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心身をリフレッシュし、交流を深める「サウナ3.0」で地域のおやじたちを元気にしたい

次世代の「サウナ3.0」でおやじたちに心身の健康を提供するプロ

安東伸章

安東伸章 あんどうのぶあき
安東伸章 あんどうのぶあき

#chapter1

福岡市と北九州市でサウナ&カプセルホテル「グリーンランド」を展開

 「昨今のサウナブームで『整う』という言葉が浸透してきました。熱気でたっぷり汗をかき、冷水で洗い流すことで心身の緊張をときほぐし、リラックスを求める方が増えています。当方では約40年にわたる施設運営の実績を生かし、お客さまの健康増進や癒やしのために、新しいサウナのあり方である次世代の『サウナ3.0』を提案していきます」

 そう語るのは、福岡県福岡市に本社を置く「日創」の代表取締役・安東伸章さん。福岡市の中洲と北九州市の小倉で、男性向けのサウナ&カプセルホテル「グリーンランド」を経営しています。

 「中洲店は高温と低温の2種類のサウナ、小倉店は高温サウナを備えており、長くサウナ愛好家の皆さまからご支援いただいております。中洲店、小倉店ともに、より快適なサウナを提供するために2024年にサウナの大幅な改装を計画しております」

 館内でスポーツマッサージやフットケアを受け付け、体や足のこりを丁寧にもみほぐします。ほかに、テレビ付きのリクライニングシートや、パソコン完備のワークデスク、まんがや雑誌が多数並ぶ書棚も用意。レストランでは串ものや揚げもの、ビール、ハイボールといった各種メニューで顧客のおなかを満たし、のどを潤します。

 「カプセルルームには空調や、調光可能な照明、テレビ、ラジオも備えており、インターネットも無料で使えます。マットレスは、大手寝具メーカーのクッション性に優れたものを採用しているので、疲れた体をゆっくり休めることができます。館内着やタオル、ソープ類、ローションなどアメニティーもそろえているので、手ぶらでお越しください」

#chapter2

常連を大切に、地域の人の健康を支えるためにサウナサービスを拡充

 父親が創設した「日創」を引き継ぐ前、九州電力のエンジニアだった安東さん。勤務先と「グリーンランド中洲店」が近く、仕事に行き詰まった時やリフレッシュしたい時にサウナを利用していたとか。

 「疲れがとれて頭がスッキリすることが自分自身の経験としてありました。忙しく過ごす男性の皆さまに、リラクゼーションを届けたいと考えたことが事業を継いだ背景にあります」

 代表に就任したのはコロナ禍で、さまざまな施設が営業自粛を余儀なくされている時でした。
 「宿泊業はストップしましたが、サウナはなじみの方が足を運んでくださったんです。毎日お風呂に入るように、お客さまの生活になくてはならない存在なのだと分かりました」

 会社再建を検討する中、常連客を大切にして地域の人の健康を支える場所にしたいと決意を新たにします。
 「お客さまが通いやすいように、まずは価格を見直しました。また、整うスペースに配置するイスを増やしました」

 顧客視点に立ち、改善が必要と思うことを着実に実施したところ、サウナ検索サイトの口コミで高評価を獲得。「ささいなことでもお客さまはしっかり見て評価してくださいます」と笑顔を見せます。

 「違う畑から参入しましたが、時代のトレンドや市場ニーズといった根拠に基づいてサービスを向上させるのはいずれの業界も同じ。改革を進めたので、従業員は『変わったやつが来た』と思ったでしょうが、情報収集やエビデンスを整理する重要性を理解してくれるようになりました」

安東伸章 あんどうのぶあき

#chapter3

心と体を解放し、英気を養う「おやじたちのユートピア」を目指す

 日々、幅広い年代のビジネスマンを迎え入れる安東さんは、「おやじたちが輝ける場所」をコンセプトにした施設づくりに励んでいます。
 「今まではサウナに入り、飲んで寝るのがメインだったかもしれませんが、趣味を共有するなどプラスαの余暇活動を提供していくつもりです」

 サウナだけの利用を「サウナ1.0」とするなら、整う要素が加わった現代のスタイルは「サウナ2.0」。これからは、多様な人とコミュニケーションを深める、コミュニティー機能を兼ねた「サウナ3.0」を目指します。

 「例えば、異業種交流のセミナーに行かずとも、ゴルフや音楽の話をしたり、いろいろなカルチャーに触れたり、知的好奇心を刺激される機会があれば楽しいじゃないですか。おやじたちが語り合う場と言えば居酒屋ですが、お酒を飲まなくても、心と体を解放できる場所を求めている人は多いと感じます」

 ハード面は設備設計や施工管理に従事したエンジニアの経験を生かし、デザイナーと共に改修に取り組んでいます。
 「空間を機能や用途などで分けるゾーニングを進めています。照明の使い方も工夫し、リフレッシュした後に仕事に集中したり、自然と人が集うような心地よいスペースを作ります」

 「サウナ3.0」のような創造性を豊かにする場所は、安東さんがサラリーマン時代に求めていたものでもあります。
 「ストレスを上手にコントロールすることが大事。英気を養う手段の一つとして、弊社の施設を選んでいただきたいですね」と力を込めます。

(取材年月:2023年12月)

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専門家プロフィール

安東伸章

次世代の「サウナ3.0」でおやじたちに心身の健康を提供するプロ

安東伸章プロ

男性専用のサウナ&カプセルホテル経営

株式会社日創

サウナで「整えて」終わりではなく、すっきりした頭で仕事ができたり、知的好奇心を刺激する情報交換ができる場づくりをします。ストレスを抱え込まず、上手にリフレッシュして元気になれる場所を提供します。

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