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自分自身のことを深く知るために時間をかけて面談。内定が決まるまで粘り強くサポート

転職支援アカデミーで“キャリア迷子”を支援する専門家

堀江晋

堀江晋 ほりえすすむ

#chapter1

自分の進むべき道が分からない人こそ「転職支援アカデミー」でサポートしたい

 「求職者さま一人一人と時間をかけて面談し、好きなことや適性を掘り下げ、キャリア構築をサポートします」と話すのは、「エスティーエイチ」の代表・堀江晋さん。転職や就職を希望する人のための「転職支援アカデミー」を運営しています。

 「早く決めたいと手当たり次第に面接を受けるのは、おすすめできません。内定をもらうことがゴールになってしまいがちだからです。転職活動は、新たな会社でスタートを切るための準備体操のようなもの。自分が生き生きと働いている姿を想像するための期間だと思ってほしいですね」

 堀江さんのもとでは、その人に合った仕事を見極め内定につなげるため、求職者との面談の機会を少なくとも3回は設けているとのこと。

 「初回の面談では求職者さまの過去をじっくりと掘り下げます。たとえば、部活やサークルは何をしていたかだけでなく、なぜそれを選んだのか、どんなきっかけがあったのかまで細かく質問するんです」

 対話を重ねる中で、次第に「自分が何を軸にして生きていきたいか」が見えてくるとか。そこではじめて、業種や職種を絞り込んでいきます。

 「すでにやりたいことがはっきりしている人は、ご自身で行きたい企業を調べて応募するのが近道でしょう。当方で主にサポートしているのは、自分の進むべき道が分からないという方たちです」

 望む結果が得られなかったとしても、企業からのフィードバックをもとにアドバイスし、内定が決まるまで粘り強く伴走します。

 「最初にお越しいただいた頃と比べて、表情も姿勢も変わったなと感じる時に、内定が出るケースが多いですね」

#chapter2

自分に合った仕事を求めて転職を繰り返した経験から、同様に悩む人のために起業

 堀江さんは大学卒業後、建築不動産会社に就職し、戸建住宅の営業や建築現場の監督を担当。その後は、セキュリティー用品の販売、刑務所の看守、ホテルの支配人、学童指導員など、約10回の転職を経験しました。

 「自分自身のことを理解していなかったために、自分に合った仕事を見つけるまでに膨大な時間を費やしました。孤独感もありましたし、当時もし知見のある人からアドバイスをもらえていたら、どんなに良かっただろうという思いをずっと持っていました」

 現職に就くきっかけは、20代後半に教育関係の会社で働いていた頃、週末にボランティアで若者の就職や仕事に関する相談に乗っていたことでした。

 「かつての自分のように、仕事の選び方が分からずに悩んでいる若者が多くいることに気づきました。起業したいというよりも、求められているなら自分がやるべきだと思ったんです。ボランティアを通じて出会い、今も支えてくれているブレーンの方々の存在も大きな後押しとなりました」

 常に前向きでエネルギッシュな堀江さんですが、20代前半までは、完璧主義者で物事をネガティブに捉えがちだったといいます。「失敗してはいけない」という考えが強かったそう。

 「就職活動の際、自分は何がしたいのか真剣に考えたつもりでしたが、結果的に転職を繰り返すことになってしまいました。この経験があったからこそ今に至っているのですが、もっと早く気づけていれば、というのが正直な思いです。だからこそ、今の若い人たちには時間を無駄にしてほしくないという思いで、一人一人に向き合っています」

#chapter3

人材確保に悩む企業へ、高い意欲と適性があると判断した求職者を紹介

 堀江さんのもとには、経歴にブランクがある、新卒で入った会社が合わなかった、学校を中退したなど、キャリアについて悩み続けた末に相談に来る人も多いとのこと。

 「これまでの経歴に負い目に感じているのであれば、失敗を失敗のままで終わらせないようにしよう、失敗があったから今の私があるんだと、過去の自分をほめてあげられる自分を作っていこう」といった話をよくするのだとか。

 「同時に、転職だけが目指す道ではないとも考えています。我々と話をする中で、やっぱり今の仕事でがんばる、故郷に戻って家業を継ぐといった決断をする人もいます。当方を介して、自分にとって納得のいく道が見つかったのであれば、こんなにうれしいことはありません」

 さらに、人材確保に悩む企業もぜひ相談してほしいと堀江さん。

 「時間をかけて採用候補者さんの適性や意欲などを精査し、御社で活躍ができる人材だと判断してはじめて応募書類をお送りします。いわば、当方が0.5次面接を行うようなイメージです」

 応募書類には担当アドバイザーからの推薦文を添付するほか、企業側の「候補者のことをしっかり掘り下げたうえで判断したい」との意向を受け、面接に同席することもあるとか。一人一人の候補者と丁寧に向き合う姿勢が企業にも信頼されています。

「条件をヒアリングして紹介するだけでは、転職エージェントとは言えません。求職者さま、企業さまの懸け橋となれるよう尽力します」

(取材年月:2025年6月)

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専門家プロフィール

堀江晋

転職支援アカデミーで“キャリア迷子”を支援する専門家

堀江晋プロ

転職アドバイザー

合同会社エスティーエイチ

自分に合う仕事が分からない、転職を繰り返している、学校を中退したなど、“キャリア迷子”のための転職支援アカデミーを運営。時間をかけて求職者の適性を探り、企業との懸け橋に。内定まで丁寧にサポートします。

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