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クライアントの「色」を描き出し、訴求力を備えたコンテンツで強みや魅力を発信

顧客の思い描くイメージを形にして販促活動を支援するプロ

緑川研二

緑川研二 みどりかわけんじ
緑川研二 みどりかわけんじ

#chapter1

選挙ポスター、チラシやメニュー、WEBなど各種制作物で広報や集客をサポート

 「目にする人の心をつかむ訴求力のあるコンテンツで、広報や宣伝、集客をサポートいたします」と語るのは、福島県本宮市の「KOMPZ creative(コンプスクリエイティブ)」代表で、グラフィックデザイナーの緑川研二さん。選挙ポスター、チラシやメニュー、名刺、ユニホーム、WEBサイトなど多岐にわたる制作物を手掛けています。

 「おいしい料理を提供している飲食店や、高い技術力で優れた製品を展開している事業者などが世間に広く知られていないのは残念です。当方は、リーズナブルな予算で販促活動を後押ししたいと思っています」

 緑川さんは、ヒアリングを通じてクライアントの頭の中にある漠然としたイメージを具現化。理想に近づけるために、修正案の作成に追加料金はとりません。

 「デザインの世界に正解はありません。お客さまが満足したものがゴールです。ターゲットに届けたいメッセージや、商品・サービスのコンセプトなど、コミュニケーションを重ねて形にします」

 各種印刷物は用途に適した紙質を選定。チラシは広範囲にアプローチするなら新聞折り込み、近隣ならフリーペーパーと配布エリアも提案し、配送先を手配。SNSのQRコードやクーポンを載せて反響率を測定するなど、成果物の改善につなげています。

 「ユニホームのプリントについては何枚以上と制限がある場合が多いですが、提携している印刷業者にお願いして1枚から小ロットで承ります。サークルのTシャツやショップスタッフのポロシャツのほか、ジャケットやパンツ、パーカ、エプロン、キャップなど多彩に取りそろえております」

#chapter2

デザイナーとして独立し、初めて手掛けた選挙の制作物がキャリアの原点に

 デザイナーとして独立する以前、スーパーマーケットに勤務していた緑川さん。幼少期から絵を描くことが好きで、祖父も絵の才覚を持っていたとか。
 「祖父はいろいろな作品を創作していました。スーパーで働いていた頃から、祖父から受け継いだ能力を無駄にしたくないという気持ちがありました」

 仕事をしながら独学。日常で目にするデザインを観察し、レイアウトやカラーバランス、文字の書体などを研究してノウハウを習得。2015年にフリーランスとなりました。

 「独立後に最初に手掛けたのが選挙関連でした。いろいろ勉強してきたつもりでしたが、納品する際は『規定のサイズか、記載事項に間違いはないか』と不安でしたね」

 真摯(しんし)に作り込む姿勢と、顧客が求めるものをかなえる表現力が評価され、口コミや紹介を通じて依頼が増えていきました。

 緑川さんが大切にしているのが「その人や店の色を出すこと」。選挙ポスターも飲食店のチラシも、提供された情報だけではなく、自身のインスピレーションをデザインに反映させています。数々の案件の中で心に残っているのは、ある候補者とのエピソードです。

 「議員の方は付き合いを大事にするため、発注先を簡単に変えません。それでも、私が制作したポスターを見て任せてくださいました。それまでテーマカラーはグリーンでしたが、話を伺う中でオレンジが適切だと感じて変更したところ、『今までで一番の出来』とお褒めの言葉をいただき、とても光栄でした」

緑川研二 みどりかわけんじ

#chapter3

候補者や企業らのブランディング、個人のパソコンレッスンで地域に貢献

 「お客さまに『いいね』喜んでもらえる瞬間が何よりうれしく、原動力になっています」と笑顔を見せる緑川さん。キャリアの原点である選挙ポスターについて、「シンプルに思えて奥深い世界」と話します。

 「顔写真や名前、政党、スローガンといった構成要素ですが、顔の向きや文字の配置、色合いによって印象が大きく変わります。ポスターが貼り出されると、掲示板を巡りデザインの参考にしています。候補者さまの人柄やビジョンを明確に打ち出し、有権者にアピールできるよう知見を蓄えています」

 飲食店や企業に向けても、紙やWEBといった媒体を駆使してクライアントの強みや魅力を描き出しブランディングやビジネスの伸展に貢献。インターネットが普及する昨今は、個人に向けた新たな取り組みも展望しています。

 「パソコン教室で講師をした際、操作の仕方を教えて理解してもらえた時に充実感や幸福感を覚えたんです。あまり会う機会がない高齢の生徒さんと触れ合えたことも新鮮でした。自分が持っている知識を活用してパソコンが使えず困っている方のお力になるのも、地元に根差して活動している私の使命だと思っています」

 最近は、行政手続きや交通機関の予約をネットでするようになったことも憂慮しています。

 「オンライン化が進み、自分で入力、申請できず不便を強いられることもあるでしょう。高齢の方に限らず、パソコンスキルを身につけるお手伝いもライフワークにして、地域の皆さまのお役に立ちたいですね」

(取材年月:2024年12月)

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緑川研二

顧客の思い描くイメージを形にして販促活動を支援するプロ

緑川研二プロ

グラフィックデザイナー

KOMPZ creative

選挙ポスター、飲食店のチラシ、ユニホームなど、幅広いジャンルのデザインを手掛ける。提供された情報に加え、顧客のニーズや印象を深く考慮したワンランク上のデザインを提案し、販促・業務を支援します。

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