解体・外構工事・土地活用まで請け負い快適な住空間を創る専門家村上佳

解体・外構工事・土地活用まで請け負い快適な住空間を創る専門家

村上佳

建物を「壊す」だけでなく「新しく創る」ことにも携わる　

　京成本線・志津駅から10分ほど歩くと、幹線道路沿いにおしゃれなカフェかレストランのような佇まいの建物が見えてきます。ここは株式会社ビレッジアップの本社。建物の解体や外構、塗装などの工事の他、不動産取引やガーデニング雑貨などの販売を行う会社です。代表取締役の村上佳さんは2014年に解体工事の会社を立ち上げ、2017年からその業務範囲を広げていきました。

「お客さんからいろいろな相談を受けていくうちに、私たちの“守備範囲”が建物の解体からその後のことにまで広がっていきました」
と村上さん。建物を解体したいという依頼はもちろんですが、両親が住んでいた家が空き家になったので有効活用したい、解体後の土地を売りたいなど、解体以外の相談も多いそう。そのため村上さんの会社では不動産事業も行なっています。
「土地の有効活用についてのご相談が増えたことがきっかけで不動産取引にも関わるようになりました。複数の業者に依頼すると、お客さんの手間と中間マージンも増えてしまいます。解体した後のこともまとめて依頼できて無駄なコストも抑えられることがお客さんにとってのメリットになっています」と村上さん。

　また建築は行っていませんが、外構工事や塗装工事、さらにガーデニングに関する事業も展開し、解体や土地活用だけにとどまらず、快適な住空間づくりにも関わっています。「壊す」から「新しく創る」ことまでも手がけるところが、他の解体業者とは異なる点と言えそうです。

女性スタッフも多数在籍。適材適所で仕事を任せているほか、環境への配慮として手作業も重視

　村上さんの会社には女性のスタッフも多数在籍しています。解体業というと、重機を使って建物を豪快に壊していく、男社会のイメージが強いものですが…。
「結婚、出産を経て仕事に復帰したいという女性を応援しようという思いがあります。そのためにも業界の常識や慣習にとらわれず、女性にもできる仕事は積極的に任せるようにしているんです」
　村上さんの会社の女性スタッフの中には、オフィスでのデスクワークや営業担当のほか、解体の現場で作業をする人もいるとのこと。現場での水まきやトラックの運転など、適材適所で仕事を任せているそうです。

　また解体の現場では重機に頼るばかりでなく、環境への配慮から手作業も重視しています。環境マネジメントシステムの認証を取得しており、そこも抜かりはありません。
「解体現場ではたくさんの廃棄物が出ます。それらをいかに少なく抑えることができるか、きちんと分別できるかが今の時代では大切なことになっています。例えば内装の石膏ボードや瓦、ガラス、畳などを重機で解体する前に運び出して分別するようにしています。これは手作業でなければ難しいものですから」
　なるほど、いきなり重機で解体を始めると分別できるものもできなくなってしまいます。また村上さんによると、廃棄物を事前に分別しておくことによって解体のコストを抑えることもできるのだとか。これも村上さんの会社に仕事を依頼するお客さんにとっても大きなメリットです。

ガーデニング雑貨の販売を通じて、お客さんに新しい住空間をイメージしてもらう

　村上さんの会社では、雑貨などの販売も行なっています。なんと本社の1階は「K’s Village（ケイズビレッジ）」という、カフェも併設したショップスペースに。
「庭づくりのご相談もよく受けます。雑貨類はネット販売も行なっていますよ」と村上さん。
　一見、畑違いのようにも思えますが、これは村上さんが考える快適な住空間づくりとも無縁ではありません。自宅も庭も新しくしたならば、それまで以上に快適に楽しく暮らしたいもの。そのためにも必要なことだと村上さんは語ります。
「このような雑貨を販売することで、例えばお客さんが解体後の新築やリフォームの際に『ここにこれを置けば華やかになる』『庭にこれを飾ると楽しくなる』と、ご自宅やその庭をイメージしやすくなります」
　解体、外構の作業を行って終わりではなく、その後の住空間づくりの提案も行なっているのですね。

お客さんに損をしてほしくない、と語る村上さんに今後の展望をうかがいました。
「解体から土地の売却や活用までをまとめて依頼できるのはお客さんにとってもいいことではないでしょうか。私たちのようなやり方で事業を展開している同業者はまだ少ないようです。このスタイルがスタンダードになることで、お客さんのメリットが増え、デメリットは減っていくでしょう」
　建物をただ解体するだけではなく、その後の暮らしまで視野に含んだ提案をしてくれる解体業者、たしかに思い当たりません。村上さんの会社は、環境に配慮しつつ「壊す」ことから「創り出す」ことまでを請け負う、これからの時代に必須の企業になりそうです。

　（取材年月：2020年4月）

解体から土地活用までをワンストップで請け負い、雑貨販売も手がけ、より快適な空間づくりを提案する

建物を「壊す」だけでなく「新しく創る」ことにも携わる

女性スタッフも多数在籍。適材適所で仕事を任せているほか、環境への配慮として手作業も重視

ガーデニング雑貨の販売を通じて、お客さんに新しい住空間をイメージしてもらう

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