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美しい咲き姿を長きにわたり楽しめるフラワーアレンジメントで、心豊かな毎日を

顧客の思いを花で表現するフラワーアレンジメントのプロ

百武晶菜

百武晶菜 ひゃくたけあきな
百武晶菜 ひゃくたけあきな

#chapter1

アーティフィシャルフラワーとプリザーブドフラワーを用いて多彩に創作

 「長きにわたり美しい咲き姿を誇るフラワーアレンジメントで、暮らしや空間を豊かに彩ってほしいですね」

 そう話すのは、福岡県大野城市で「縁 Enishi Flower」を営む百武晶菜さん。生花をリアルに再現した造花“アーティフィシャルフラワー”と、本物の草花を加工した“プリザーブドフラワー”の専門店として、みずみずしく色とりどりの素材で創作しています。

 「リースやフレームオブジェなど幅広く承っております。また、当店の商品とフェイクグリーン(人工観葉植物)には光触媒加工を施しています」

 光触媒とは酸化チタンを用いたコーティングで、太陽光や蛍光灯に触れることで化学反応を起こし、細菌やカビ、臭いといった物質を分解。消臭、除菌作用により部屋の空気を清浄に保ち、ホコリや汚れがつきにくくなる働きもあります。

 「コロナ禍の影響で衛生意識が高まり、光触媒が注目されるようになりました。さらに物価高で花材の価格も上がっています。アーティフィシャルフラワーは価格が安定していて、デメリットといえば香りがないことぐらい。切り花のように水を換える必要がなく、手入れは不要で何年も飾ることができ、飽きたらアレンジし直すなど多くのメリットがあります」

 自宅のインテリアとして、誕生日や記念日のプレゼント、成人式やウエディングといった晴れの日のブーケ、コサージュ、装飾など、百武さんの元には数々のオーダーが舞い込みます。

 「生花をドライフラワーにして制作することも可能で、『思い出を形にして残したい』といったリクエストにできる限り応えています」

#chapter2

叔母の店を手伝ったことを機に花に携わり、コンテスト入選など実力を発揮

 「当方は、2013年に叔母が始めた『Artificial Flower 縁 ~Enishi~』という店が原点です。母の趣味はガーデニングで、私も花は好きでしたがお世話が苦手だったので、アーティフィシャルフラワーやプリザーブドフラワーは私にぴったりでした」

 百武さんは2人の子どもを育てながら店の手伝いを始め、数々の資格を取得。コンテストに入選するなど、フラワーアレンジメントの世界で頭角を現します。

 「叔母が閉店することになり、引き継ぐ形で2019年に独立しました。お店に関わることで私自身も新たな縁に恵まれたことから、縁という名前も一緒に継ぎました」

 花を扱う仕事が向いていると確信したのは、自分が作ったアレンジメントの色合わせを褒められたとき。自らの感性を評価されたことで自信にもなったと言います。

 「ギフトの注文ではお客さまの思いをくみ取って制作することを大切にしています。プロポーズ用のお花を買いに来られた方がその後結婚されて、最近お子さんが生まれたんです。微力ながらも人生の門出でお役に立てたことを実感できて、うれしかったですね」

 百武さんは、前職のアパレル業や接客業で培ったセンスやコミュニケーションスキルを発揮し、顧客の希望を丁寧にヒアリングしてイメージを具現化。例えば「開業祝いをお任せで」と依頼された場合は、社名にちなんだ花や会社のロゴに使われている色を選ぶなど細部に至るまで配慮し、贈り主の気持ちを丁寧に表現します。

百武晶菜 ひゃくたけあきな

#chapter3

クリスタル・アートリウムやソラフラワーも手掛け、レンタルフラワーも展開

 百武さんは店を切り盛りしながら、教室も開いて少人数制のレッスンを開催。学校や企業でのワークショップ、マルシェやイベント出展、コンクール出品など多方面で活動しています。

 「興味を持ってもらえればと中学生の職業体験も受け入れています。遠くから来てくださるお客さまやリピーターさんも多く、ゆくゆくはアトリエのような形態にして、出張でアレンジメントを作りに行くことも検討しています」

 商工会や地域ともネットワークを築き、地元のテレビ番組のCMに出演したこともあるそうです。

 「反響は大きく、お店を知ってもらえるきっかけになりました。今後も機会があれば、さまざまな形で活動などもしていきたいと思っています」

 さらに新しい商材の開発にも余念がありません。2019年にはクリスタル・アートリウムという手法を習得。ガラスの小瓶にオイルを入れて花を保存するハーバリウムに代わり、樹脂で固めて繊細でかれんな世界観を描きます。

 「持続可能なSDGs時代にふさわしいソラフラワーの取り扱いもスタートしました。湿地帯に群生し、使い道がないタイ原産のソラという植物の茎をかつらむきにしたシートでお花を作るもので、アロマオイルなどを垂らしてディフューザーとしても楽しめます」

 百武さんは、企業や店舗に向けたレンタルフラワーサービスも展開。顧客は太宰府天満宮の参道に並ぶショップやマンションなどで、季節ごとにアレンジメントを入れ替え、空間を華やかに演出しています。

(取材年月:2024年12月)

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百武晶菜

顧客の思いを花で表現するフラワーアレンジメントのプロ

百武晶菜プロ

フラワーアレンジメント

縁 Enishi Flower

顧客の思いに寄り添い、アーティフィシャルフラワーをはじめとする多彩な商材を巧みに組み合わせ、理想を超える感動的なアレンジを制作。数々のコンテストでの入賞実績を持ち、多くの人々から高く評価されています。

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