トレーニングと健康的な食事管理でダイエットを成功に導くプロ岡本星

トレーニングと健康的な食事管理でダイエットを成功に導くプロ

岡本星

トレーニングと食事管理を組み合わせ、効率よく目標達成を目指す

　「健診の結果に不安を感じる、体重の増加が気になる。そんな時は、運動歴の有無に関わらずお気軽にご相談ください」と話すのは、ダイエット特化型パーソナルジム「BOOSTAR（ブースター）」を主宰する岡本星さんです。「健康からそれないダイエット」を掲げ、単なる減量ではなく、健やかに痩せることを重視。トレーニングと食事管理を組み合わせた指導を行っています。

　「トレーニングが体に与える影響はだいたい週3～4回に対し、食事は毎日必ず3回として週21回。食事のほうが影響は大きいので、食にきちんと向き合えば効率的に進められる」と岡本さん。実は減量をしている人のほとんどが“食べなさすぎ”。分子栄養学に基づいた考え方では、食べているものを洗い出して数値化すると、必要な栄養素が不足している場合が多いと指摘します。

　「栄養が足りないと脳は飢餓状態と認識し、基礎代謝を落としてエネルギーをためこむ。結果、痩せづらくなります。まずはタイミングとバランスを意識してしっかり食べることで、『体脂肪をもっと燃やしていい』と脳に伝える。そこに正しいトレーニング方法を取り入れることで、体は変わっていきます」

　初回は50分の無料カウンセリングで目的や希望、食生活の内容などをヒアリング。任意で遺伝子検査を実施し、糖代謝・脂質代謝・基礎代謝の能力を導き出します。
　「一人一人の体質やライフスタイルに合わせて理論的、科学的にプログラムをオーダーメードし、目標達成まで伴走します。また、自分のペースで楽しく通ってほしいので、有効期限のないチケット制を採用しています」

少年時代からの憧れ「SASUKE」に出場。パワーリフティング選手としても活躍中

　子どもの頃から体を動かすことが大好き。小・中・高校と野球に打ち込んだ岡本さんが11歳で出会ったのが、スポーツ・エンターテインメント番組「SASUKE」（TBS系列放送）でした。
　一般公募などで選ばれた選手が、巨大フィールドアスレチックスの制覇を目指し障害物に立ち向かう。その力強い姿に憧れ、独学でトレーニングを開始。中学入学で出場資格を得ると、毎年、応募を続け、念願がかなったのは22歳の時です。

　「体一つで挑戦し、乗り越えていくのがSASUKEの醍醐味です。本番では途中で池に落ちてしまったんですが、夢の舞台に立てた経験は自信になりましたね。地方在住ですし、周囲に出場は無理と言われたけれど、思いを持って行動し続けることが重要だと実感しました」
　
　その後も自動車関連の仕事をしながらトレーニングを続け、2020年よりパーソナルトレーナーとして始動。2021年からは、バーベルを持ち上げ、その重さを競うパワーリフティングも始め、初挑戦で66㎏級の青森県王者になるなど活躍中です。「BOOSTAR」を設立したのは2022年。利用者は青森市内をはじめ県内各地に及び、高校生から50代の男女が訪れます。
　
　「お客さまの多くが悩まれているダイエットにフォーカスすることで、お力になりたいと考えました。トレーニングは1回50分または80分。1対1で長い時間を過ごすトレーナーとの信頼関係が、成果に大きく左右すると経験上、感じます。ですから、カウンセリングやコミュニケーションはとても大切にしています」

ジュニアアスリートの保護者に向けた食育講座や、健康経営に関する法人セミナーを開催

　ジム経営者の座談会など、地域のフィットネス関係者によるイベントを年に数回のペースで企画。同業者の輪を広げ、業界を盛り上げたいと考えています。

　「日本のフィットネス人口は3～4％と言われます。当ジムのお客さまも運動経験がほぼない方が多数いらっしゃり、多くの方にアピールする必要性とともに、今後の可能性も感じます。ダイエットはもちろん、健康維持や介護予防など、私たちトレーナーがお役に立てることはまだまだある。足並みをそろえて、業界全体でレベルアップしていきたいですね」

　認知度向上のため、動画配信サイトやSNSで積極的に情報を発信中。体づくりをしたい経営者に向け企業広告も兼ねた「VIPプラン」も用意しています。
　「50回のトレーニングと、ウエア・プロテイン・サプリなどがセットになっているほか、一番影響力を持つサービスは、TVCMのように当方の動画チャンネルでご自身の会社で手掛ける商品やサービスをPRすることです」
　
　また、地域貢献にも力を入れ、ジュニアアスリートを食事面から支えるジュニアアスリート食育エディケーターとして、保護者を対象に講座を開催しています。
　「日本の小学生にあたる時期は、特に身体能力が発達しやすいとされ“ゴールデンエイジ”と呼ばれます。食の知識で、子どもたちの成長期をサポートできればうれしいですね」

　健康経営アドバイザーも保有し、企業が従業員の健康に配慮する「健康経営」を普及するため、法人向けのセミナーを実施。活動の場を広げています。

（取材年月：2023年8月）

精神論や感覚に頼らず、理論とデータをもとに健康的にダイエット

トレーニングと食事管理を組み合わせ、効率よく目標達成を目指す

少年時代からの憧れ「SASUKE」に出場。パワーリフティング選手としても活躍中

ジュニアアスリートの保護者に向けた食育講座や、健康経営に関する法人セミナーを開催

専門家プロフィール

Other Interview