住まい探しから住宅ローンのアレンジ、審査通過のためのサポートをワンストップでコンサルティング（2/3）

小さな会社だからこそ、目の前の一人一人を幸せにして、末永い付き合いをしたいという思い

　銀行員を辞めて42歳で独立した理由は、定年にとらわれず、長く働き続けたかったから。「僕にとって最高のご褒美は、『伊藤さんで良かった』というお客さまの言葉。家内と二人で営む会社だからこそできる細やかなケアで、ご縁をいただいたお一人一人を幸せにして、末永くお付き合いをしていきたい」と言います。

　常に誠実でありたいと願う伊藤さんは、不動産業界の給与体系が成果に対する成功報酬型になっている点を懸念します。
　「ハウスメーカーや不動産業者の営業さんは、脈のないお客さまにどんなに労力を注いでも一文にもなりませんから。成績を上げるため、一か八か手当たり次第にローン審査を投げてしまう。結局、『否決』というネガティブな評価が下り、金融機関のデータに登録されてしまうケースがあるんです」

　信用情報機関には記録の保有期間はありますが、あらゆる金融機関と共有するため、他社に審査を申し込んでも通らない場合があるのです。
　「対策として、あらかじめ照会を行い、例えば半年後に情報が抹消されるのなら、それを待ってから審査に上げるような方法をとっています」

　ただ手続きが煩雑な上に専門機関が三つあり、長ければ回答まで1カ月以上かかってしまうこともあるとか。
　「効率的でないことから、手を付けられない部分でもあるでしょう。また、私がやっている補完情報の提出も、ローンセンター時代を振り返っても実施している業者さんはごくわずか。しかし、地道な作業が成否を左右するんです」

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