お客様のニーズを引き出し、夢を形にする家づくり

夢をかたちにする家づくりのプロ

坪田幸雄

#chapter1

予算を抑えながらデザイン性を重視

　福井市郊外に立地する株式会社エムアイテックフクイは、木造在来工法による新築住宅建築やリフォーム、店舗やオフィスの建築・リフォーム、マンションのリノベーションを手掛けています。2005年創業で、2010年に株式会社化した新しい会社ですが、着実に実績を伸ばし、現在、福井県を中心に近隣の府県においても住宅建築を行っています。

「結局は、お客様が何を求めているかをいかにして掘り起こしていくか。お客様のニーズを引き出して、どこまで近づけていけるかですね。なかなか難しいことですが」と、住宅建築に対する信念を語る代表取締役の坪田幸雄さん。設計事務所からの紹介が大きなウエイトを占めるという同社の家づくりは、予算を極力抑えながらもデザイン性を重視しているのが大きな特徴。家族それぞれが思い描くライフスタイルを大切に、既製品や規格品を使わず、「造作」を主にした、丁寧な一軒一軒の家づくりを行っています。

「ご主人の意見、奥様の意見と、お客様の話を聞きながら、それをまとめた上で最適な家づくりを提案していくのが僕らの仕事」と坪田さんは話します。　したがって、家づくりの最初の段階であるヒアリングにはじっくり時間をかけています。家族のライフスタイルはもちろん、敷地や家族構成、予算も踏まえた上で、使い勝手を考えて、「動線」も重視。奥様は家事の際、どのように動いているのか、子育て中の家庭では、子供が帰宅してからどのように行動しているのか。家族一人ひとりの行動パターンを聞き出すようにしています。さらに、収納の面からのアドバイスなども行い、トータルでプランを提案しています。

#chapter2

職人の声にも耳を傾け、現場重視を貫く

建前のときには、常に職人さんたちに対して「（職人さんへの）お金の支払いはうちからしているけれども、それはうちを経由しているだけであって、元はお客様のお金。釘やビス一本一本のお金もお客様のお金から出ているので、丁寧に扱ってほしい」という話をしているという坪田さん。一軒一軒の家づくりを大切にしていくことを示すことで、おのずと現場もきれいに保たれるようになり、それがお客様の目にも留まるようになると言います。

　若い頃、足場やペンキ塗装、水道など、建築現場の職人職を経てきた経験が活かされているのでしょう。工事が始まった後は、一貫して現場重視を貫いています。できる限り現場に足を運び、状況を確認すると共に、「同じ仕事をするなら、笑顔で楽しくやってほしい」と、職人さんたちにコーヒーを差し入れしたり、また、仕事で悩んでいることがないか、耳を傾けるようにもしています。
　
　一方で、事務所に戻ればパソコンに向かうことも。上質なデザインを担保しながら、予算面を抑えるために「たとえばドアノブ一つでも、ちょっと視野を広げてインターネットで探してみる。高い物を使えばそれなりになりますが、商品の価格を抑えることができれば、トータルの予算も抑えられます」と時間をかけることを惜しみません。

#chapter3

お客様の「ありがとう」の一言が一番嬉しい

何よりお客様の声を大切にするために、細かい材料一つひとつにもこだわり、また、職人への気配りも忘れずに、誠意を持って取り組んでいる同社の家づくり。それだけに、家が完成したときの達成感は大きいといいます。「うちに頼んでよかった。ありがとうございました」というお客様の声を聞くのが、やはり一番嬉しいと坪田さん。同社では建物を引き渡した後の、アフターやメンテナンスも万全に、できる限り「顔を出すようにしている」といいます。

　今後の目標については、もう少し売り上げを伸ばすこと。また、店舗の建築・リフォームについても力を入れていきたい、と考えています。そのために人事面の充実をどう図っていくか、経営者としての腕の見せどころです。坪田さんは、高校野球の名門・福井商業高校の野球部出身。スポーツの仲間と共同で、現在、建築以外の分野での事業にも取り組んでいるそうです。自分の夢もしっかりと追いかけています。

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専門家プロフィール

夢をかたちにする家づくりのプロ

坪田幸雄プロ

建築家

株式会社エムアイテックフクイ

家族が思い描くライフスタイルなど、顧客それぞれのニーズに寄り添い、予算を極力抑えながらも上質なデザインの家づくりを提供。建築職人職の経験から現場重視を貫き、一軒一軒の家づくりを大切に取り組んでいる。

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マイベストプロ福井に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または福井テレビが取材しています。［→審査基準］

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