細やかな指導と質問しやすい環境で志望校合格へと導くプロ平木慎吾

細やかな指導と質問しやすい環境で志望校合格へと導くプロ

平木慎吾

ゴールまでの道筋を一緒に考え、一人一人に合わせたカリキュラムを構築

　「ただ点数を上げるだけではなく、志望校合格にこだわりたいという思いから“進学塾”と名乗っています」

　そう話すのは、福岡市内で個別指導塾を運営する「福岡進学塾」の塾長、平木慎吾さん。原通り校、有田校の2校を展開し、小学4年生から高校3年生まで学年ごとにコースを用意。英語、国語、算数・数学、理科、社会に対応し、学習の定着、高校、大学受験をサポートしています。

　「個別指導といえば講師と生徒1対1の担当制が一般的ですが、当方ではどの生徒もすべての講師に質問できる体制を整えています。例えば、数学が得意な講師と、苦手だったのを克服した講師から得られる回答は違います。高度な見解に触れたり、基礎に立ち返ったり、多角的に学べるよう配慮しています」

　一人一人に合わせて授業を進めるため、学力や目標など生徒の現状を踏まえてゴールまでの道筋を一緒に考え、カリキュラムを作成。テスト後には必ず面談を行って課題を振り返り、弱点などを解消して成績アップにつなげています。

　「中学3年生の時点でE判定だった生徒が、志望校に合格したケースは多いです。偏差値にすると10〜20ほど上がり、入塾当初に希望していた高校よりも偏差値の高い学校に受かる場合もあります」

　成果を上げていますが、生徒の進路に携わる上で平木さんが大事にしているのは、難関校や上位校合格ではなく、本人が行きたい学校に送り出すことだと強調します。

　「生徒にも偏差値だけを見るのではなく、大学進学や社会へ出て行くことを見据えて、自分に合った学校を選んでほしいと伝えています」

無駄のない効率的な仕組みづくりで、「低価格・高品質」の学習環境を提供

　個別指導塾は、おのおののペースや習熟度に応じて勉強できるのが魅力である反面、マンツーマンで向き合うため月謝が高くなる傾向があります。平木さんは、集団塾の価格帯で通える環境を生徒に提供したいと、「低価格・高品質」をモットーにしています。

　「低価格は強みではありますが、それのみを売りにするつもりはありません。重視すべきは質ですから、効率的な仕組みづくりによりコストを削減しています。担当制を採用していないことも施策の一つです」

　テキストや設問への理解を深める場面では講師が付いて細やかに解説し、問題を解く際は生徒だけで集中して取り組んでもらい、その間に教室内を巡回。無駄なく時間配分できるよう工夫しています。

　「講師が付きっきりにならないことで、生徒が自分で考える時間を確保でき、成長のきっかけになる点もメリットです。自主的な姿勢も身に付き、家庭でも自ら勉強する力を養います」

　他にも経理を外注したり、オンラインツールを取り入れたり、事務にかかる業務量などを圧縮することで、指導に注力している平木さん。生徒の学習においては、あえてデジタル化を避け、アナログを意識している部分もあるそうです。

　「今やタブレット1台あれば教え、解答できる時代ですが、学校のテストや入学試験は現在も紙ベースが基本で、記述問題もあります。思考力も問われるようになっているので、書いて考える作業、考えていることを書き出す作業に重きを置いています」

満足度の高い学びを届けるため、学習塾の社会的立場を確立することも目標

　大学生の頃に塾講師や家庭教師として子どもと関わり、教育の意義・重要性を感じたという平木さん。卒業後は金融関係の企業に就職しましたが、自分で何か事業を起こしたいという気持ちが強くなり、塾をスタートさせました。

　「学生時代のように、未来を担う子どもたちの力になりたい一心で起業しました。企業勤めの経験も生かし、将来やりたい仕事に役立つ学科など、生徒の進路に寄り添いたいと思っています」

　生徒とコミュニケーションを密にとってやる気を引き出し、それぞれが望む結果を出すことで、兄弟姉妹が通い始めることも多数。紹介やこだわりなどに共感して入塾する生徒も増え、うれしい限りと言います。

　「当方では生徒に平等な教育を与えることを理念にしているので、実績作りのために高学力の生徒を優遇するようなことはしていません。受験生はもとより、中1、中2といったモチベーションがまだ高くない生徒に対しても、目的意識を持って勉学に励めるよう導いています」

　塾の基盤がしっかりしているからこそ、満足度の高い学びを継続して提供できると考える平木さん。塾を円滑に運営し、存続していくことも自身の使命に掲げ、今後は学習塾の社会的立場を確立していきたいと意欲を見せます。

　「私たちは、子どもの受験を預かる立場として、プライドを持って指導しています。学校教育と比べるのではなく、『子どものために』という共通の思いを大切にしながら、学校とはまた別のコミュニティーとして価値を届けていきたいですね」

（取材年月：2024年5月）

志望校合格にこだわり、生徒のやる気を引き出す指導・環境で目標達成をサポート

ゴールまでの道筋を一緒に考え、一人一人に合わせたカリキュラムを構築

無駄のない効率的な仕組みづくりで、「低価格・高品質」の学習環境を提供

満足度の高い学びを届けるため、学習塾の社会的立場を確立することも目標

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