営みますが、3年後に神奈川県川崎市にある表具店に就職しました。

 「農閑期に関東へ出稼ぎに出ているうちに離農を考えるようになり、働き口を探すために職業安定所へ行ったところ紹介されたのです。手に職を付けられることから、チャレンジすることにしました」

 職人の道に進み、ふすまを製作して住宅に納品するように。3年間の勤務を経て技能を身に付け、21歳のときに地元へ戻り、個人事業主として内装工事やインテリアの販売を始めます。

 「当時はまだ景気がいい時代で、私の周りには上昇志向の人がたくさんいましたし、『一国一城のあるじになってやろう』という気概を持った人ばかりでした。私も例に漏れずその考えでいましたから、できるだけ早くに独立したいと思っていました。不安などは全然感じませんでしたね」

 実践で培ったノウハウを生かし、工務店からの案件をこなしていった佐久間さん。1989年には法人改組して「幸和」を設立します。

 2000年代半ばからは、需要が高まりつつあったリフォーム事業にも取り組みます。順調に業績を伸ばしていましたが、2011年に起きた東日本大震災によって難局に立たされることになります。「県内でも、太平洋に面した浜通りの現場を請け負うことが多かったこともあり、地震によってすっかり発注がなくなりました。それに、私の実家も半壊してしまったため、仕事どころではありませんでしたね」

佐久間光治 さくまこうじ

#chapter3

地元への感謝を胸に、新しい知識や技術を習得して90歳まで現役を目指す

 2012年に入り、少しずつではあるものの日常が戻ってくる中、佐久間さんは震災で損壊した家屋の修繕に携わるようになります。「甚大な被害に、皆さん大きなショックを受けておられましたが、生活の基盤である住まいを整えることで不安が和らいだのか、『地震から解放された』と喜んでくださいました」
 
 次第に声が掛かることが増え、わき目もふらずに業務にまい進。住みよい家づくりに尽力した結果、今ではリフォーム1本で事業を展開するようになりました。
 
 20代から40年余り、地域密着で活動してきた佐久間さん。豊富な経験知を備えてもなお、新しい知識や技術の習得に前向きです。

 「最近、特に興味を持っているのがマーケティング理論です。人の心がどう動き、商品やサービスの購買に結び付くのかを、論理立てて説明していくところが非常に面白いですね。市場の動向から、お客さまが暮らしの中で何を求めているのかを知るのにも役立ちます」と快活に語ります。

 「この年になると、できないことも増えてきますが、応援してくださる行政や団体、住民の皆さまの存在をとても心強く感じています。地元への感謝を忘れずに、私の持てる力で精いっぱいお役に立ちたいと考えています」

 離農、個人事業主としての独立、そして東日本大震災からの復興と、これまでの人生においてさまざまな挑戦をしてきたことが自身の糧。「これからも学びを深め、腕を磨き、90歳まで現役でがんばりたい」と意欲を見せます。

(取材年月:2023年9月)

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佐久間光治

細部にまでこだわって施工する水回りリフォームのプロ

佐久間光治プロ

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有限会社幸和

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