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Mybestpro Interview

ゲームやアニメなどの作品づくりをマルチにサポート。ともに世界展開を

キャラクターに命を吹き込み、作品の海外進出も手伝う専門家

野武良一

野武良一 のたけりょういち
野武良一 のたけりょういち

#chapter1

コンテンツの企画制作やスタッフ編成、コストを抑えた海外進出も支援

 ゲームやアニメなどのコンテンツ制作や、作品の海外展開を伴う権利ビジネスを得意とする「ロギオン」。代表の野武良一さんのもとでは、企画立案や実務者のチーム編成などトータルプロデュースも引き受け、ゲーム開発メーカーを中心に顧客を増やしています。

 「例えば私は2D(平面)や3D(立体)のキャラクターを作り、編集で動かすことができます。独自の画風を持つ“絵師”もアテンド可能で、動画やシナリオ制作、音響効果などマルチにサポートできます」

 クリエイターやプロジェクトマネージャーなど、さまざまな役割を通じてクライアントやユーザーのニーズを把握できるようになったという野武さん。ものづくりのセオリーを踏まえて、流行のストーリーやキャラクター、先駆的な映像技術を取り入れることが仕事の難しさだと言います。

 「苦労があるからこそイメージ通りに仕上がった時は本当にうれしいですね。担当したシーンがお客さまに喜ばれ、作品のヒット作につながったら何も言うことはありません」

 権利ビジネスでは、アニメの登場人物を使ってゲームを作ったり、ゲームで人気を博したキャラクターをコラボしたり。海外との人脈も広く、アメリカや中国、インド、各アジアなどの国に進出する日本の企業やアーティストを支援しています。

 「『海外のプラットフォームで勝負したい』という方々が増えていますね。製作費が限られている場合はアジア圏の知人を介して現地クリエイターを紹介できます。コストとクオリティー、コミュニケーションでも納得していただけるでしょう」

#chapter2

プログラミングに打ち込み、デッサン力やCG制作も身に付け、満を持して起業

 幼い頃からゲームに親しみ、高校で進路を決める際には業界で活躍することを夢見るようになった野武さん。単にプレイするだけでなく、ものづくりの視点で興味を持ち始めました。

 「卒業後はプログラマーになるための専門学校に進みました。キーボード入力もままならない状態で入学し、当初は周囲との差を痛感しましたね。それでも諦めず、朝から晩まで学校で過ごし、講師に“質問攻め”して成長を目指しました」

 帰宅後も食事と睡眠の時間を除いて勉強に打ち込み、気付けば級友にアドバイスする立場に。続いて別の専門学校でもツールの使い方や業界の仕組みを学び、キャラクターづくりに生かそうとデッサン教室にも通います。

 「生徒は老若男女を問わずレベルが高く、多大な影響を受けましたね。私も東京藝術大学出身の講師に師事し、表現力や描写力がどんどん磨かれていくのを実感できました」

 スキルを身に付けたのち映像制作会社に就職し、主にキャラクターを作って動きを与える業務を担当。大規模案件のリーダーや海外ビジネスも経験し、会社の勧めもあって独立します。

 「制作活動に加えてお客さまの中国やアメリカへの展開も手伝い、2011年からフリーランスで活躍し、2020年には法人化して『ロギオン』を立ち上げました。アメリカンコミックのダークヒーローや『電子の歌姫』と称される女性キャラクターの映像制作、1987年から続くロングセラーゲームのシナリオコーディネートなど、これまで数えきれない作品に携わってきましたね」

野武良一 のたけりょういち

#chapter3

日本を代表するクリエイターの世界観を引き継ぎ、独自のスマホゲームを開発中

 現在は、自社の代表作として打ち出すべくスマートフォン向けのゲームを開発中。1970年代に活動を始め、数々のゲームやアニメ、漫画などを手掛けてきた有名な“絵師”のキャラクターを主人公に、シンプルな操作性で誰でも楽しめる作品を世に送り出そうとしています。

 「その“絵師”は日本を代表するイラストレーター、アニメーター、そして漫画家です。主な仕事としては『世界への累計出荷数が2500万本を超える人気ゲームのキャラクターデザイン』や『1984年から1998年まで執筆が続いた歴史ファンタジー小説の表紙と挿絵』などが挙げられます。国内外のクリエイターにも多大な影響を与えた方です」

 ゲームにとどまることなくアニメなどの多彩なコンテンツも制作を予定しているとのこと。根強いファンの期待に応え、新たなメーカーとして業界でポジションを築こうとしています。

 「根拠に基づく自信があります。実践を通じて培ってきた技術と知識、多様な作品に取り組む中で養われた審美眼、自ら手を動かして得た分析力などに基づいてプロジェクトを進めています。価値観を共有できる方々にもお力添えいただきたいですね。日本の人口減少を憂い、海外進出を図る企業や個人ともご一緒したいです」

 社名の「ロギオン」は、自身の名前や「竜」の読み方を掛け合わせて付けたとのこと。天に昇るごとく、関わる全ての人と成功に向かって飛躍したいとの願いが込められています。

(取材年月:2024年4月)

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専門家プロフィール

野武良一

キャラクターに命を吹き込み、作品の海外進出も手伝う専門家

野武良一プロ

クリエイター

ロギオン株式会社

ゲームやアニメのキャラクターを描き、動作を吹き込むクリエイター。自ら手を動かすだけでなく、独自の作風を持つクリエイターの手配も可能。中国、インド、アメリカにも人脈を築き、海外進出を図る企業や個人を支援

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