相続・事業継承に強い不動産鑑定のプロ
松﨑能久
Mybestpro Interview
相続・事業継承に強い不動産鑑定のプロ
松﨑能久
#chapter1
大東鑑定株式会社の現代表である松﨑能久(よしひさ)さん。会社自体はお父さんである松﨑信男さんが昭和50(1975)年に創業し、今年で創業以来44年という歴史と実績を誇ります。能久さんは中央大学法学部を卒業後、東京の住宅金融専門会社に就職し、当時の好景気に乗って数十億円クラスの開発資金の融資業務などに携わりますが、ここでバブル崩壊という事態に直面。勤務先が実質倒産、失業という憂き目に遭います。
そこで能久さんは就職浪人をしながらも懸命に勉強し、不動産鑑定士第二次試験にパス。あらためて東京の不動産鑑定会社に就職し、ここで不動産鑑定士第三次試験の受験資格である3年間の実務経験を得て、第三次試験に合格。晴れて不動産鑑定士となって、福岡に戻って大東鑑定株式会社に入社します。平成15(2003)年には第一線を退くお父様に代わって代表取締役に就任したのです。
「若いときに東京という世の中の最前線で大きな会社にいたということは、組織のありがたみも分かりましたし、順風満帆とは限らない不況の世の中というものも経験しました。それはそれで今の仕事につながるいい経験ができたのではないかと思っています」と能久さんは笑います。
#chapter2
ところで「不動産鑑定士」とはあまり聞き慣れない言葉ですが、どんなことをする仕事なのでしょう。土地や建物といった不動産は文字通り動くものではありませんが、その価値は常に変動しています。特に遺産の相続の際等には、正しい評価が必要になります。市場における実勢価格が混乱しがちな昨今、限りある国土の適正な不動産価値の把握が求められています。そういった不動産の正しい鑑定評価を行う国家資格が「不動産鑑定士」なのです。なかでも松﨑さんが力を入れているのは、不動産鑑定評価に基づく相続の円滑化。もう一つは事業を後継者に譲る際の不動産鑑定評価です。
まず、不動産の鑑定評価を活用した相続の円滑化ですが、例えば、個人でアパート経営を行い家賃収入で生計を立てている大家さんが、子どもに資産としてこのアパートの土地と建物を残したいと考えているとします。このアパートと土地の不動産鑑定評価をしておけば、子どもたちにどれくらいの資産を残せるのか、その際相続税がどれくらいになりそうなのか、といった金額も正確にわかります。また、大家さんが管理会社を設立してアパートを不動産鑑定評価額でその会社に売却。管理会社を子どもたちに任せれば、大家さんが受け取っていた家賃収入が管理会社へ、その売上が管理会社を経由して子どもへ、という循環ができて、所得の分散を図ることができます。
#chapter3
また、「事業承継」として、複数の子どものうち一人に事業を承継させる、いわゆる「跡継ぎ」への「事業承継」では、後継者が事業承継に必要な資金を確保するのはもちろんですが、後継者以外の子どもや配偶者へ分配する資産(遺留分)も確保をしておかないと、相続紛争でもめる原因になるかもしれません。
そこで、松﨑さんは事業用不動産とその他の相続不動産の現状把握と問題点の整理を勧めます。それによって簿価(帳簿上の価格)と時価(市場価格)の乖離を認識することができ、適正な事業承継用資産と遺留分を把握しておけば、相続紛争を回避できます。
また、事業承継のための資金として、金融機関から資金調達する際の担保評価において不動産鑑定士の鑑定評価を活用すれば、円滑な資金調達が可能となります。
このように、相続すべき資産や承継すべき事業をお持ちの方は、不動産の鑑定評価と合わせてどうすれば評価した不動産を有効に活用できるのかというコンサルティングも大東鑑定株式会社で相談できるのです。ご自身の資産状況を把握するためにも、福岡県内を業務エリアとし、各所の地域動向や地価動向に精通している大東鑑定株式会社に不動産鑑定の評価を相談してみてはいかがでしょうか。
(取材年月:2019年7月)
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Profile
相続・事業継承に強い不動産鑑定のプロ
松﨑能久プロ
不動産鑑定士
大東鑑定株式会社
「気軽に相談できる不動産の専門家」として、不動産に関する課題に直面する方に「不動産鑑定評価」というサービスを通して、適切な解決策を提供している。
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