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アーティフィシャルフラワーをビジネスとして展開できる講座を開講

花のスキルとビジネスを教えるアーティフィシャルフラワーのプロ

小林佐喜子

今注目のアーティフィシャルフラワーの技術を身に付けませんか
アーティフィシャルフラワーなら、ブーケを記念に取っておきたいという花嫁さんの要望にも応えられます

#chapter1

ウエディングブーケデザイナー、フラワーアレンジメント作家としてデビューするコースを用意

 「『繊細でみずみずしく、本当に造花なの?』と思わず目を疑ってしまうほど精巧なアーティフィシャルフラワーをご存じですか? クオリティーは年々向上し、花びらや花弁、葉、茎などがリアルに再現され、色みも微妙なグラデーションが表現されています。本物と違って耐久性があり、その美しさを長く楽しめることから、近年花業界で注目されています」

 そう話すのは、潟上市で「ブーケサロンシュガー」を営む小林佐喜子さん。2008年からヨーロピアンフラワーデザイン連盟の生花アレンジ講師として活動。2022年にはアーティフィシャルフラワー専門のウエディングブーケサロンを立ち上げ、教室も運営しています。

 「特長は、作品づくりの技術だけでなく、お花を売るためのビジネスについて指南する点です。ウエディングブーケデザイナーと、フラワーアレンジメント作家(花作家)としてデビューする二つのコースを設けています」

 いずれも小林さんがコンサルティング。受講生の中には、初心者から始めてブーケデザイナーとして歩み始めた人もいます。

 「今は、習い事にも実益が求められる時代です。お稽古した先にどんな未来が待っているのか、自分にどんなメリットがあるのかを明確にイメージできないと、興味を持っていただけません。そこで、趣味で終わらせたくない方に向けた講座を用意しました。私が知る限り、秋田にアーティフィシャルフラワーを本格的に教える教室はありません。東京や大阪、仙台などの主要都市に行かなくても、トレンドのアートフラワーを習えるのが当方の強みです」

#chapter2

講座ではマーケティングや事業計画書の作成、写真撮影についてもレクチャー

 各講座では、5回にわたって課題を制作します。ウエディングブーケは、ナチュラルに束ねたクラッチをはじめ、逆三角形の流れるようなフォルムのキャスケード、丸いドーム型のラウンド、まん丸のボール、花嫁の髪に飾る花冠の五つです。

 フラワーアレンジメントは、輪っか状に仕上げるリースや、バスケット、花時計、鳥かご、仏壇に供える仏花など、8種類の中から五つを選んで作ります。

 「実技のほか、秋田市近郊に何軒の花屋があるのか、そのうちアーティフィシャルフラワーを取り扱う店舗はいくつあるのか、価格帯はどうなっているのかなど、マーケティングにも取り組みます。起業を目指す方のために、融資など資金獲得の際に必要な事業計画書の作成、補助金の申請方法についても細やかに指導いたします」

 多くの人に見てもらうため、小林さんは、制作した作品をSNSで発信する際のポイントも共有。写真撮影のレッスンにも力を入れます。昨今は、SNSやネットショップなどでの販売が主流のため、写真うつりが実物とかけ離れていれば、クレームになる可能性もあるからです。

 「自然な色合いで透明感を出し、カタログのように背景も整えて商品として魅力を高めることが重要です。撮影する場所や時間によって写り具合が異なるため、構図の取り方や露出の調整の仕方、画像を加工・修正する『レタッチ』の方法などもレクチャーしています。内容がもりだくさんですが、質問や疑問点があればLINEでも受け付け、その都度お応えしています」

気軽に学べる講座も開設しています

#chapter3

たくさんの可能性を秘めたアーティフィシャルフラワーを多くの人に発信

 小林さん自身も、起業の際にフラワーデザイナーからサポートを受けました。コンサルティングのノウハウは、その時身につけたものです。

 「所属する協会でたくさんの生徒さんを受け持っていましたが、それは『雇われ講師』の立場。スキルと実績を積めば積むほど物足りなくなって、自分でサロンを立ち上げることを決意しました。横浜在住の先生のもとで、アーティフィシャルフラワーとビジネスの手法を習得し、事業として展開を考えていくうちに講座も開くことになったのです」

 生花アレンジの講師としての立場からもアドバイスします。
 「フラワーアレンジメントを学ぶのであれば、スキルアップのためにウエディングブーケも学ぶことをお薦めします。種類によって花の束ね方が異なるため制作が難しく、アレンジができても、ブーケは作れないという人が結構います。ブーケの需要は確実にありますし、単価も高いので、少ない受注でも売り上げを見込めるという利点もあります」

 ビジネスの後押しをする小林さんですが、2023年9月からは、気軽に参加できるフラワー教室も。
 「認知度を上げるためには、多くの人にアーティフィシャルフラワーの存在を知ってもらうことが大切です。季節に関係なくお気に入りの花を扱えて、お手入れも不要。インテリアとしてどんな空間でも彩ってくれる優れもので、たくさんの可能性を秘めています。秋田発のかわいくておしゃれなアートフラワーを、一緒に楽しみませんか」と呼び掛けます。

(取材年月:2023年8月)

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専門家プロフィール

小林佐喜子

花のスキルとビジネスを教えるアーティフィシャルフラワーのプロ

小林佐喜子プロ

フラワーデザイナー

ブーケサロンシュガー

ウエディングブーケデザイナーや花作家デビューのための講座を開設。トレンドのアーティフィシャルフラワーを教えるだけでなく、副業や独立を目指す人のためのコンサルティングも実施。

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