PROFESSIONAL
STORIES

Mybestpro Interview

シンプルな生活を求める方に人気の平屋。社長自らが二階建て住宅に住んだ実体験をもとに良さを伝える

快適でスタイリッシュな暮らしをかなえる平屋建築のプロ

佐藤幸助

佐藤幸助 さとうこうすけ
佐藤幸助 さとうこうすけ

#chapter1

室内の温度調整や掃除が楽になり光熱費や修繕費の軽減にも。階段の昇降も無いので老若男女も快適

 山形市や天童市を中心に、住宅や飲食店の新築やリノベーションを行う「朝日技建」の代表・佐藤幸助さん。食品工場や運送会社の倉庫も手掛け「木造なら数百坪でもお任せを」と胸を張ります。

 「特に近年は、子どもが独立した夫婦からの『自宅の2階を取り壊して平屋にしてほしい』『小さな家を建ててミニマムに暮らしたい』という依頼が増えました。お客さまの声に応えるべく平屋専門の住宅ブランド、『平屋幸房(こうぼう)』を立ち上げ、現在も十数棟を建築中です」

 佐藤さん自身も新築の二階建て住宅に住んだ事で改めて平屋の良さを実感。平屋の持つ多くの魅力を語ることができます。

 「一つは、室温の管理がしやすい点です。例えば冬場、1階のリビングを暖めるためにエアコンをフル稼働させると、2階の寝室が非常に暑くなり、窓を開けて布団を撥ねのけることがありました。これではエネルギーの無駄遣いです。一方、平屋では生活する空間の上下の差が無くなるため、エネルギー消費を抑えることができます。平屋幸房では断熱性の高いトリプル樹脂サッシやウレタン吹付断熱などを標準仕様として採用しており、省エネ性能が高いため、より快適で経済的な生活が実現できます」

 コンパクトながらも住まいに必要な機能を十分に水回り機器のグレードを高くして設計するため、「掃除が楽になる」「家族の声がよく聞こえる」「外壁の塗り替えもコストを抑えられる」「足腰が弱くなっても階段を使わずに済む」といった利点も。

 「もちろん2階建ては狭い土地を有効活用できますが、山形では100坪超の所有者も珍しくありません。一部を売って平屋建築の頭金にする方もいるのでぜひお問い合わせください。人気のため2棟あったモデルハウスも完売しましたが、不定期で内覧会も実施しています」

#chapter2

父の仕事を目の当たりにして大工の道へ。北海道で学んだ高気密・高断熱住宅の技法を山形でも展開

 幼い頃はプラモデルやリモートコントロールカーの組み立てに夢中だったという佐藤さん。次第にものづくりの仕事に興味が湧き、高校生の頃に近所のブドウ農園に巨大な邸宅が完成していく様子を目の当たりにして大工になろうと決意します。

 「何も無い所に基礎ができ、柱が立ち、形になっていく工程に心を動かされました。実は父も大工であり、この家の建築を請け負っていたため、私もアルバイトとして複数の現場を手伝う中、家づくりの面白さや達成感を味わいましたね。当初は後を継ぐ気はありませんでしたが、父の“昔ながらの職人”としての心意気は以前から尊敬していました」

 父親は仕事の質を重視するあまり、受注金額を上回る費用をかけ、利益が出ないこともあったとか。佐藤さんの指摘にも「手を抜きたくない」と、かたくなに拒んだと話します。

 「やがて私は北海道の工務店に就職し、帰郷後に父の朝日技建に参画して、主に経営や経理の業務を引き受け会社の規模を拡大させてきました。北海道にいた頃は高気密・高断熱住宅について深く学んだので、山形でもいち早く普及させるとともに平屋幸房にも応用しています。当然ながら父の『お客さまに尽くす』という精神を受け継ぎ、当社のメッセージも『すべては、しあわせのために』としています」

佐藤幸助 さとうこうすけ

#chapter3

3つのターニングポイントで知った「顧客に喜ばれる」「夢を語る」「家族を幸せにする」の大切さ

 大工や経営者として成長するにあたり、ターニングポイントとなる3つの出会いがあったという佐藤さん。初めて指名された施主からは、顧客の心を開く大切さを知ったと振り返ります。

 「18歳から勤めた北海道小樽の会社の社長に『また佐藤くんを連れてきてほしい』と声を掛けてくれたお客さまがいて、まだ半人前の私も感動しました。腕前よりも元気なあいさつが気に入られたのは百も承知ですが、お客さまに気分よくなってもらうことが次の仕事につながると肌で感じました」

 次にある企業の代表との出会いを挙げます。
 「山形に戻った際にリフォームの依頼を受け、私の高気密・高断熱住宅への思いを伝えたところ『理想の家を建ててごらん』と新築工事を任されました。誰かに夢を話せば実現への道が開ける、と教わりました」

 最後は自身の娘だと佐藤さん。業務の忙しさから幼い頃は家を空けることが多くなり、せっかく顔を合わせた娘に「誰?」と言われてしまったことが今に至るきっかけになりました。

 「孫請け、やしゃご請けの薄利多売な工事に追われ、休日も返上して朝から晩まで働きました。『家族のためにも元請けに転向しなければ』と奮闘したことで現在のポジションを築けています」

 そんな佐藤さんの娘も朝日技建の3代目を目指し、各種専門資格を取得。将来的には不動産売買の分野を強化する方針です。

 「お客さまの信頼を得てリピーターや次のご紹介につながることが一番の喜びです。家づくりは長い付き合いになるので、心を通わせるのは本当に重要ですね」

(取材年月:2025年6月)

リンクをコピーしました

Profile

専門家プロフィール

佐藤幸助

快適でスタイリッシュな暮らしをかなえる平屋建築のプロ

佐藤幸助プロ

建設業

有限会社朝日技建

「子どもが独立したのでコンパクトに暮らしたい」「無駄がなく高性能な家に住みたい」という顧客の要望を受け、平屋に特化した自社ブランドを開発。暖房効率の良さや掃除の負担軽減などを実感し、普及に注力する。

\ 詳しいプロフィールやコラムをチェック /

掲載専門家について

マイベストプロ山形に掲載されている専門家は、新聞社・放送局の広告審査基準に基づいた一定の基準を満たした方たちです。 審査基準は、業界における専門的な知識・技術を有していること、プロフェッショナルとして活動していること、適切な資格や許認可を取得していること、消費者に安心してご利用いただけるよう一定の信頼性・実績を有していること、 プロとしての倫理観・社会的責任を理解し、適切な行動ができることとし、人となり、仕事への考え方、取り組み方などをお聞きした上で、基準を満たした方のみを掲載しています。 インタビュー記事は、株式会社ファーストブランド・マイベストプロ事務局、または山形新聞社が取材しています。[→審査基準

MYBESTPRO