視聴者をひきつける動画を制作するクリエイター八神颯

視聴者をひきつける動画を制作するクリエイター

八神颯

アニメやゲーム実況、省庁や学校、企業の研修・案内動画など幅広く対応

　近年、視覚や聴覚に訴え、文章よりも多くの情報量を届けられる動画が普及しています。SNSやホームページはもとより、教育現場の教材としても活用され、プロモーションや採用活動の一環として取り入れる企業も少なくありません。

　「当方は動画をはじめ、イラストやナレーションなどデジタルコンテンツの制作をワンストップで担っています。撮影・編集だけでなく、演者らのキャスティング、ストーリーや効果音といったシナリオ・音響作り、ターゲットに訴求するマーケティングまで“クリエイティブのなんでも屋”として事業を展開しています」

　そう話すのは、「Ecxis（イクシス）」の代表・八神颯さん。ゲームソフトの開発やパソコンの修理・製造会社での役員などを経て、動画クリエイターとして2020年に独立。業容を拡充し、2023年に法人化しました。

　クライアントは、国立大学、省庁、大手出版社、中小メーカー、工務店、YouTuberなど個人・団体を問わずに規模も業種もさまざま。人気漫画家のコミックムービーや、人気ユニット動画では100万回以上の再生実績も誇ります。

　「ジャンルも、アニメやゲーム実況などエンタメ要素の強いものから、研修用資料や会社案内、商品やサービス、従業員紹介といったビジネス系まで、幅広い経験がございます。『動画でPRしてみたいけど、どんな内容がいいのか分からない』というお悩みにも応え、企画の立ち上げからサポートしています」
　
　また、表現においても、実写やアニメーション、画像や文字に動きをつけるモーショングラフィックスなど、多様な手法を駆使します。

成果を上げることにこだわり、目的を明確にして低予算でも質の高い作品を提供

　案件を請け負うにあたり、八神さんが最も大事にしているのが「何を目的として動画を作るのか」ということです。

　「私どもの仕事は単に制作物を納品することではなく、お客さまが『動画によって果たしたいこと』をお預かりして、自社商品の売り上げを伸ばしたり、問い合わせを増やしたり、実際に成果を上げること。全てのプロジェクトで代表の私が進行を担当し、目的達成に必要なことを洗い出します」

　「はやりのアニメで」「安くできそうだから実写で」など、クライアントから要望があった際は、本当に効果が得られるのかを経験や知見から判断して、企画を練り直すこともあるとか。

　「『この場合なら、イラストよりインタビュー形式の方が伝わりやすいですよ』とか、『YouTubeより短い動画でTikTokへ投稿した方が良さそうですね』など、適切な方法をご提案します。お客さま側に潤沢な制作費があっても“お釣り”が発生して、その分を広告出稿費などに転嫁できることもあります」

　個人や小規模事業者などの依頼で予算が少ないケースでも、演出アイデアを生かして、質の高い作品を作り上げることにこだわります。

　「クリエイターである以上、限りなく100点満点に近いクオリティーのものしか世に出したくないんです。例えば、少ない画（え）の中でもテンポ感を出すなどして、印象に残る動画を作ることも可能です。コストを抑えつつも結果を出せるからこそ『プロに頼んでよかった』と納得してもらえると考えています」

「思考が寄り添う」コミュニケーションを通じて、顧客が満足のいくものを提案

　クライアントが満足する動画の提供に労を惜しまない八神さん。打ち合わせや撮り直しの回数にも制限を設けていません。
　「お客さまとのミーティングは『お互いの思考が寄り添う大切な機会』と捉えています。しっかりコミュニケーションをとると方向性のギャップは生まれにくく、おのずとリテイク回数は少なくなり、声優さんやイラストレーターさんなど、関わっていただく皆さんの消耗も防げます」

　細部に至るまで配慮した完成度の高い動画は評判を呼び、大手メディアとも取引を続けている八神さん。多方面から引き合いがあり、最近では新潟県のある小学校からオファーが舞い込みました。

　「20周年記念式典で流す動画を、写真をつなげて作ってほしいとのことでした。3校が合併してできた学校で、これまでの歴史や地域の自然も描くため現地へ赴き、ドローンも用いて追加撮影し、映像化したところ、『親子で過去を振り返ることができた』『懐かしさが込み上げ同級生に連絡した』などの感想が届きました。お客さまの思いを具現化する、すてきな仕事ができたと制作チーム全員が感じ入る体験でした」

　集客や販促、情報発信のツールとして動画の需要が高まる中、八神さんは多くの人の力になりたいと意気込みます。
　「資金がなく今すぐは難しいという場合でも、ご相談は無料で承ります。『事業を拡大したい』『メッセージを伝えたい』など、皆さまがかなえたいビジョンに向けて対話を重ね、一緒に前へ進みましょう」

（取材年月：2024年3月）

撮影・編集からマーケティングまで手掛け、クライアントの目的にコミットする動画を制作

アニメやゲーム実況、省庁や学校、企業の研修・案内動画など幅広く対応

成果を上げることにこだわり、目的を明確にして低予算でも質の高い作品を提供

「思考が寄り添う」コミュニケーションを通じて、顧客が満足のいくものを提案

専門家プロフィール

Other Interview