高校教員としての経験を生かし、生徒の成績を上げる専門家田中圭造

高校教員としての経験を生かし、生徒の成績を上げる専門家

田中圭造

「先生1人×生徒2人」の個別指導で学力アップを目指す

　親が子どもを学習塾に通わせる理由は、何といっても「成績を上げるため」でしょう。全国展開の大手から個人経営までさまざまなスタイルがある学習塾。小中学生、高校生を対象にした学習塾「まなビバ」もその一つですが、そこには強い“想い”があります。

　「成績を上げるという実績だけでいえば、当塾では90％以上の生徒さんの学年順位が大幅に上がっています」と話すのは、同塾の塾長であり塾講師の田中圭造さん。田中さんは、大学を卒業後、新卒で大手自動車メーカーに入社。その後、高校教員を経て、同塾を開きました。

　「まなビバで成績が上がるのは、生徒が理解できるまで“徹底的にフォローをする”からです。当塾は宿題も多いですし、毎回テストも行います。まずは学習の習慣を変えることから始めます。その上で一人ひとりに寄り添い、とことん付き合います。学校の成績はそこまでしてやっと上がります。それができるのも、当塾が少人数制の学習塾だからこそです」

　中学生以上が避けては通れない定期テストについても、単にテスト範囲の内容を教えるだけではありません。テストの2週間前から一緒に勉強のスケジュールを組み、毎日テスト勉強会に参加してもらい、直前の週末にはテスト対策授業も行っています。

　「普段の授業は、先生1人に対して、生徒が2人の個別指導になります。生徒一人ひとりと向き合い、しっかりとした学習指導をするには、プロの教師でも生徒2～3人が限界。私が高校教員をしていた経験からも、このように考えています」

学校の教壇でできなかった指導を、自らの学習塾で実現

　田中さんが初めて教えることにやりがいを感じたのは、会社員だったときに新入社員研修の講師をしたことがきっかけだったそうです。

　「研修では、ビジネスマナーやロジカルシンキング、自動車業界の基礎知識などを教えていました。新入社員の人たちがそれらを徐々に理解していく様子は、講師としてとてもうれしいものでした」

　人が学び成長する姿を見てきた経験から「教えることを仕事にしたい！」と考えた田中さんは、その後、公立高校の教員へと転職します。教員免許を取得して愛知県の知多地域と尾張地域の高校に赴任しますが、学校の教壇は田中さんが思い描いていたようなものとは少し異なりました。

　「学校の生徒たちと過ごした日々は、私にとって、もう一回青春が巡ってきたかのような素晴らしい時間でした。しかし、その一方で教壇に立ち、クラス全員に向けた授業では、どうしても生徒一人ひとりの理解度に合わせることができない、という現実もありました。学校教育のシステムでは、おとなしくて手が掛からない生徒には目がいかなくなってしまいます。本当の意味で一人ひとりと向き合った学習指導をするためには、個別指導以外の方法はないと考え、自分で学習塾を開くことにしました」

　高校教員時代にそんなジレンマを感じた田中さんだからこそ、同塾では少人数制であることや、生徒の学ぶ力を丁寧に育むことにこだわっています。

焦らず、時間を掛けて向き合っていくことが大切

　教える側からみた個別指導のメリットは、生徒一人ひとりの理解度や成長度合いが、手に取るようにわかること、と田中さん。

　「私の経験上、成績が伸びない生徒はいないと考えています。ただし、その成果が表れるには、個人差があります。半年、あるいは1年掛けて、ようやく結果が出る生徒もいます。また志望校合格という目標に向けては、コツコツと階段を上っていく必要があります。だから親御さんにお願いしたいのは、焦らず、辛抱強く見守り、応援し続けていただきたいということです」

　実際、同塾の生徒の中には、集団授業の学習塾で成績が伸び悩んでいたり、最下位に近い成績だった生徒でも、時間を掛けて丁寧に向き合った結果、志望校に合格できた例が多くあるといいます。

　「当塾の特長の一つに、指導経験が豊富な講師が多いことがあります。小学校の教員や高校の非常勤講師など、学校教育の現場にいた経験があるからこそ、一人ひとりに寄り添うことの大切さを知っており、それが実践できるのです」

　田中さんは現在、愛知県日進市の香久山と赤池で2つの教室を運営。2つの教室を行き来しながら、自身も毎日授業を行う日々を送っています。また、両教室ともすぐに満席となってしまうことから、近々3教室目をオープンする計画もあるそうです。

　「思うように成績が伸びない」「うちの子に合った勉強のコツを教えてくれる学習塾を探している」という人は、“まなビバ”を訪れてみてはいかがでしょう。

（取材年月：2021年4月）

少人数制・元高校教員だからできる、一人ひとりと向き合った学習指導

「先生1人×生徒2人」の個別指導で学力アップを目指す

学校の教壇でできなかった指導を、自らの学習塾で実現

焦らず、時間を掛けて向き合っていくことが大切

専門家プロフィール

Other Interview