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社会や暮らしに希望を見いだせるよう、資産やサービスによどみのない循環を

個人の相続と特殊法人の財務・会計支援で地域の笑顔を守る税理士

鈴木博之

プロフィール
屋外

#chapter1

個人の相続と社会福祉法人の財務支援を柱に、専門性の高いサービスを提供

 人生に一度あるかないかの相続。資産税のなかでも相続に特化し、多様な支援を行っているのが、東京都台東区・浅草寺近くに事務所を構える「鈴木博之税理士事務所」です。
 代表の鈴木博之さんは、個人の相続と、社会福祉法人の財務支援を事業の二本柱に、専門性の高い分野から暮らしに安心と希望を届けています。

 「相続にあたっては、税金の申告や煩雑な行政への手続きなど、慣れないことばかりで戸惑う方がほとんどでしょう。不動産や金融資産などの移管手続き、さらには家業などの事業継承まで、さまざまなケースがあり、対応は多岐にわたります」

 大手税理士事務所で相続・事業承継部門を担当し、豊富な知見を持つ鈴木さん自身が、地元台東区から首都圏近郊まで足を運び、個々の事情に即した支援を実施。生前対策から遺産整理、相続税が発生する否かの試算、申告に至るまでの一連の流れに丁寧に伴走します。

 また「お困りの人にしっかりと寄り添いたい」という思いのもと、鈴木さんが法人業務の中で特に力を入れているのが、社会福祉法人の財務支援です。

 「高齢者や障害者支援などの福祉施設は、地域の人々にとってなくてはならない存在ですが、人手不足が常態化し、経営状況にも深刻な影響を及ぼしています。当方では経理担当者の負担軽減に加え、経営判断に必要な資料作成の支援などを通じて、現場をサポート。会計ソフトの導入支援や日々の業務効率化など、状況に応じたオーダーメードの支援を提供しています」

#chapter2

大病を経て見つけた使命、「笑顔になるための大事な要素がよどみなく行き渡る社会に」と再スタート

 誰に対しても誠実に向き合い、困りごとに寄り添う姿勢を貫く鈴木さん。大手税理士法人で将来を期待される若手の一人として活躍していた最中、思いがけなく大病に見舞われます。
 
 「13時間に及ぶ手術を経て奇跡的に生還しましたが、集中治療室や病床では、他の患者さんも含め、常に死と隣り合わせ。家族をはじめ、支えてくれる周りの人や全ての巡り合わせが当たり前ではないことに、深く感慨を覚えずにはいられませんでした」

 復職後、マネージャーとしての職務を担うなかで、「誰もが体感するものではない特別な気づきを、30代前半にして体得した自分だからこそ、できることがあるのではないか」と考えるようになったと言います。

 「自分自身の生きる意味をあらためて問い直すなかで、生まれたばかりの子どもの存在も後押しとなりました。経済的な安定に甘んじるのではなく、より専門性を高めて、本当に助けを必要としているところにしっかりと働きかけ、最初から最後まで寄り添いたい、そしてそんな父親の背中を見せたい。そうした思いが次第に強まっていきました」

 やがて独立を果たし、これまでの知見を生かして個人の相続支援に注力するなか、人材不足に苦しむ社会福祉法人の実情を知ることに。
 「公益性の高い業務であるにもかかわらず、事業所内には支援の手が届きにくいという、なんとも不合理なサイクルに陥っているように感じました」

 鈴木さんのビジネスは「どの立場の人も笑顔でいられるよう、地域にとって大事な要素がよどみなく行き渡る社会に」との強い思いからスタートしたのです。

外観

#chapter3

日々の作業負担を軽減するシステム導入と、徹底したデータ管理で本来の業務をサポート

 「社会福祉法人は一般的な企業経理とは異なり、公益法人として税制上の優遇措置がある一方で、事業運営に規制があるのが特徴です。予算管理などが行き詰まり、肝心の事業運営ができなくなれば、地域にとっても大きな損失になりかねません」

 鈴木さんは、必要に応じて現場へ足を運び、ITシステムの活用サポートや、毎月の会計経理のチェック、適法な節税対策の提案まで幅広く対応。事業所が本来の業務に注力できるよう、日々の業務効率化を支えています。

 法人・個人を問わず、扱う資産の大小に関わらず、鈴木さんの細やかな気配りは、徹底したデータ管理や事務処理にも見られます。

 「個人の相続には、資産の内容によっては納税義務がないケースもあります。納税が必要なくても不安な状況を解消できるように、まずはお話を丁寧に伺い、どんな手続きが必要なのか分かりやすく整理することを心がけています。また、申告が必要な方には将来的に税務調査の対象とならないよう、全件書面添付を怠りません」

 そんな鈴木さんの息抜きは、大学時代から続けているクリケットだそう。

 「マイナースポーツながら、大学時代には全国大会準優勝、ポジション別でもベストモーラー賞を獲得しました。卒業後は大学時代のチームメイトを中心に、社会人チーム“ビーンズ”を立ち上げ、プレーヤーとして、また裏方として全国の小中学生や一般向けに体験会を運営するなどの普及活動も続けています」

 資産に関わる重要な仕事に携わり、なにより家族の笑顔の大切さを知る鈴木さん。だからこそ、それぞれが守りたい「大切なもの」のために、持てる力を惜しみなく注いでくれるのです。

(取材年月:2025年6月)

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専門家プロフィール

鈴木博之

個人の相続と特殊法人の財務・会計支援で地域の笑顔を守る税理士

鈴木博之プロ

税理士・行政書士

鈴木博之税理士事務所・鈴木博之行政書士事務所

相続・事業承継の豊富な知見をもとに、相続では全件書面添付による安心を提供し、社会福祉法人に特化した財務・会計支援では、IT導入支援を通じた専門性の高いサービスを提供。地域の人々の笑顔を守ります。

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