一戸建て住宅やマンションを「資産」として有効活用するプロ本田幸一郎

一戸建て住宅やマンションを「資産」として有効活用するプロ

本田幸一郎

安定して収入が得られる仕組みで、オーナーの収益最大化をサポート

　「民泊ビジネスを成功させるため、私どもがお力になります」と話すのは、「アルマデ」代表の本田幸一郎さん。福岡県内を中心に、民泊・ホテルの企画・運営に関するコンサルティングを手掛けています。

　「日本を訪れる人が急増し、慢性的に宿泊施設が不足しています。当方では、一戸建て住宅やマンションを活用することで、オーナーさまの収益最大化を目指しています」

　「子どもが巣立ち住み替えたが、空き家をどうにかしたい」「所有しているマンションの空き部屋を有効利用できないか」など、オーナーから寄せられる相談はさまざま。本田さんのもとでは、シミュレーションにより安定して収入が得られる仕組みを構築します。

　「重要文化財の太宰府天満宮や、ショッピングモールのキャナルシティ博多など人気のスポットは、アジア圏を中心に多くの訪日客であふれています。商機はありますが、一軒家をゲストハウスにする場合、初期費用が200～300万円ほど必要になるため、稼働率などを踏まえ、資金を回収できるよう計画を立てることが大切です」

　間取りや周辺環境、インバウンド客の観光動線上にあるかなど、経験と知識を駆使して多角的に検討。ターゲット層やコンセプトの設定、トラベルサイトへの掲載までフォローします。

　「オーナーさまの利益を第一に考えてプランニングしています。民泊で、家賃収入の倍以上の成果を上げている物件も多々ありますが、宿泊業に不向きな物件であれば、売却や賃貸をご提案する場合もあります。ご相談は常に承っていますので、不動産活用にご興味があればぜひお声がけください」

各種申請手続き、予約代行などオペレーションや集客まで一貫して支援

　大学卒業後に不動産会社へ入社し、資産運用などの業務に携わっていた本田さん。転機となったのは、26歳で挑戦したワーキングホリデーでした。

　「オーストラリアで安価で泊まれるホステルの管理人として働き、掃除や受付、運営など、ほとんどの仕事を任されました。外国人とのコミュニケーションを通じて、文化や価値観の違いを肌で学んだ経験が、現職で大いに生きています」
　
　帰国後の2009年、アパートやマンションの売買仲介・管理などを主業とする「アルマデ」を創業。事業を営む中で、インバウンド需要の拡大に伴って宿泊業が成長すると見込み、コンサル事業をスタートさせました。

　「当社では、チェックイン・チェックアウト、予約代行などオペレーションから集客まで一貫してサポートしています。また、グループに行政書士事務所があり、旅館業の取得といった各種申請も請け負っています。近年は日本人の利用も多く、積極的にPRしなくても、ほぼ満室になるというありがたい状況が続いています」

　充実したサービスで結果につなげてきましたが、コロナ禍には訪日外客数は激減。本田さんが管理していた民泊やホテルの中には、撤退を余儀なくされた施設もありました。

　「閉業した物件については賃貸へ転用し、オーナーさまには家賃収入を確保していただきました。宿泊と賃貸の双方に対応できる設計にしていたことで、不測の事態も乗り越えられたのです。現在は観光業が回復し、再びゲストハウスへ戻すケースも増えています」

内装のリノベーションや家具・家電の選定も担い、選ばれる民泊づくりへ

　民泊では、深夜に騒いだり、ごみが分別されていなかったり、数々の課題も散見。「地域の住宅地でビジネスをする上で、忘れてはならないのは近隣住民との共存」と本田さんは強調します。

　「当社では、一軒家を民泊にする取り組みを進めています。階下などに音が響くマンションに比べ、騒音トラブルが比較的少ないからです。また床面積が広く、3LDKで8～10人が滞在できる物件も多いので、家族で来日する外国人に人気があります」

　本田さんのもとで管理しているのは約7割が戸建てです。営業開始にあたっては、周辺へ必ずあいさつに赴き、万が一問題が発生した場合に備え、24時間対応可能な連絡先を手渡すなど、良好な関係づくりに努めています。

　「ユーザーに選ばれるためには、内装のデザインも重要な要素です。当方では、外国人のニーズや好みを調査し、家具や家電の選定、レイアウト、カラーコーディネート、壁紙などのリノベーションも担います。小さいお子さんを連れたファミリーに向けて、ベビーベッドやベビーカーも用意しています」

　2カ月に1度のペースで無料の民泊セミナーを開催。オーナーの悩みに耳を傾け、アドバイスする本田さん。経営理念として「360°の楽しさ・面白さ・幸せを創る」を掲げます。

　「オーナーさまや旅行者、ご近所の皆さんなど、民泊に関わるすべての人が円満に過ごしていただくことが願いです。独りよがりにならず、謙虚に、そして楽しく。地元・福岡を盛り上げていきたいですね」

（取材年月：2025年9月）

一戸建て住宅やマンションなどを活用し、民泊ビジネスを成功に導くコンサルティング事業を展開

安定して収入が得られる仕組みで、オーナーの収益最大化をサポート

各種申請手続き、予約代行などオペレーションや集客まで一貫して支援

内装のリノベーションや家具・家電の選定も担い、選ばれる民泊づくりへ

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