エクステ増毛と抜毛症を改善に導く毛髪のプロ中川博仁

エクステ増毛と抜毛症を改善に導く毛髪のプロ

中川博仁

それぞれの髪の特性に合わせたヘアケアと増毛エクステで、思い通りにスタイルアップ

　ヘアスタイルは、人の印象を左右する大事な要素。髪型がきまるかどうかが、その日のモチベーションに影響することもあります。

　愛媛県西条市にある「Hair Salon a la mode Nakagawa（アラモードなかがわ）」では、オーナーで理容師の中川博仁さんが、髪質や生え方に関する悩みにじっくり耳を傾け、アフターケアまでマンツーマンで対応。それぞれの好みに合わせたスタイルに仕上げてくれます。

　「多いのが、薄毛やつむじ割れが気になるという声です。毛質や毛流など、持って生まれた髪の性質によって『思うようにスタイリングできない』という方がたくさんおられます。当方がお力になりますので、あきらめないでほしいですね」
　
　中川さんは、顧客の希望をかなえるために、特許増毛協会が開発した技術を採用しています。
　「もともとの毛髪に人工毛を結んで増やす増毛エクステで、手軽にボリュームアップできる上に、本来のつむじの流れを気にせず、ご自身のイメージ通りにセットしやすいのが特徴です。見た目も自然で、日頃のお手入れも地毛とほぼ変わりません」

　また、中川さんが近年問題視しているのは、ストレスなど何らかの要因によって自らの髪を抜いてしまう「抜毛症（ばつもうしょう）」。困難と言われている改善例のデータを数多く保有している日本抜毛症改善協会所属の抜毛症改善カウンセラーとして、社会貢献を目指して活動中です。

　「増毛エクステや抜毛症のご相談は、カットやカラーなどのメニューと同じく完全予約制です。個室でお話を伺いますので、他の人の目を気にすることもありません」

バットをはさみに持ち替えて、夢の理容甲子園へ。地域の人を笑顔にするサロンをオープン

　小学生の頃は、プロ野球選手を目指していたという中川さん。「中学校までは常にレギュラー入りでしたが、高校は甲子園優勝経験もある強豪校。実力の差や故障もあり、夢はついえました」と振り返ります。　
　もう一つ志していたのが理容師で、修業中だった25歳の時にはカットやセットの技術を競う理容競技の県大会で優勝。バットをはさみに持ち替えて「理容甲子園」とも言われる全国大会にも出場を果たします。30代を目前にして独立。地元にサロンをオープンしました。
　
　「自分の手で、みなさんを笑顔にできることが何よりの喜びでした。ところがお客さまに接するうち、髪質や毛量、つむじの状態といった生まれついての特性と、理想とするヘアスタイルとのギャップに悩む人が少なくないことを知ったのです」
　
　何とか好みのスタイルを実現する方法はないかと試行錯誤を重ね、増毛エクステを取り入れることに。
　「接着剤などは使用せず、気になる部分の地毛の根本に1本1本人口毛を結ぶ増毛ライン法は、カラーやパーマを施すことも可能。200℃までの耐熱性なのでヘアアイロンも使用できます」

　多くの体験者から「髪の量を増やしたいだけだったのに、なじみがよく、毎日のセットがこんなにラクになるなんて」と驚きの声があがるほど好評のようです。

　「お手入れは伸びた髪を定期的に整えるついでに、エクステを結びなおすだけ。サロン通いと同様の都度払いで、高額請求の心配はなく、いつものメニュー感覚で利用していただけます」

抜毛症を病院だけでなく理美容院で改善できる時代を目指して

　「医療分野の手当てが重要な脱毛症と違い、抜毛症は『爪をかむ・指を吸う』といった、いわば癖のようなものと言われています。不満や不安を発散する代わりに、自身の健康な髪を抜き、それをやめられず繰り返してしまいます。頭皮などの病気ではなく、精神的な事柄が元となって引き起こされるものです。日本では250～300万人も存在すると言われる中、1人でも多く改善の方向へ導けたら」と中川さん。

　「多くは10代前後で発症し、9割を占めるのは女性。数十年も苦しんでいる方もおられます。親御さんが異変に気付いて、慌ててスクールカウンセラーや皮膚科、心療内科へ走ることもあるようです。その段階で改善すればいいのですが、難しいケースもあるでしょう。自力で改善が困難という状況を改善するために、一般社団法人日本抜毛症協会では『お洒落を楽しみながらみんな幸せに』という協会理念のもと、クラウド型カウンセリングプログラム（特許第6803054号）を導入。気持ちが前向きになれるよう後押しし、現状の改善から再発防止までを目指して活動しています」

　医療機関では、ヘアスタイルのカバーや提案までは手が及びません。お洒落を楽しむことでモチベーションが上がり、背中を押すことができるのは、私たちのような髪のプロではないかと考えています」

　月に一度、近隣のグループホームに出向いて出張カットを行ったり、地元の消防団に所属したり、地域の人々の笑顔を多方面から支える中川さん。サロンでは、“看板犬になりたい保護犬のわさお”と共に出迎えてくれるでしょう。

（取材年月：2022年9月）

「お洒落を楽しみながらみんな幸せに」髪のコンプレックスにマンツーマンで応えるサロン

それぞれの髪の特性に合わせたヘアケアと増毛エクステで、思い通りにスタイルアップ

バットをはさみに持ち替えて、夢の理容甲子園へ。地域の人を笑顔にするサロンをオープン

抜毛症を病院だけでなく理美容院で改善できる時代を目指して

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