自動化生産ラインを製造し工場の省人化・省力化を支援するプロ
竹下英毅
Mybestpro Interview
自動化生産ラインを製造し工場の省人化・省力化を支援するプロ
竹下英毅
#chapter1
「フルオーダーメードでお客さまの望みを形にします」と語るのは、福井県坂井市の「竹下エンジニアリング」の代表・竹下英毅さん。製菓・食品メーカーを中心に、生産ラインを自動化する機器を製造。国内外の企業から引き合いがあり、これまでに請け負った機械装置は数百台にのぼります。
「手間を要し工数がかかるなど現状の課題を伺い、現場を確認した上で構想図を作成します。お客さまの声を細やかに反映しますので、ご要望などを詳しくお聞かせください」
さまざまな形状に絞る生地充填機、チョコレートをコーティングするエンローバー、スポンジケーキなどを裁断するフードカッター、店名やイラストを印字するレーザー、袋・箱詰め、シール貼り機などを展開。製品を並べる番重や天板を積み上げるラックセット装置、シロップ供給システムなども手掛け、重量があり負荷が大きい作業も機械化をかなえます。
「漠然としたイメージでも構いません。例えば二つの業務があり、それぞれを自動化する装置は保有しているけれど、双方をどうやってつなげばいいか分からないというご相談をよく受けます。次の工程に対象物をセットするワーク搬送も当方の得意領域であり、フローの一元化もお任せください」
25年以上ものキャリアを持つ竹下さんは、打ち合わせから設計、製作、納品・設置まで一貫して対応。顧客立ち会いのもと試運転も行い、調整します。「設計上は問題ないように見えても、電気制御の面から実現不可能なケースは多々あります。実践から得た知見で、迅速かつ的確にお客さまが求める設備を提供します」
#chapter2
1974年に坂井市で生まれた竹下さん。県立金津高校を卒業後、近畿大学工学部へ進学。卒業後は広島県にある印刷用ローラーのメーカーに就職し、生産管理に従事します。3年間の勤務を経て、「竹下エンジニアリング」の創業者である父・英輔さんに呼ばれ、実家へ戻ることになりました。
「当初は原子力関連の事業者や電機メーカーが主な取引先でした。恥ずかしい話ですが当時は経営状態が芳しくなく、従業員も辞め、父と2人しかいませんでした。事業を存続するため、とにかく必死で仕事を覚えましたし、どんなに小さな案件でも断らずに引き受けました」
父と二人三脚で体制を立て直し、地元の菓子メーカーに声を掛けられたのを機に、業容を拡充。ゼリーやようかん、タルトやバウムクーヘンといった商品づくりの設備を納めてきました。
焼き鳥屋を運営する企業からは、「レンコンを串打ちする作業を自動化したい」と要請を受けたことも。聞けば、熟練者でなければレンコンが割れたり、串が折れたりするのが難点とのこと。慎重に進めるため時間がかかる上、特定の人のスキルに依存し、当人が休みの日には下ごしらえができませんでした。
「レンコンをスライスする機械はお客さまがお持ちだったので、切った素材をセットし、串を回転させながらゆっくりと刺す機械を開発しました。誰もが担当できるようになったと、お客さまに大変喜んでいただきました。『特許を取るべきです』とまで言っていただき、うれしかったですね」
#chapter3
1979年に父が立ち上げた会社を継ぎ、2014年、40歳の節目の年に社長に就任した竹下さん。約半世紀にわたり培ってきたノウハウを駆使して、ものづくりの現場をサポートしてきました。
「昨今、工場などでは人手不足が深刻化しています。初心者の方でも使いこなせるよう、操作性に優れた機器をお届けして、省人化や省力化をお手伝いしたいと考えています」
扱いやすく、分かりやすい仕組みづくりで業務を効率化し、生産性の向上を後押し。現場に携わる人たちの負担も軽減し、働きやすい環境づくりに貢献したいと熱意を見せます。
「多様化するニーズに応えるためにも常に技術の向上に努め、お客さまの期待に応えることが私どものモットーです。ご満足いただいた結果でしょうか、おかげさまで、ご紹介やリピートでご用命くださることも増えました。近年は、商社を通じて海外の企業からも依頼を頂戴しています」
現在、会長を務める父や弟ら計5人で会社を運営。少数精鋭で利便性の高いシステムを生みだしています。
「お客さまに寄り添った設備を構築し、事業の発展を応援することが私たちの役目です。人材不足や、作業品質のばらつきでお悩みの経営者さまはお力になりますので、ぜひお問い合わせください」
(取材年月:2025年4月)
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Profile
自動化生産ラインを製造し工場の省人化・省力化を支援するプロ
竹下英毅プロ
機械設計業
株式会社竹下エンジニアリング
国内外の工場の自動化生産ラインを製造。打ち合わせから機械設計、電気制御、製造、納品、現地調整までの全てを一貫対応。構想が曖昧でも、丁寧な打ち合わせを通じて、要望を形にしていく。
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