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Mybestpro Interview

クイズ番組でおなじみの脳トレ。オリジナル問題を幅広い世代に向けて展開

パワーポイントで楽しい脳トレ問題を作るプロ

藤本大輔

藤本大輔 ふじもとだいすけ
藤本大輔 ふじもとだいすけ

#chapter1

高齢者や企業向けに問題を作成・提供し、YouTubeチャンネルでも公開

 マッチ棒を並べて書いた「100-10=88」という数式、マッチ棒を1本動かして正しい式にしてください―。
 柔軟な発想力とひらめきが問われる脳トレ。「創造工房エレベスト」の代表・藤本大輔さんは、頭の体操になる問題を作成、提供しています。

 「テレビのクイズ番組などでおなじみですが、認知機能の活性化といった介護予防の一環で挑戦するお年寄りは多く、デイサービスなどでもレクリエーションとして導入されています。幅広い世代が楽しめることから、企業のPR動画やホームページに取り入れるとユーザーの興味をひく上でも効果的です」

 高齢者施設や企業の担当者から依頼があれば、希望に応じてオリジナル問題を制作。別解がないように細心の注意を払うなど、クオリティー維持にも心を砕いています。納品はデータだけでなく印刷物でも行っているので、パソコンなどがなくても使用できると話します。

 藤本さんは自身のYouTubeチャンネル「ワールドファンシー」でも新作を毎日公開。登録者数14万人を超える人気チャンネルに成長させました。
 「多くの人に気軽に取り組んでもらえるよう、難問の類いを極力なくしており、出題は易しい内容から徐々にステップアップできるように工夫しています」

 マッチ棒パズル以外にも、暗号解読などの謎解き、難読漢字、熟語の中から誤字を見つける「違和感漢字探し」など、多種多様な問題を創作。
 「アイデアを自由に表現できるのがYouTubeの面白いところ。今後も娯楽性の高いコンテンツを発信していきますのでご期待ください」と意気込みます。

#chapter2

作問で培ったスキルを生かし、動画でパワーポイントなどの使い方を指導

 藤本さんは、プレゼンテーションソフト「パワーポイント」を用いて問題を制作。「イラストや画像でイメージを可視化できるツールで、動画、図や文字に動きを付けるアニメーションも組み込むことができます」と汎用性の高さを強調します。

 文字をできるだけ大きくして見やすくするほか、インパクトを出すために文字の位置や色にも細かくこだわっています。
 「違和感漢字探しを作る際は、既存の漢字を使うのではなく、誤字の部首を一から作字しています。労力がかかるせいか、当方以外で手掛けているサイトはあまり多くないですね」

 作問で培ったスキルを生かし、ビジネス用ソフト「Microsoft Office」の使い方も指導。パワーポイントをはじめ、文章作成の「ワード」、表計算の「エクセル」にも対応しています。質問に応じ、藤本さんが実際に画面上で操作する様子を動画撮影して説明するのが大きな特徴です。

 「インターネット上には情報があふれていますが、お客さまの悩みをピンポイントで解決できるとは限りません。当方では疑問点をお伺いし、オーダーメードの動画で回答し、データをお届けしますので、繰り返し視聴することが可能です。専門用語は控え、必要に応じてキーボード操作などのワイプ動画も組み込みます」

 図形の挿入や均等割り付け、中央そろえの方法など、寄せられる質問はさまざま。プレゼン資料を作成しているビジネスパーソンや、卒業論文を執筆する学生からの問い合わせが多いと言います。

藤本大輔 ふじもとだいすけ

#chapter3

書き下ろしのマッチ棒パズルの問題をまとめ、電子書籍として販売

 藤本さんは福岡大学を卒業後、学習塾の専任講師として約20年間勤務します。小学4年生から高校生を対象に算数、数学、国語を受け持ったほか、分校の教室長なども歴任。大学在学中、先輩の勧めで塾講師のアルバイトを始め、教えることに魅力を感じて塾を就職先に選んだのでした。

 「一方、やりたいことのほとんどを実現できるITの仕事にも関心を寄せていました。子どもの頃、親にパソコンを買ってもらい夢中で触っていたことも影響しています。副業として、商品やサービスをネットで宣伝するアフィリエイトをSNSツールのFacebookで展開したところ軌道に乗ったため、個人事業主として独立することにしました」

 その後、ワード、エクセル、パワーポイントなどの利用スキルを証明する国際資格「Microsoft Office Specialist: Expert」を取得。営業やセミナー、説明会に使う資料作成を全国の企業から請け負うなど、業容を拡大してきました。

 作問にも力を入れ、新たに書き下ろしたマッチ棒パズルをまとめ、電子書籍として販売。概要を知ってもらう先行品“パイロット版”としての位置づけで、バラエティーに富んだ問題を収録した書籍を随時リリースしていく予定です。

 「脳トレでは、算数や英語、なぞなぞや生活に役立つ雑学などを用意しているので、親子でチャレンジしていただくのもおすすめです。ニーズが増えている動画やコンテンツ作成のノウハウも、セミナーなどを通じて広く共有したいと考えています」

(取材年月:2024年4月)

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藤本大輔

パワーポイントで楽しい脳トレ問題を作るプロ

藤本大輔プロ

脳トレ問題作家

創造工房エレベスト

高齢者施設や企業の依頼に応じ、脳トレ問題を作成・提供。YouTubeチャンネルでも新作を毎日公開。作問で培ったパワーポイントのスキルを生かし、パソコンの使い方の指導も行っています。

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