障害年金の受給を親身にサポートする社会保険労務士
鈴木雅貴
Mybestpro Interview
障害年金の受給を親身にサポートする社会保険労務士
鈴木雅貴
#chapter1
春日井市で社会保険労務士として活動する「鈴木事務所」代表の鈴木雅貴さんは、公的機関でも年金相談の業務を行っている年金受給のスペシャリストです。中でも、鈴木さんがライフワークとして取り組んでいるのが「障害年金」受給のサポート。
「老齢年金や遺族年金と違い、聞きなれないその言葉から障害年金に対しては誤解も多く、本来受給できる可能性があるにもかかわらず、請求すらしていない人が多いんです」と鈴木さん。
障害年金は、障害や病気によって生活や就労に支障が出た場合に受け取ることができる年金のこと。「障害年金は受給要件と呼ばれる病気やケガで初めて医師の診療を受けたときに、一定の要件を満たせば傷病名にかかわらず、受給することができます。ですから、精神疾患やがん、糖尿病などの慢性疾患も対象になっているのですが、相談を聞いていると、このことを知らない人は意外と多いですね」
そう話す鈴木さんが障害年金に特化して活動するきっかけになったのが、10年前の高次脳機能障害を負った30代男性との出会い。自身も所属するNPO法人障害年金支援ネットワークを通して相談を受けたのをきっかけに、年金受給の手続きをサポート。障害年金を受給できたことで、精神的負担の軽減につながりました。
#chapter2
ほかにも重い障害だけが対象で「自分の状態が障害年金の対象になるとは思わなかった」とおっしゃる方は意外と多いです。それに「もらっている事を会社や周囲に知られたくない」という理由で申請しない方もいらっしゃいます。加えて、障害年金は、その手続きの複雑さから、途中で断念される方も少なくないんです。そんな方たちをサポートしたいと思って、定期的に「無料相談会」も行っているんですよ。
鈴木さんによると無料相談会には、さまざまな方が訪れるといいます。中には、相談会でのアドバイスを活用して、自力で申請し、受給につながったお客さまもいるそうです。「アドバイスが役に立ちましたと喜びのメールをいただくと、やっぱり嬉しいものです。その言葉が聞きたくて、この仕事を続けているところもあるので」と笑顔で話します。
とはいえ、障害年金の申請は「自力でするには複雑すぎる」とも。「私のところに相談に来られるのは、多くが精神疾患を抱える患者さんとその家族です。ただでさえ病気やケガで体調がすぐれず、心が滅入っているのに、受給するためには、初診日の確定から、医師の診断書、受診の記録など揃えなくてはならない書類が多い。そのために、何度も関係機関に足を運ばなければならないんです。さらに担当の医師に正しく症状を伝えることも大切になってくる。本当はもっと症状がひどいのに、それが医師に伝わっておらず、実際の症状よりも軽めに記載され、結果不支給になることもあります」
また初診日の確定で苦労する人も少なくないそうです。「病気によっては、長い時間かけて症状が現れるケースもあり、いつが初診日なのか、どこで初診を受けたのか、わからなくなっている事もあります。また、初診を受けた病院がなくなっていたり、担当医師が転院しているケースなどでは、ネットや足を使って地道に調べあげ、ようやく見つけ出して、事なきを得たこともあります。稀なケースですが、手続きの複雑さに匙を投げる前に、ぜひ一度相談してほしいです」
#chapter3
鈴木さんが、この仕事をする上で大切にしているのが、依頼人の気持ちに寄り添うこと。「相談に来られる方は、不安な気持ちでいっぱいなんですね。ですから、その気持ちを少しでも軽くできるような、話し方やアドバイスを心がけています。この仕事は、信頼関係で成り立っているところがあります。心の病を抱えている依頼人も少なくないので、そういった方の気持ちを理解する手助けになるため心理学やカウンセリングの勉強も必要だと考えています」
障害年金受給のスペシャリストとして、常に自分磨きを怠らない鈴木さん。そんな鈴木さんの真ん中にあるものは、お客さまの不安や負担を少しでも軽くする一助になればという熱い思い。定期的に無料相談会も行っているので「無理だとあきらめる前に」相談してみてはいかがでしょうか?
(取材年月:2019年2月)
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Profile
障害年金の受給を親身にサポートする社会保険労務士
鈴木雅貴プロ
社会保険労務士
鈴木事務所
障害年金の受給支援を中心に、公的年金(老齢、障害、遺族等)の相談、手続きほか、年金事務所での年金相談業務も行っています。障害年金は、知られていないことも多く、手続きも複雑ですが、親身にサポートします。
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