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買い取りを通じて、形見や愛用品、コレクションなどを必要とする人へつなぐお手伝い

自社完結で信頼を築く遺品整理と買い取りの専門家

下田義浩

下田義浩 しもだよしひろ

#chapter1

遺品・生前整理など家財の仕分けで不用品をその場で査定し、買い取るのが強み

 「故人さまの形見や、ご家族の記憶が刻まれた品物を丁重に仕分け、ご要望に応じて次の人へと引き継ぐお手伝いをいたします」と語るのは、「YAMATO企画」代表の下田義浩さん。東京都八王子市を拠点に、関東一円で遺品・生前整理、ゴミ屋敷や空き家の片付け、特殊清掃を請け負い、不用品を買い取っています。

 「趣味で集めたコレクションや、長く愛用してきたものを処分するのはつらい、部屋が手狭になり一部を手放したいという方はお声がけください。必要としている人に届けることで、心の負担を和らげていただければ幸いです」

 バッグや財布、腕時計といったブランド品や、金・プラチナ、色石をあしらったジュエリー、陶器、茶道具、掛け軸のような骨董品、古銭、切手、お酒、カメラにおもちゃと多岐にわたる品目が対象。傷や汚れ、壊れていても受け付けています。

 「多くの場合、外部のリサイクル業者に委託するため中間マージンが発生し、評価額が下がることがあるんです。当方は『こやし屋』という買い取り店を営んでいるので、その場でスタッフが査定し、適正価格ですぐに現金化できるのが強みです」

 遺品整理士協会の認定資格や、宝石・時計の鑑定資格を持つ者が在籍。片付けと査定をワンストップで担うので、仕事もスムーズで正確だと言います。さらに、現場では必ず「作業箱」を用意しています。

 「通帳、印鑑、権利書などの貴重品、アルバムのような思い出が詰まっている品をまとめています。最後にお客さまへお渡しすると、『もう無いと諦めていた物が見つかった』と涙を流される方も少なくありません」

#chapter2

サービスの質を保つため、片付け、買い取りを一貫し、不動産売却もサポート

 高校を卒業後、1989年に個人事業主として創業した下田さん。中古車販売に従事し、わずか5台分の駐車場からスタートしました。

 「お客さまを紹介してもらうなど人に恵まれたおかげで売れ行きは順調でした。当時の人脈は私にとって大きな財産になっています」

 その後は知人の誘いでイベント業へ転身し、防衛省関連の催しを数多く企画。並行して手掛けたガレージセールや不用品販売が、新規事業を立ち上げるきっかけになりました。

 「故人さまの家財を扱う専門業者はほとんどない頃で、便利屋が引き受けていました。現場でアルバイトする中で、高齢化社会を鑑み『将来性がある』と直感したんです」

 下田さんは遺品整理業に参入。当初は片付けや清掃、買い取りを外注していたものの、限界を感じて自社完結へとかじを切ります。

 「サービスにバラつきが出ますし、ご自宅にいろんな業者が出入りするのはお客さまもご不安ですから『すべて自分たちでやろう』と決めました。現在は不動産売却もサポートし、『相続した実家をどうすればいいか分からない』といったお悩みにも応えています」

 自社で一貫する体制を築いた下田さん。従業員に伝えているのは、職務への強い責任感と自ら考え行動する前向きな姿勢です。

 「真面目さの基準は人によって異なります。今でも直接コミュニケーションを取って、一人一人の意識を高めています。主体性を持ち、『自分が入らなければ仕事ができないという気概で現場に臨め』と日頃から説いています」

#chapter3

地域に根ざした活動と人材育成を通じて信頼され、成長し続ける会社を目指す

 高齢者やその家族、地域包括支援センター、不動産会社、葬儀社など、個人と法人から引き合いがあり、スタッフを率いて住まいを整えるべく尽力する下田さん。

 地元では市民祭や産業祭といったイベントにも携わり、地域住民と交流。信頼関係の構築に努め、顧客の約8割を八王子在住が占めているそうです。

 「地域に根ざし、皆さまに親しまれる存在になるのが私どもの目標です。お客さまに寄り添い、『頼んでよかった』と喜んでいただける組織に育て、ゆくゆくは次世代にバトンを渡したいですね」

 顧客に満足してもらえるサービスをかなえ、会社の未来を託すためにも、今後は若手の育成に力を入れていきたいと話します。

 「技術は時間をかければ誰でも伸びますから、当方では人間力を養うことを大切にしています。従業員には、丁寧な言葉遣いや礼儀正しい立ち居振る舞い、お客さまの気持ちをくみ取る力を磨いてほしいと考えています」

 下田さんが目指すのは、地域密着の事業展開と人材育成による持続的な成長です。高額請求によるトラブルなど、業界に対する不信感を払しょくすることも重要な課題と捉えています。

 「業者さんを選ぶ際、値段だけで判断すると危険です。『軽トラック1台◯円』と安い見積もりを提示して、後に追加請求する事例もあります。遺品整理などは一生に1度か2度の経験であり、分からないことがあれば私どもにご相談ください。査定は無料、電話やLINEで気軽にご連絡いただければと思います」

(取材年月:2025年8月)

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専門家プロフィール

下田義浩

自社完結で信頼を築く遺品整理と買い取りの専門家

下田義浩プロ

遺品整理・不用品買い取り業

カブシキカイシャYAMATO企画遺品整理部 PUGNUS

遺品整理や片付けの現場でスタッフが直接査定を行い、その場で現金化できる体制を整えています。外部に頼らず自社完結することで、中間マージンを削減。より高い査定額の提示を心掛けています。

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