着物美人を育てるプロ
牧野直美
Mybestpro Interview
着物美人を育てるプロ
牧野直美
#chapter1
着物で美術館や観劇、お食事に出かけられたら、どんなに素敵だと思いませんか。そんな「着物美人」を育てるプロが、長沼静(ながぬま・しず)きもの学院(本校 東京都渋谷区)岩瀬教室の牧野直美さんです。
長沼静きもの学院は、日本で初めて創設された伝統ある着付け教室。牧野さんはここで指導者の資格を取得。平成19年に岩瀬教室をオープンしました。
「私自身、小さい頃から着物が好きで、よく母にせがんでは着せてもらっていました。いつか自分で着物を着たい憧れがあり、一念発起で名古屋の教室に通いはじめたのが40歳の時。習ううちに着物のすばらしさを一人でも多くの人に知ってほしいと思うようになり、着付け師になることを決意。着付けのお稽古って、何歳からスタートしても遅くはないんですよ」と牧野さん。
牧野さんが主宰する着付け教室は、マンツーマンによる丁寧な指導が特徴。着物が初めてという方からプロのスペシャリストを目指す人まで、幅広いコースがそろっています。
「グループレッスンとは違い、その方のペースに合わせてお稽古できるため、基本をしっかり身につけていただくことができます。お一人おひとりの都合のいい日時でレッスンできるので、忙しい方でも安心ですよ」
教室には20代から70代までいろんな世代の生徒さんが通っています。「『お出かけに着物を着たい』『着付けの仕事をしたい』など、目的はさまざま。親子や姉妹、友達とペアで通っていらっしゃる方もいます。みなさん、ちょっとした息抜きとして会話を楽しみながらお稽古されていらっしゃいますね」
#chapter2
岩瀬教室では、基礎をみっちり習う「本科」「専攻科」、そして着付けのプロを目指す「研究科」「高等師範科」「師範専修科」と分かれていて、それぞれのコースが「講義」と「実技」から構成されています。
「本科(120分レッスン×12回)」は、まったくの初心者の方でも安心のコース。和装の約束事など基本を学びながら、小紋や紬(つむぎ)などのカジュアルな着物が着られるようになります。「自分で和服が着られるようになりたい」など、入門にぴったり。着物や帯も借りることができるので安心です。
自分で着物が着られるようになったら、次は「専攻科(120分レッスン×16回)」へ。このコースでは、「変わり結び」の高度な技術や、染と織、着物の産地などの知識とマナー、着こなしを楽しむコーディネート術など、より実用的な技術を習得。さらに、着物の着方だけでなく、人を美しく着付ける技術も身につけられます。
「人に着せられるようになると、より自信を持って自分で着られるようになります。基本をしっかり学びたい方には、本科と専攻科を合わせた7カ月のセットコースをおすすめいたします。一人でも多くの方に着物とふれあい、楽しんでいただきたいので、月謝もリーズナブルに設定しています」と牧野さん。
#chapter3
かつては日本人にとって当たり前の存在だった着物ですが、今ではどこか敷居の高い、特別なものになってしまった印象。「せっかく日本人に生まれたんだから、伝統的な衣装である着物を楽しまないともったいない」と牧野さんは言います。
当教室では、和服をひとつのファッションアイテムとしてだけとらえるのではなく、その背景にも自然と親しんでもらうことを大切にしています。
「レッスンでは、着付けの基本はもちろん、人前での立ち居振る舞いやマナーなども身につけられます。四季の移ろいや伝統の行事に敏感になったり、知らなかった花の名前を言えるようになったり。女性としての魅力が確実にアップしますよ」と牧野さん。
さらに教室では、お食事会など楽しいイベントを企画し、生徒さん同士で着物を着て出かける機会を提供しているそう。
「ちょっとした集まりに着物で出かければ、やっぱり注目されますよね。他人に見られることで振る舞いもより美しくなりますし、何しろ気分がいいんです(笑)。着物を着ることがその人の自信となり、美しさとなって内側から輝き出す。着物って本当に、いいこと尽くしなんですよ」
着物を知れば知るほど、人生がもっと楽しく、もっと深く輝きだす。そんな粋な生き方を、あなたも始めてみてはいかがでしょうか。
(取材年月:2011年11月)
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Profile
着物美人を育てるプロ
牧野直美プロ
講師
長沼静きもの学院 城川原教室
当教室は、生徒さんのご都合にあわせてマンツーマンでご指導致します。ご自分の都合の良い日時で無理なく通っていただけ、ご自分のペースで一人できものが着れるようになるまでご指導致します。
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