海外手続きの精度を支える証明書翻訳の専門家
大亦聡
Mybestpro Interview
海外手続きの精度を支える証明書翻訳の専門家
大亦聡
#chapter1
企業の海外進出や、個人の移住・長期滞在など、国境を越えた人やモノの移動が当たり前となった現代。一方で、ビザ申請や永住権取得、その他各種手続きが円滑に進むか、不安を感じる人は少なくありません。
「トランスゲート」代表の大亦聡さんは、公的機関や学校、金融機関、取引先などに提出する各種書類の翻訳を通じ、海外での手続きを支援。海外への新たなチャレンジを後押ししています。国際物流や貿易、海外業務のコンサルティングに携わってきた豊富な経験を生かした、依頼者一人一人に寄り添うサービスが身上です。
「国際ビジネスの当事者として各国を渡り歩き、現地の公的機関との折衝や取引先との商談を重ねてきました。制度の違いや言葉の壁に阻まれて何度も悔しい思いをしてきた分、書類や手続きの不備がどの部分で起こりやすいかを熟知しているのが私の強みです」
国際結婚を控えるカップル、留学やワーキングホリデーで見聞を深めようとする若者やその保護者など、依頼者も多種多様。「自分がそうであっただけに、人生をかけて国際的に新たな挑戦をする人たちの不安や苦労は手に取るように分かる」と大亦さんは話します。
「手続きの期限に間に合わないかもしれないと焦り、ご連絡をくださる方も多く、電話でのお問い合わせのお声からは、わらにもすがる思いがひしひしと伝わってきます。翻訳は私どもにお任せいただき、お客さまには本来の準備に専念していただきたいです。短納期にも対応しています。海外でポジティブな挑戦をする若者が現地で存分に活躍することで、日本人の国際的な価値が高まっていくことを心から願っています」
#chapter2
「若い頃から海外で活躍したいという思いがあった」という大亦さんは、関西外国語大学を卒業後、大手機械・電子部品メーカーに入社。海外業務部に配属され、輸出入業務をはじめとする国際取引の実務に携わりました。7年にわたりタイに駐在し、現地法人において貿易や物流の現場を担いながら経験を重ね、「バンコクは今でも第二の故郷のような存在です」と振り返ります。
帰国後の1998年に独立し貿易会社を設立。中古車輸出を柱に事業を展開し、タイ、ニュージーランド他約30カ国との取引を通じて海外ビジネスの知見をさらに深めていきました。その後、ベンチャー企業の国際事業立ち上げ支援を経て、2006年にトランスゲートを設立し、2010年から翻訳サービスを開始しました。
メーカーでは国際物流部門の責任者を務め、調達から納品までを統括。自身の貿易会社でも各国との取引を重ねる中で、書類の不備が遅延やトラブルにつながる場面を経験し、正確な情報伝達の重要性を実感してきたといいます。
「物流や金融手続きが滞れば、生産や資金の流れが滞ります。書類作成の要点を押さえることが、海外展開においてどれほど重要か身にしみています」
登記事項証明書や定款、銀行取引明細、取締役会・株主総会の議事録などの英訳を通じ、企業の海外進出や海外口座開設などを支援。用途に応じた表現の調整により、手続きの円滑化を図っています。
「誤解を招かないよう、単語一つ一つを慎重に選びます。依頼企業が置かれている状況や進出先の国の制度を踏まえ、適切な表現を選択することを大切にしています」
#chapter3
翻訳サービスをより身近なものにしたいという思いが、事業の軸となりました。
「ある年のクリスマス、海外の分厚い資料の英訳をご依頼いただき、年末年始返上で取り組みました。机に向かいながら、もっと多くの人が利用できる身近なオンライン翻訳サービスがあれば便利なのではないか、と考えたのです。こうして、サービス開始から15年で、利用者は2万人を超えました」
個人向けに翻訳するのは、戸籍謄本や住民票をはじめ、婚姻届受理証明書、卒業・成績証明書など、幅広い書類の翻訳に対応。ここでも単なる逐語訳に終始せず、顧客が想定する以上の価値の提供に努めています。
「国際結婚の場合、懸念されるのが現地当局から偽装結婚を疑われることです。そのため、公的書類に加え、SNS上の日常的なやり取りを英訳し、翻訳証明書を付けて納品することもあります。極めてプライベートな情報を扱うため、お客さまに十分な説明を尽くして不安軽減に努めています」
司法書士や行政書士など、国際的な案件を扱う士業からも厚い信頼を得ています。
「最近の例ですと、危急時遺言と遺言検認書の翻訳ご依頼がありました。『老衰』が死因として認められていない国で相続手続きが難航していましたが、翻訳者注釈を詳しく付けるなどしたことによって問題を解決でき、依頼主の弁護士から評価をいただきました」
今後はビザの申請を含めたワンストップサービスや、ビジネス英語を短期間で身に付けられるメソッドなども提供したいと話す大亦さん。中小企業や個人が活躍の裾野を世界に広げる支援は、今後も続きます。
(取材年月:2026年4月)
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Profile
海外手続きの精度を支える証明書翻訳の専門家
大亦聡プロ
証明書翻訳サービス
有限会社トランスゲート
現地の公的機関との折衝などを重ねた経験から、書類や手続きの不備が生じやすいポイントを熟知。依頼者の状況や申請目的に応じて単語や表現を吟味し、手続きの円滑化につながる翻訳に取り組んでいます。
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