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映像制作から始まり、あらゆる戦略で企業を盛り立てる

映像を使った企業PRのプロ

宮内大介

宮内大介 みやうちだいすけ
宮内大介 みやうちだいすけ

#chapter1

映像を独学で学び 年間制作3000本を超える会社に育てる

 年間に企業PR映像は約300~500本、不動産の物件紹介映像は約2,500~3,000本を制作し、写真撮影やWEBサイトの作成管理なども手掛ける映像プロダクション「ドウビー」の代表、宮内大介さん。自身も撮影・編集をはじめ、オールマイティーに業務をこなす映像を使った企業PRのプロとして活躍しています。

 2003年ごろから、携帯電話のメール着信時などに流れる映像と音声の制作を趣味でしていたところ、口コミで結婚披露宴で流す人物紹介などのビデオ制作を頼まれるように。撮影機材や編集ソフトを自前でそろえ、独学で知識とスキルを収得しました。
 会社を立ち上げた2014年までは、企業のマーケティングやマネジメントを個人で引き受けていました。「無茶を言われることもありましたよ。それをできるようになっていく。そこで自分の力がついていったと思います」
 仕事先からの要望に応えているうちに、動画の撮影・編集、WEBサイトやチラシ、パンフレットの制作など、業務内容も人脈も広がりました。そして、映像制作を主力にさまざまな企業PR戦略に対応し、マーケティングや人材育成を中心としたマネジメントもこなす、ドウビーの起業へとつながります。

 最も磨かれたスキルは、コミュニケーション力。宮内さんが大切にしているものでもあります。クライアント企業の個性ややりたいことを引き出すために、先方の会社に足を運んで雰囲気を肌で感じ、担当者に向き合い、信頼関係を築いていきます。ポイントは、聞き役に徹すること。宮内さんは「雑談力かな」と笑います。
 「先方からの依頼や、必要があると判断すれば、深夜まで仕事をすることもあります」と、柔軟に対応するのも宮内さんのポリシーです。

#chapter2

定額制で人材育成や経営面での相談も

 映像があふれる今の社会。自社サイトや会員制交流サイト(SNS)などにアップする企業や商品のPR動画について「以前は動画があるだけで高評価だったが、今やあって当たり前。さらには面白い、話題性がある、次々に新しい動画をアップするなど、埋もれさせないための工夫が必要になっています」と話します。

 例えば、不動産の物件紹介では360度のパノラマ画像もいち早く取り入れてきました。「これできる?」と聞かれる前に、新技術を取り入れるようにしています。これも、クライアントと同業種の会社との差別化を図るための一つの手段だそうです。

 クライアントのしたいことを引き出し、ターゲット層を考えて作った動画も、「納品して終わりではない」と宮内さんは言います。この動画をいかに活用するか、今後にどうつなげていくか、SNSでの出し方などもレクチャー。人材育成や経営面のマネジメントについてまで相談されることも多いとか。

 クライアントの個性を生かした映像をスピーディーに高品質で作り、経営面などの相談にものることで、依頼内容はおのずと増えていきます。「費用を気にせずに安心して依頼してもらいたい」ので、コストは最大限に下げ、動画制作以外の依頼もまとめて引き受ける定額制にしたのも、よりクライアントの役に立ちたいという気持ちからでした。

宮内大介 みやうちだいすけ

#chapter3

クライアント企業・担当者を好きになることが原動力

 起業以来、ドウビーに会社オフィスはありません。会社の費用負担で、従業員各自の家にワークスペースを確保し、インターネット環境を整備。会議は主にオンラインビデオ通話で行い、必要に応じて集まります。この2014年から取り入れているリモートワークによってコロナ禍でも業務に支障を来すことなく、一方でクライアントには社内のリモートワーク化やウェブ会議システムを使った事業展開などの具体的なアドバイスができているそうです。

 撮影機材にも独自のこだわりがあります。使用するのは一眼レフや小型業務用ビデオカメラのほか、撮影性能の高いスマートフォンやウェアラブルカメラ。スマートフォンには映画のような動画を撮影できるハリウッドレンズなど多数のプロ仕様品を装着します。スマート化にこだわるのは、撮影対象の自然な笑顔や表情を引き出すため。以前は大型機材を用いて大人数で撮影していましたが、機材をスマート化することでリラックスして撮影に臨んでいただけ、「格段に好印象な仕上がりになります」。また撮影スタッフも少人数ですむため、コストも大幅にカットできるとか。

 一方で、クライアントが自社で動画撮影やサイトへのアップができるように、撮影方法なども惜しみなく伝えています。「クライアントの経費削減のためには広告制作費の節約も必要になります。できることはどんどん自分たちでやっていただいて、余力が出れば、次のステップにも進んでもらいたい」と話します。

 「自分の会社を大きくしたいとは思わないんです。クライアント企業が成功する、大きくなることが何よりうれしいですね」と話す宮内さん。根底にある「クライアント企業や担当者を好きになること」というシンプルな思いが、原動力になっているそうです。

(取材年月:2020年10月)

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